いや、暑すぎますね。
この間、某所の最高気温が38℃だったという報道を耳にしましたが
38℃って、自分の体温だったら病院に行くことを検討するレベルですよ!?
こんななか、エアコンを使わずに活動し、場合によっては屋外で運動すら行なう、異常な組織があります。
それは何かというと、学校です。
ちなみに、自分の1年前のブログを見直してみました。
今思い出しても、とても子どもたちに学習を強いるのにふさわしい環境ではなかったなぁ、って感じです。
ちなみに、今年度の私の夏は比較的快適です。
なぜなら、本校、全普通教室にエアコンが配備されました。
教室で設定温度が変更できないことや、廊下が灼熱であること
また、学校とはそもそもエアコンを使用することを想定していない建物なので、通気性がとても高いのに、そこでエアコンを使うことに対する疑念もありますが
無いより圧倒的マシで、これについて文句を言うのはやめておきましょう。
市長GJとだけ書いておきます。
そんななか、先日、NHKのこんな記事を目にしました。
まずはこちらをご覧下さい。
学校エアコン 狂想曲
「学校にエアコンないからとこんなに沢山の保冷剤を持参する娘」学校の暑さに驚く母親のツイートです。あの手この手でしのぐ学校と生徒。中にはエアコンの設置費用をふるさと納税に頼る自治体も出てきました。(ネットワーク報道部記者・飯田暁子 藤目琴実)
ツイッターなどのソーシャルメディアには学校の暑さを嘆く声があふれています。
「先週、熱中症疑いで早退した娘。今時エアコン無しで勉強しろって言う方が無理」
「千葉の小学校はエアコンを入れないことで有名だけど、うちわとか扇子を準備しろって、、?変な世の中になったもんだわ」
中には「冷房を適切に利用するなど十分な対策をとってください」と、熱中症予防を呼びかける市の防災メールの画像とともに「毎日こんな市の防災メール来るけど…子どもたちがいる学校にエアコンはない…」と自治体の対応を疑問視する意見もあります。
最後に関西の中学教員の声。
「これだけ暑いにもかかわらず学校にエアコンがない自治体がある。小学校に英語を導入する前に教育環境整えろやボケーー!」
(後略、続きはぜひhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20180705/k10011510661000.htmlからお読み下さい。)
「これだけ暑いにもかかわらず学校にエアコンがない自治体がある。小学校に英語を導入する前に教育環境整えろやボケーー!」
という同業者の方の声、まったく異論はありません。
しかし、私はもうちょっと悲観的な考えで
何を教えるのかを検討して決定するのが文科省の仕事。
学校の設備や備品を整えるのは地方自治体の仕事。
つまり、所管が違う。
あーお役所お役所。
ですね。
文部科学省を解体してその予算を各地方自治体に学校整備予算として分配するというのも一案でしょうか。
ちなみに、私は、そんなに頻繁に子どもたちに学習させる内容を更新する必要ある?って思ってます。
例えば、昔、義務教育段階で英語もプログラミングもやっていませんでした。
しかし、グローバルに活躍できる人材は排出されませんでしたか?
コンピューター産業でおくれをとっていましたか?
そんなことないですよね。
文科省が有識者を招集し行なっている様々な会議や検討をやめて、教科書の更新の頻度も落とし
その分浮いた金を地方自治体に補助金として出すというのは、真面目に検討しても良いと思いますけどね。
どんなにおいしい料理でも、劣悪な環境での食事を強いられれば、おいしいと感じられないのです。
ちなみに、NHKの記事によれば、PTA予算でエアコンを導入・運用しているところがあるようですね。
これは最悪です。
実は、学校の予算とPTAの予算では、使い方の規約が全然違います。
とてもざっくばらんに書けば
学校の予算(市町村の税金から出されるもの)には、その執行について細かい規約があります。
〇〇費の使い道はこれであり、それ以外買っちゃダメ、とか
執行の△日前までに見積もりをとって市に提出しないとダメ、とか
市の指定の業者を使わないとダメ、とか
(癒着?)
まぁ、イメージとしては、小学生が、親に「これほしいから買ってもいい?」と頼み込み、親の財布でお買い物をする感じです。
それに対してPTAのお金は、すこし扱いが違います。
PTAという「任意加入団体」の「有志」が「善意で出してくれたお金」という扱いなので
金額が小さくても、こちらの判断で迅速に動かせる、とても使い勝手のいいお金なのです。
イメージとしては、小学生が、親戚のおっちゃんからもらったお駄賃みたいなもので、額は小さいけれども自分裁量で使えるというわけです。
実は、このPTA費で結構いろいろなものを購入しています。
今度、きっと読まずに捨てているであろう、PTA総会の資料でも読んでみてください。
部活動のボールだとか、設備修繕だとか、合唱コンクールの練習で使うラジカセとか……。
逆に言うと、PTAが消滅し、この予算がなくなったら、これらのものは買えなくなるわけで
あんなクソ面倒な組織が消滅しない理由の1つでもあります。
それでも筆者はPTAはだめだ、と思っています。
なぜならば、PTAは「任意加入の組織」なのに、そのPTAのお金は「生徒のため」に使われるからです。
筋を通すなら「PTA会員の子どものため」に使うべきです。
しかし、その筋を通すと、おかしなことがおこります。
PTA非会員の子は、PTA費で買ったボールは使えないのでしょうか?
PTA費できれいにしたトイレを使えないのでしょうか?
PTA費でエアコンを導入したら、PTA非会員の子だけは、エアコン非設置の教室で過ごさなければならないのでしょうか?
というわけで、PTA費を筋を通して運用すると、いじめのような事態が発生します。
これを回避する方法は簡単で、全家庭に「自由意志で」PTAに加入してもらうことです。
これをどう感じるかは人それぞれですが
私は、そんな状況はきわめて歪んでいると思うので、いかなるデメリットがあろうともPTAはなくすべきだと個人的には思っています。
(私のような考えを持っている人間は少数派ですが)
さて、ここまで雑感を書いて、やっとタイトルの話に行きます。
PTA費以外の手立てでエアコンを導入し、運用できれば最高です。
ところが、それができないからどの学校も苦労しています。
その状況が改善されるかどうかは、地方自治体の財力しだいです。
それでは、なぜ、学校は朝始まり、夕方終わるのでしょうか。
これには2つの大きな理由があり
・生徒に規則正しい生活を送らせる、健康でいさせるため
・防犯上、生徒の危険を小さくするため
です。
簡単に言えば、「生徒のため」です。
ところが、こんなに暑いのに日中登校させ、熱中症のリスクを背負い授業を行い、部活動までさせて、日没前に下校させる……
これ、「生徒のため」になっていますか?
もういっそのこと、エアコンが導入できないなら、涼しくなり始めた夕方登校の、夜下校にすりゃいいじゃんと思いました。
「学校は朝始まり夕方終わるもの」という常識が、ここまで暑いと生徒の体への負担でしかありません。
「学校とはそういうもの」ではなくて、再検討するべきです。
夏の時期は、普段より少し遅く起床して、日中は家で活動または涼しい塾や図書館等で勉強。
15時登校21時下校、部活動なし。
給食は夕食。
夜間の下校は集団下校で、下校班に一人シルバー人材センターのおっちゃんについてもらう。
警備員を雇うのが最高だが、金がないからやっている苦肉の策なので、まぁ難しいだろう。
それか、スクールバスという手もある。
バスで家の近くまで送ってしまえば、誘拐されたり襲われたりするリスクは減らせて、バス運転手を数人雇うだけでどうにかなる。
(そこでPTAの当番や学校支援ボランティアっていう発想にならないでくださいね?)
私のこの提案を、荒唐無稽だというのなら、「じゃあエアコンを入れてくれ」と言いたいです。
ここまで暑いのにエアコンなしでは
どんなに文科省が良い学習指導要領を作っても、教師がどれだけ熱心に授業準備をしても
マトモな学習効果は期待できません。
熱中症にならずに一日を終えられるかどうかと言う、極めて低レベルな合格ラインになります。
そして、家庭・生徒は「休むと進路に響く」という極めて残念な理由で頑張って学校に行くだけです。
というか、私立高校や大学の無償化が視野に入るなら、その前にまずエアコン入れてよ。
なんだかまとまりのない記事になってしまいました。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
この間、某所の最高気温が38℃だったという報道を耳にしましたが
38℃って、自分の体温だったら病院に行くことを検討するレベルですよ!?
こんななか、エアコンを使わずに活動し、場合によっては屋外で運動すら行なう、異常な組織があります。
それは何かというと、学校です。
ちなみに、自分の1年前のブログを見直してみました。
今思い出しても、とても子どもたちに学習を強いるのにふさわしい環境ではなかったなぁ、って感じです。
ちなみに、今年度の私の夏は比較的快適です。
なぜなら、本校、全普通教室にエアコンが配備されました。
教室で設定温度が変更できないことや、廊下が灼熱であること
また、学校とはそもそもエアコンを使用することを想定していない建物なので、通気性がとても高いのに、そこでエアコンを使うことに対する疑念もありますが
無いより圧倒的マシで、これについて文句を言うのはやめておきましょう。
市長GJとだけ書いておきます。
そんななか、先日、NHKのこんな記事を目にしました。
まずはこちらをご覧下さい。
学校エアコン 狂想曲
「学校にエアコンないからとこんなに沢山の保冷剤を持参する娘」学校の暑さに驚く母親のツイートです。あの手この手でしのぐ学校と生徒。中にはエアコンの設置費用をふるさと納税に頼る自治体も出てきました。(ネットワーク報道部記者・飯田暁子 藤目琴実)
ツイッターなどのソーシャルメディアには学校の暑さを嘆く声があふれています。
「先週、熱中症疑いで早退した娘。今時エアコン無しで勉強しろって言う方が無理」
「千葉の小学校はエアコンを入れないことで有名だけど、うちわとか扇子を準備しろって、、?変な世の中になったもんだわ」
中には「冷房を適切に利用するなど十分な対策をとってください」と、熱中症予防を呼びかける市の防災メールの画像とともに「毎日こんな市の防災メール来るけど…子どもたちがいる学校にエアコンはない…」と自治体の対応を疑問視する意見もあります。
最後に関西の中学教員の声。
「これだけ暑いにもかかわらず学校にエアコンがない自治体がある。小学校に英語を導入する前に教育環境整えろやボケーー!」
(後略、続きはぜひhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20180705/k10011510661000.htmlからお読み下さい。)
「これだけ暑いにもかかわらず学校にエアコンがない自治体がある。小学校に英語を導入する前に教育環境整えろやボケーー!」
という同業者の方の声、まったく異論はありません。
しかし、私はもうちょっと悲観的な考えで
何を教えるのかを検討して決定するのが文科省の仕事。
学校の設備や備品を整えるのは地方自治体の仕事。
つまり、所管が違う。
あーお役所お役所。
ですね。
ちなみに、私は、そんなに頻繁に子どもたちに学習させる内容を更新する必要ある?って思ってます。
例えば、昔、義務教育段階で英語もプログラミングもやっていませんでした。
しかし、グローバルに活躍できる人材は排出されませんでしたか?
コンピューター産業でおくれをとっていましたか?
そんなことないですよね。
文科省が有識者を招集し行なっている様々な会議や検討をやめて、教科書の更新の頻度も落とし
その分浮いた金を地方自治体に補助金として出すというのは、真面目に検討しても良いと思いますけどね。
どんなにおいしい料理でも、劣悪な環境での食事を強いられれば、おいしいと感じられないのです。
ちなみに、NHKの記事によれば、PTA予算でエアコンを導入・運用しているところがあるようですね。
これは最悪です。
実は、学校の予算とPTAの予算では、使い方の規約が全然違います。
とてもざっくばらんに書けば
学校の予算(市町村の税金から出されるもの)には、その執行について細かい規約があります。
〇〇費の使い道はこれであり、それ以外買っちゃダメ、とか
執行の△日前までに見積もりをとって市に提出しないとダメ、とか
市の指定の業者を使わないとダメ、とか
まぁ、イメージとしては、小学生が、親に「これほしいから買ってもいい?」と頼み込み、親の財布でお買い物をする感じです。
それに対してPTAのお金は、すこし扱いが違います。
PTAという「任意加入団体」の「有志」が「善意で出してくれたお金」という扱いなので
金額が小さくても、こちらの判断で迅速に動かせる、とても使い勝手のいいお金なのです。
イメージとしては、小学生が、親戚のおっちゃんからもらったお駄賃みたいなもので、額は小さいけれども自分裁量で使えるというわけです。
実は、このPTA費で結構いろいろなものを購入しています。
今度、きっと読まずに捨てているであろう、PTA総会の資料でも読んでみてください。
部活動のボールだとか、設備修繕だとか、合唱コンクールの練習で使うラジカセとか……。
逆に言うと、PTAが消滅し、この予算がなくなったら、これらのものは買えなくなるわけで
あんなクソ面倒な組織が消滅しない理由の1つでもあります。
それでも筆者はPTAはだめだ、と思っています。
なぜならば、PTAは「任意加入の組織」なのに、そのPTAのお金は「生徒のため」に使われるからです。
筋を通すなら「PTA会員の子どものため」に使うべきです。
しかし、その筋を通すと、おかしなことがおこります。
PTA非会員の子は、PTA費で買ったボールは使えないのでしょうか?
PTA費できれいにしたトイレを使えないのでしょうか?
PTA費でエアコンを導入したら、PTA非会員の子だけは、エアコン非設置の教室で過ごさなければならないのでしょうか?
というわけで、PTA費を筋を通して運用すると、いじめのような事態が発生します。
これを回避する方法は簡単で、全家庭に「自由意志で」PTAに加入してもらうことです。
これをどう感じるかは人それぞれですが
私は、そんな状況はきわめて歪んでいると思うので、いかなるデメリットがあろうともPTAはなくすべきだと個人的には思っています。
(私のような考えを持っている人間は少数派ですが)
さて、ここまで雑感を書いて、やっとタイトルの話に行きます。
PTA費以外の手立てでエアコンを導入し、運用できれば最高です。
ところが、それができないからどの学校も苦労しています。
その状況が改善されるかどうかは、地方自治体の財力しだいです。
それでは、なぜ、学校は朝始まり、夕方終わるのでしょうか。
これには2つの大きな理由があり
・生徒に規則正しい生活を送らせる、健康でいさせるため
・防犯上、生徒の危険を小さくするため
です。
簡単に言えば、「生徒のため」です。
ところが、こんなに暑いのに日中登校させ、熱中症のリスクを背負い授業を行い、部活動までさせて、日没前に下校させる……
これ、「生徒のため」になっていますか?
もういっそのこと、エアコンが導入できないなら、涼しくなり始めた夕方登校の、夜下校にすりゃいいじゃんと思いました。
「学校は朝始まり夕方終わるもの」という常識が、ここまで暑いと生徒の体への負担でしかありません。
「学校とはそういうもの」ではなくて、再検討するべきです。
夏の時期は、普段より少し遅く起床して、日中は家で活動または涼しい塾や図書館等で勉強。
15時登校21時下校、部活動なし。
給食は夕食。
夜間の下校は集団下校で、下校班に一人シルバー人材センターのおっちゃんについてもらう。
警備員を雇うのが最高だが、金がないからやっている苦肉の策なので、まぁ難しいだろう。
それか、スクールバスという手もある。
バスで家の近くまで送ってしまえば、誘拐されたり襲われたりするリスクは減らせて、バス運転手を数人雇うだけでどうにかなる。
(そこでPTAの当番や学校支援ボランティアっていう発想にならないでくださいね?)
私のこの提案を、荒唐無稽だというのなら、「じゃあエアコンを入れてくれ」と言いたいです。
ここまで暑いのにエアコンなしでは
どんなに文科省が良い学習指導要領を作っても、教師がどれだけ熱心に授業準備をしても
マトモな学習効果は期待できません。
熱中症にならずに一日を終えられるかどうかと言う、極めて低レベルな合格ラインになります。
そして、家庭・生徒は「休むと進路に響く」という極めて残念な理由で頑張って学校に行くだけです。
というか、私立高校や大学の無償化が視野に入るなら、その前にまずエアコン入れてよ。
なんだかまとまりのない記事になってしまいました。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。