今日も元気さんぽ俳句メシ

散歩は吟行まいにち吟行雨の日はぐるぐる部屋でさんぽ

苔覆ふ古刹の庭や花楓

2022-04-18 16:48:59 | 春の俳句



              花楓ちょっと借りたる女下駄


              庭下駄に楓の花のこぼれをり


              三味の音にくぐる暖簾や花楓





              三度目ワクチン接種や花楓



もうすぐワクチン接種の三度目を受けます。
「熱が出た!」とかの情報をブログでも見かけます。予約の時も先生が「少し熱が出るかもしれませんよ。」と言ってました。
それだけ熱の出た人が多いということでしょう。
ま、死ぬことはないでしょう。😂前日の夜は、スタミナのつくもの食べておきます。前回もそうしておきました。
なかなか猫の絵が描けない。構図もとっくに決まってるけど。この頃は朝がすっかり遅くなった。
明日はがんばれるだろうか?

黒文字の花や昼餉は握り飯

2022-04-17 15:38:34 | 春の俳句



              黒文字の花や転がる握り飯





              黒文字の花や引込思案の子



黒文字の花を撮ろうと、ここ数年思ってて時期を逃していました。
今年やっと撮ることが出来ました。うっかり見逃してしまいそうな花です。
一つずつ袋入りで、表面をちょっと残してる楊枝はこれです。黒文字の楊枝は香りが良いそうです。和菓子に添えられてるのもそうかと思います。黒文字とは知らずに「いい匂いがする。」と思ったことを思い出します。葉や木は漢方薬にもなるようです。

青空の硝子のごとく花水木

2022-04-16 11:41:46 | 春の俳句



              花水木つまづき仰ぐ老いの恋





              花水木めかすネクタイ白と赤





              学び舎に聴く歌声や花水木


              新築のマンション建ちて花水木





              おつかいの道草すずめのてっぽう


              空腹のピーピー雀の鉄砲


              合図は雀の鉄砲ひみつきち



今、田んぼなどにレンゲと一緒に雀の鉄砲がたくさん生えています♪
子どもの時、これを抜いて、穂を引き抜いたところへくちを当てて「ピーピー」と鳴らして遊びました。\(^O^)/子どもたちは「ピーピー草」と呼んでいたように思い出します。ソラマメの葉でも鳴らしてたように思います。音は違いました。「ヴィーヴィー」と厚みのある震えた音が出たように思い出します。今年はイタドリは採りそびれたなァ。スカンポと呼ぶ所もあるようですが。俳句だと別のものですね。地方によって呼び名がいろいろあるようです。九州の僕の所ではイタドリを「サトガラ」スカンポを「シージントウ」と呼んでいました。

いつ死んでも良ひ気のする春夕焼

2022-04-14 16:50:29 | 春の俳句



              電車過ぎレールに残る春夕焼


              祖父母のゐさうな辺りや春夕焼


              平和の脆さ尊さよ春夕焼


              仲間よびつづけるからす春夕焼


              春夕焼の成分はポリフェノール


              ストローで子ら飲む真似す春夕焼


              春夕焼つつみ込み焼く屋台かな


              幼子の大きなおなか春夕焼


              完成の積み木バンザイ春夕焼


              春夕焼ちんからりんとロバのパン


              郵便夫おりて来さうな春夕焼



   コーヒーの酸化の早し春深む
昨日、一昨日など夕方から夜にかけて湿度がだいぶ高くて、冷房かけたいほどでした。でも、夜中に急に気温が下がって慌てて布団を出しました。タオルケットで丁度よい感じでしたから。
コーヒーの袋を粉で買って来たから、早く飲まないと品質がどんどん落ちています。もう不味い段階になってるけど。
もったいないので飲んでいます。次回からは豆で購入します。
桜も散ってしまいました。春が深まります。

幼な日や紫雲英畑の智子ちゃん

2022-04-12 15:02:44 | 春の俳句



              競ひたるれんげリースやをみなごら





              げんげんやをのこらはプロレスごっこ





              滑るごと紫雲英の上をゆく電車





              寝転びし跡のやさしき紫雲英かな



紫雲英、げんげん、蓮華草、れんげ、五形花など、呼び名があるようです。中国原産です。
「智子ちゃん」は近所の子。幼稚園から小学校、中学まで一緒。そんなに話したことはなく、高校入学してからは出会うことも無かったけど、自転車で帰る道で、高3になってた智子ちゃんに出会った。すっかり美人になって、セーラー服姿がスターのように似合ってた。「〇ちゃん!」と僕を呼び止め、「載せて」と積極的に自転車の荷台に僕の腰を掴み、横乗りになった。もうあとわずかの距離だった。そのわずかの時間、二人とも話しかける言葉が出て来なかった。智子ちゃんの家へと入る小道は、歩いてももうほんとにわずかな距離だったのに。疲れてもいなかっただろうに。
話しかけるはずが、ペタルを踏み出したら、言葉が互いに出て来なかった。まるでペタルを逆回しに踏んでるような…。
数年間の時の流れを、背中でそれを感じた。
「ありがとう。」と明るく降りて小道の奥へ帰って行った智子ちゃん。
それから二年後、僕の家から少し奥へ行った所に住んでた5,6歳上の人と結婚したと姉から聞いた。