特徴的な雲も無く、波も穏やかで風景がぼやけた朝。そんなピンと来ない夜明けの海で、ぼんやりと聴ける穏やかな曲。
スペインの抒情詩人ロサリア・デ・カストロのLúa descolorida(色褪せた月、または、蒼ざめた月)を題材に、アメリカの現代作曲家オスバルド・ゴリホフがピアノとソプラノで作曲。ソプラノ歌手のドーン・アップショウの儚く美しい声が深くしんみりと、疲れた細胞に浸透するかのようだ。どうも歌詞が分からないのだけど、悲しい曲なんだろう。人生にはこの世のあらゆるものが褪せて感じられるときがあるが、それでも色褪せた月夜より、夜が明ける朝に海辺で聴きたい。(石井盛志)
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波打ち際で「ひとやすみ」
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