いよいよ、最終章です。
数回にわたり、なぜ部活動論争が紛糾するのかや、取り得る4つの選択肢について主張をしてきました。
プラン1;何もしない(現状維持)
プラン2:部活動以外の業務を削減し、多忙化解消を図る
プラン3:部活動を外部に部分委託し、多忙化解消を図る
プラン4:部活動を外部に完全委託し、多忙化解消を図る
そうそう、前回の記事で書き忘れましたが
現状、勤務時間内の部活動は、教師の職務です。
教師の勤務時間は、16:45までです。
(地域によって差があります。私の場合を書きました。)
つまり、平日16:45までの部活動は職務であり、それ以降の活動や土日の部活動は正式な職務ではありません。
「教師の勤務時間内のみ部活動を行なう」という選択肢も一応あるっちゃあるのですが
あまりに現実的では無いので、議論しませんでした。
無理でしょ、そんなの。
そんな中途半端な活動するくらいなら、思い切って部活動そのものを無くした方がマシですが
そして、この「部活動を無くす」というプランも、あまりに現実離れしていますので、議論しません。
一番簡単なのは、プラン1です。
すなわち、社会が、教師に「今までどおり頑張ってなんとかしろよ」と言い放つことです。
ただ、それをやるなら、そのリスクを認識した上でやらなければなりません。
・教師が不人気職業になり、有能な人材が集まらなくなる
・「部活が好きな人」ばかり教師を目指すようになり、教育活動に偏りが生まれる
・本当に熱心に学習指導をやりたい人は、塾講師をやるようになり、子どもを塾に行かせられるかどうかによる格差が拡大する
・多忙化により教師がいじめや自殺の予兆を見落とし、案件が重大化する
などなど、様々な危険性が考えられます。
そのプラン1よりも悪いのは、プラン3です。
その理由は、すでに論じました。
最も良いのは、プラン2とプラン4でしょう。
理想は両方、それが無理なら片方。
しかしながら、これを片方でも実施するには、あまりにコストに対して財源が少なすぎます。
現在の教育予算では、不可能です。
やはり、今、最も必要なのは、「部活動を教師がやるべきかどうか」という命題に対する社会全体での議論だと思います。
私は、「部活嫌い教師」であり、「こんなことやる暇があったら少しでも良い授業になるように、色々考えたり、実験の準備をしたりしたい」と思っている人間ですので
プラン4が現実になることを希望します。
しかし、私と同意見の教師もいれば、反対意見の教師もいるでしょうし、どちらも無視できない数でしょう。
もう、教師や教育委員会が、「ああしたほうがいいこうしたほうがいい」と議論して、解決できるレベルを超えています。
前回の総選挙では、部活動問題は、まったく話題にすら挙がりませんでした。
今後、少しでもこの件に関する関心が、社会でもたれることを願って、このシリーズ記事を終わりたいと思います。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
おわり
よろしければ、アンケートにお答え下さい。
アンケートはこちらから。
数回にわたり、なぜ部活動論争が紛糾するのかや、取り得る4つの選択肢について主張をしてきました。
プラン1;何もしない(現状維持)
プラン2:部活動以外の業務を削減し、多忙化解消を図る
プラン3:部活動を外部に部分委託し、多忙化解消を図る
プラン4:部活動を外部に完全委託し、多忙化解消を図る
そうそう、前回の記事で書き忘れましたが
現状、勤務時間内の部活動は、教師の職務です。
教師の勤務時間は、16:45までです。
(地域によって差があります。私の場合を書きました。)
つまり、平日16:45までの部活動は職務であり、それ以降の活動や土日の部活動は正式な職務ではありません。
「教師の勤務時間内のみ部活動を行なう」という選択肢も一応あるっちゃあるのですが
あまりに現実的では無いので、議論しませんでした。
無理でしょ、そんなの。
そんな中途半端な活動するくらいなら、思い切って部活動そのものを無くした方がマシですが
そして、この「部活動を無くす」というプランも、あまりに現実離れしていますので、議論しません。
一番簡単なのは、プラン1です。
すなわち、社会が、教師に「今までどおり頑張ってなんとかしろよ」と言い放つことです。
ただ、それをやるなら、そのリスクを認識した上でやらなければなりません。
・教師が不人気職業になり、有能な人材が集まらなくなる
・「部活が好きな人」ばかり教師を目指すようになり、教育活動に偏りが生まれる
・本当に熱心に学習指導をやりたい人は、塾講師をやるようになり、子どもを塾に行かせられるかどうかによる格差が拡大する
・多忙化により教師がいじめや自殺の予兆を見落とし、案件が重大化する
などなど、様々な危険性が考えられます。
そのプラン1よりも悪いのは、プラン3です。
その理由は、すでに論じました。
最も良いのは、プラン2とプラン4でしょう。
理想は両方、それが無理なら片方。
しかしながら、これを片方でも実施するには、あまりにコストに対して財源が少なすぎます。
現在の教育予算では、不可能です。
やはり、今、最も必要なのは、「部活動を教師がやるべきかどうか」という命題に対する社会全体での議論だと思います。
私は、「部活嫌い教師」であり、「こんなことやる暇があったら少しでも良い授業になるように、色々考えたり、実験の準備をしたりしたい」と思っている人間ですので
プラン4が現実になることを希望します。
しかし、私と同意見の教師もいれば、反対意見の教師もいるでしょうし、どちらも無視できない数でしょう。
もう、教師や教育委員会が、「ああしたほうがいいこうしたほうがいい」と議論して、解決できるレベルを超えています。
前回の総選挙では、部活動問題は、まったく話題にすら挙がりませんでした。
今後、少しでもこの件に関する関心が、社会でもたれることを願って、このシリーズ記事を終わりたいと思います。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
おわり
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