ヒットした短歌: 16件
頼朝
ひとり居る賴朝を見よ己が胸見入れるひとみ意志しめす口
窪田空穂 『木草と共に』, 1960, 1964
賴朝が蛭が小島に下りし日既にありける此の古家か
窪田空穂 『鄕愁』, 1934, 1937
卯の花の垣の小みちに頼朝の月毛の駒の額みえくる
太田水穂 『螺鈿』, 1935, 1940
頼朝をかくまひたりし島といふしけのしら波をかぶりゐにけり
太田水穂 『鷺・鵜』, 1930, 1933
頼家
此里に悲しき者の二つありけり範賴の墓と賴家の墓と
正岡子規 『竹乃里歌』, 1899, [1904]
湯のやまに かねなりいでぬ 範頼も 頼家もあはれみし 鐘の音聞ゆ
釈迢空 『短歌拾遺』, 1945, [1945]
実朝
實朝が夜闇に踏める昔きこゆ、八幡宮のきだはし行けば。
窪田空穂 『空穗歌集』, 0000, 1912
実朝の去年のみ祭りっかへたる若き祝部も軍立ちせる
太田水穂 『流鶯』, 1944, 1947
右大臣実朝卿も見ましたる海をぞわが見る冬青の海
太田水穂 『老蘇の森』, 1952, 1955
人丸の後の歌よみは誰かあらん征夷大將軍みなもとの實朝
正岡子規 『竹乃里歌』, 1899, [1904]
目にみえてあはれに風も吹きかはれ実朝祭秋たつ日なり
太田水穂 『流鶯』, 1943, 1947
この日ごろ実朝の歌にこだはりてあけくれにけりなにのゆゑぞも
斎藤茂吉 『石泉』, 1932, 1951
源の実朝の歌解きあかさむと君がみをしへをあふぎたてまつる
斎藤茂吉 『白桃』, 1933, 1942
ふゆの夜の更けゆけるまで実朝の歌をし読めばおとろへし眼や
斎藤茂吉 『石泉』, 1932, 1951
みなもとの実朝のいのもかなしみてこの書よめば夜ぞくだちける
斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1917, [1917]
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