今日も元気さんぽ俳句メシ

散歩は吟行まいにち吟行雨の日はぐるぐる部屋でさんぽ

魚焼く煙もうもうと寒厨

2022-01-28 10:00:49 | 俳句



              寒厨つけて切ったり換気扇





              朝の陽に合はせて立ちぬ寒厨





              寒くりや窓に雀の影うれし


              ひと時の朝のコーヒー寒厨





              寒厨や君は鼻水すすりつつ



晩冬の季語「寒厨(かんちゅう、かんくりや)で詠んでみました。最後の句は、「寒厨や」で強めました。「鼻水」を弱くするために。
寒厨で詠んだ句を探してみたけど1つだけでした。
寒さが続きますね。寒中だから仕方ない。立春まであと少し



冬りんご皮を切らずに剥く愛よ

2022-01-27 16:22:00 | 俳句



              冬りんご「しっけい」と去る忍者の子





              冬りんご切り分けられて終る恋


              磨きて占ひするごと冬林檎


              星ひとつカシカシと食ぶ冬林檎



今朝は一度、早く起きたのだけど、体調がイマイチで二度寝した。やっと起きたらお昼を回っていた。このところの寒さでついつい飲んでしまい、ちょっとおかしくなったのかな。ほどほどにしなけりゃと、わかっているけど。スーダラ節だな。
お昼を食べたのは、もう夕方近く。これじゃ体にいいわきゃないヨ。
今日は運動がてらに少し遠くまで散歩に出かける予定だったけど。



部屋でばかりの運動や春を待つ

2022-01-26 11:22:28 | 俳句



              春待つや湯気上げ香る饅頭屋





              待春や伸びゆく水栽培の根


              春待つや朝起きてすぐに動けず


              厨で伸びゆく野菜や春を待つ


              春待つや間隔あけて並ぶレジ



籠っていると、やはり運動不足になって、身体によくないですわ。昨日、足の甲がじんじんと、やたら冷たくて慌てて足踏みを300回して太極拳を15分ほどして、スクワットをしたら治ったみたい。
コロナで、今は特に感染力の強いオミクロン株が猛威をふるってるので、電車に乗るのもためらう。どこかに行きたいけど。


温かき平和の重さ寒卵

2022-01-25 11:17:59 | 俳句



              温泉宿かけ放題の寒卵





              朝に昼餉に夕餉にも寒卵


              寒卵ときてふんわり玉子焼き



寒のたまごは栄養価に優れているとか。ご飯を炊いた時、アツアツのご飯で卵かけご飯にしてよく食べます。ご飯の熱さで白身も黄身も、半熟ちかくなってとても美味しい。その上に、削り節かけて醬油をかけて食べる♪卵をかけて、佃煮のノリを載せて食べるのも好き♪フジッコの塩昆布も♪
今日は寒さが少しマシになるようだけど、午後からで、まだこの時間、お昼前でも寒い。



キャベツの甘さ増しゆく雪中かな

2022-01-24 12:59:55 | 俳句



              甘さ増し小谷雪中キャベツ鍋



単に、キャベツと言えば夏の季語です。
が、「キャベツ鍋」で冬の季語にしました。タイトルは、「雪中」に「かな」の切れ字でキャベツよりも強めました。
先日、長野県の豪雪地帯、小谷村を旅して来ました♪
腰近くまでの雪の中を必死に歩きました。途中、子供たちと雪合戦をしたり、雪を一緒に食べてみたり。雪中キャベツなんて初めて知りました♪12月の中頃、雪が降り出す前に、夏に種から育てて収穫せずに残してるキャベツの場所が、雪が積もってもわかるように、棒を立てておくのです。そして雪が積もり、雪の下で根を張り育ったキャベツは甘さを増すのだそうです。80歳のお爺さんが孫と、雪の中から収穫していました。
お爺さんは、6人兄弟の長男で、まだ子供の時に両親を亡くしています。
それで、村の人たちが面倒を見てくれて、作物の育て方も教えてくれたそうです。
15年ほど前に、雪下ろしをしていて屋根から落ちて大けがをしたそうです。それでもう仕事が出来なくなりました。
そんな時、江戸時代から続いている「わらすぐり」の仕方を村の人から教わり、今では村一番の名人です。オリジナルの「猫つぐら」を今も作り続けています。藁で編んだ、猫が入って寝る丸い寝床です。1つ出来上がるのに2週間かかるそうです。冬の間は一日中、編んでるそうです。藁仕事の季語はまだこんなふうに生きています。
「小谷の人はまるい。面倒見がいい。 今は、人をかきのけて上がらな言う時代だけども、それがないんじゃないかと。」
丸い笑顔のお爺さんが言った言葉です。
 県外から移住して来たおばさんが、村に続く「ぼろ織り」を習って、今ではベテランになっていました。
そして、乗鞍に行き、スキーを楽しみました。それから、源泉かけ流しの露天風呂で日本の未来、緊張の続く世界情勢を悲しく思い、深く傷める胸を癒して帰路へと向かいました。


           ぼろ織りの想ひ出織りや春を待つ