里海邸|大洗海岸。東京都心より90分、大海原が広がる静かな別邸へ

「素朴を上質に」海の別邸は、隠遁時間。~波と光色。湯と縁側。陶と食。磯と木の食卓。|里海邸 金波楼本邸 公式ブログ

宿づくりの楽しみ

2015年02月08日 | 思うこと

時々、宿が外に向かってどのように伝わっているのかと、宿の様々なシーンを並べて眺めることがあります。それぞれのシーンはそれぞれ作る人、考える人が異なりますので、時々アンバランスになっていないかと写真を並べて確認します。今のところ無難な感じでなんとか大丈夫。。。?

私は素朴な木がとても好きですが、同じぐらいコンクリート打ち放しも大好きでして、素材感の心地よさという共感で自分の中でつながっています。飾り気のない無垢な綺麗さというのが本当に自分は好きです。

また、どんよりメランコリーな空気も好きなのだなと、改めて自分の内面を並べた写真から感じます。普通は明るく爽やかな海というのがリゾートの定番なのでしょうけれど、どうも自分が心地よいのは、ひっそりとした北の海なのでしょう。大洗の土地柄はやはり南の島とは異なりますし、荒々しいですし、里海邸の先祖はカムチャッカの海へ遠洋漁業をしていたそうですので、なんとなく気分はロシアなのかもしれません(笑) 


冬はさぞ寒いのではないかと思われるかもしれませんが、冬は日当たりがとても良い宿ですので、寒さに悩まされることはほとんどありません。その様子があまりうまく表現できておりませんね。。。もう少し、実際の温かみをお伝えできたらと思っております。写真日記でもマメにやれたらと思うのですが。

素材感に拘るあまり、空間に生真面目な緊張感もありますね。これはこれで凛としていて魅力的にも感じるものの、もう少し「まあるい」ものを加えたいなぁと思っておりますし、子供の感性を思い出して、絵柄のある素敵な陶器なども使ってみたい気もします。本当は可愛いらしいものも好きなので。うまくまとめる力が無いので取り入れておりませんが、ローラ・アシュレイなども結構好きなんです。優しい気持ちになります。ミック・イタヤさんの絵のような神話的な感じの曲線的可愛さも好きです。そういうわけで、開業して3歳の里海邸ですが、これから少しづつ色気が出てくるのではないかと、ご期待下さい。

こんなことを考える日々は幸せです。

 

茨城県 大洗海岸の宿。
波打ち際で「ひとやすみ」| 五感を洗う海辺の別邸
里海邸 金波楼本邸

ご予約・お問合せ| 電話029-267-2101 (受付9時~21時)
里海邸公式サイト| http://www.satoumitei.jp/

 


9月20日。日の出

2013年09月20日 | 思うこと

中秋の名月の翌日の大洗海岸。

綺麗に太陽が昇りました。


「海岸と鳥居とサンライズ」

私には「旅の風景」という印象で、海を「眺めている」感じです。
一般に旅行者が「ぱっと見た」風景の印象とは、こうなのだろうと思います。

「波打ち際にいる私」というストーリーを想像したり、「旅情をかみしめる」場面のように見えたりします。

「くつろぎ」も感じます。


この風景を見ている人は誰か?

振り返ると、恋人や夫婦、一人の場合もあるでしょう、
そうした人々の振舞いがあるような気がします。

従いまして、
この写真を見て旅を考える場合には、
どのような「行動」ができそうかと想像をするのだろうと思います。

旅を記憶したい方に向いた構図かもしれません。
写真はノスタルジーを記録しているのでしょう。



「鳥居とサンライズ」

しばらくのあいだ、海辺で風景を眺めていますと、こんな風に風景を感じることがあります。

たまたまこのような構図になったのですが、海と「対峙している」感じです。
大海原のうねりを強く感じたり、太陽と向かい合う鳥居の佇まいを通じて、
人の心理にもっと深く訴えてくるものがあります。

「ああ、僕はまるで鳥居のようだ」みたいな。。

信仰的といいますか。。。

この風景を見ている人は誰か?

自分ともう一人ぐらいでしょうか、
振り返ると、顔の「どアップ」があるような気がします。

従いまして、
この風景写真を見る人は、
どのような「心理」に浸れるのかという期待をするのでしょうね。

海辺で何か考え事をしたい方向けの映像かもしれません。
人生の選択場面とか、覚悟を決めるとか、将来どうするかとか
いろいろありますよね。

もちろん「海に答えがある」というわけで(笑)
写真からは未来・希望を感じます。



「シンプルサンライズ」

ミニマルですね。

実際にこのように眺めるのは簡単ではないかもしれませんが、
壁や窓で風景を切り取ることで、こうした風景を見ることができます。
あまりにアップ映像なので、振り返ると「瞳」って感じです。

海にすっかり「包まれている」感じです。

この風景、割と何も考える事ができないのです。思考が止まります。
考えるための素材があまりに少ないのです。

なので、ただ感じるだけ。。。
心理的にではなくて、生理的に感じるのです。
「明るい」「眩しい」「温かい」「肌に心地よい」ですとか、
つまり五感で感じるというものと同じ話ですね。

映像にとっかかりがないので、社会人としてどうこうと考えることができません。
心理的に赤ちゃんと同じような感覚に近いような気がします。


ですので心身ともにお疲れの方がリセットできる映像だと思います。
「母なる海」の癒しですね。

写真からは現在を感じます。



3枚の写真から、勝手な想像を膨らませて書きましたが、
備忘録のようなものですので、ご了承ください。



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大洗海岸 オーシャンフロントの海辺別邸

里海邸 金波楼本邸 http://www.satoumitei.jp/


花火

2013年08月15日 | 思うこと



今日は太平洋戦争終結のため、玉音放送で日本の降伏が伝えられた日。
先だって映画「終戦のエンペラー」を見ましたが、玉音放送の状況も描かれておりましたね。



昨晩は家内が線香花火を買ってきました。

花火そのものは綺麗なのに
どんな花火だったかなと、
はてと、思い出せないのですが、
静かな花火に照らされた顔は
覚えています。

 

 

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大洗海岸 オーシャンフロントの海辺別邸

里海邸 金波楼本邸 http://www.satoumitei.jp/


不安の緩和

2011年05月28日 | 思うこと

放射線の安全評価について混乱が続く中、
この親しみ慣れた土地から逃げるべきか、留まるべきか、
人生の選択を迫られて苦しんでいる人々が頭から離れません。


こうした中、住民の健康不安の感情に配慮して、除染活動を通じた目標設定が発表されました。


「文部科学省は、福島県内の学校で、子どもが1年間に浴びる放射線量について、1ミリシーベルト~20ミリシーベルトという、これまでの基準は変えないものの、初めて1ミリシーベルト以下という目標に言及した」


断腸の思いで遠い地域に避難した人も、不安を抱えたまま留まる人にも、健康の不安が和らいだり、故郷に住むこと(またはいつか帰ってくること)への希望につながるのではないかと想像します。

放射線被曝による健康の是非を問うのは第一に大切なことですが、不安解消への方向性を示すことも暮らしのストレスの緩和につながるかと思います。現地では3月11日以降、寝ても覚めても悪夢のような緊迫感が日々続いているのですから。


もちろん校庭の除染だけでは不安解消に不十分ですので、今後もより広範に進めていただくことを願います。


除染は健康不安の軽減はもちろん、風評被害の軽減にも有効だと思います。


離れるべきか、留まるべきか。

2011年05月27日 | 思うこと

離れるべきか、留まるべきか。

そのような決断を迫られている人々を思うと心が痛む。

福島の20mSv基準の問題。

放射線の健康被害への考え方が様々であるが、リスクは大きく考えるべきであるとして、社会が揺れている。

すぐに避難して下さい。と呼びかける声があり、健康を考えての思いやりであると思う。


でも、一方で諸事情により現地を離れられない家族もいるのかもしれない。

もし現地に留まるしかないと決断せざるを得ない親がいて、

子供の健康を憂う気持ちは同じだから、複雑な気持ちになる。

もし我が家族にこの問題が降りかかったらどうするのかと考え込んでしまう。


場合によっては、親子が離れて暮らす状況も選択せざるをえない。



放射線は危ない。逃げなさい。後で後悔しないように、今は一旦離れるべきだと言う人がいる。



まったく素直な意見だと思うが、

故郷を去りゆく人も辛いし、留まる人にとってもつらいものがあるだろう。



自分は、去る人も留まる人も、その是非は問えない。

どちらも励ましたいと思う。


辛い時こそ、自分を救うつもりで旅をしてみるのもいいかもしれない。

2011年04月25日 | 思うこと

大震災は、この上ないショックでした。
人の命を完全に圧倒した地震と津波。

あの時から1ヶ月半経ちますが、
夜寝ると、夢の中では災害の風景で、
朝、目が覚めると、
毎日のように
大地震は夢だったのではと思ってしまいます。

そしてTVを見て、
悪い夢が、
現実であることを知り、落胆するのです。

毎日がこの繰り返しです。


実際には、
大洗では、日々余震が減り、落ち着きを取り戻しつつある印象です。

世界中から心配されている原発事故も
数字を見て、冷静に判断すれば、
現在、大洗では影響がないことを確認できます。

町の風景も、震災の傷跡が見えなくなってきていますし、
学校もまったく通常通りで、子供達も元気です。



それでも何か暮らしの雰囲気が違う気がします。

日本全体で、人の心はいまだ復興できずにいるような気がします。


いまだに震災の大きなショックを受けたまま時間が止まっている感じ。。。
そう思うのは、自分だけなのでしょうか?


何かしたいけれど自粛しているというより、
気力が湧いてこないような感じでしょうか。


震災前には、かなりこなしていた仕事量も
今、全然能率が上がりません。本当に。


確かに。。。この感覚では、
旅行には行きにくいかもしれません。


でも、実際のところ、
家にいても
仕事をしていても
気分はもっと辛くなるかもしれないです。


こういう時こそ、
今の辛い日常を一時的に忘れるために
家から離れてみるのもいいと思います。


気分転換。
心にも栄養・点滴が必要です。


これから、日本の暮らしは本当に大変になるのではないかと思っております。

それを乗り越えるためにも、
しっかり充電したほうがいいのだと、私はそう思っています。


私も、なるべく家族で近所に外食に行って気晴らししています。

それだけではどうも充電不足で、
GWはどこか温泉でも行こうかなと思っています。


どうか大洗にも是非お越し下さい。

宿泊でも、日帰りでも。

ご家族やお仲間と。


被災地だから行くのは辛いと思われる方、

大洗は元気ですよ!

是非、ご確認にお出で下さい。

「てっぱん」に癒されて

2011年04月03日 | 思うこと

 

震災以後、あまりの出来事に非現実的な夢でも見ているような日々でした。

そんな震災報道が続く中、再開された「てっぱん」を見たとき、

ドラマで展開される日常性に、とても救われたような気がしました。

 

正直これまで見てなかったのですが、

震災後は、ドラマのテーマ曲が流れると、TVの前に家族が集まり、

ドラマを見て、日々の緊張感から解放されました。

 

ドラマは終了しましたが、

日常を健やかな気持ちで生きるのに何が大切か、教えてくれました。

 


キラキラうみ

2009年03月29日 | 思うこと

今日も素晴らしいお天気!

青い空と海!

白い雲!

渚のバルコニーから一枚!

スカッ!とした気持ちいい海ですよ~。

宿から鹿島方面を見ると、海面がいっぱい光っています。

拡大写真。キラキラが素敵です。

まばゆい光の向こうには「夢の国」?

いえいえ鹿島臨海工業地帯の煙突群です。

 

それにしてもいい天気。

そんな日は、仕事も家事も

済ませて

うららかな春だから。 さあ休みましょう!

潮騒のベッドで、のんびりごろり。

 

「笠間焼 in ギャラリー大洗」宿屋の花生け日記(Blog)

 


BEGIN Japanology

2009年03月15日 | 思うこと

たまには観光以外でも少々。


仕事柄、不規則な生活をしています。
そのため、あまりTVを見ないのですが、最近ではNHKの深夜番組「BEGIN Japanology」という番組を見るのを楽しみにしています。

ピーターバラカン氏が司会する外国人向けの「日本学」つまり日本の伝統文化を知る番組です。

なんだ教育的な堅苦しいそうな番組じゃないのと言われそうです。

んなことはないです眠気も吹き飛ぶ面白さ!です
今の日本に失われた「日本の凄さ」に毎回圧倒されています。

外国人の初心者向けに作られているのですが、日本文化の繊細な魅力を上手にまとめて紹介しており、解説も分かりやすい!美しい日本の姿を捉えた映像にウットリしています。


このような番組に惹かれてしまうのも、旅館の仕事柄なんでしょうが



「笠間焼 in ギャラリー大洗」 宿屋の花生け日記


   


よいお年を

2008年12月31日 | 思うこと
今年も皆様には大変お世話になりました。

ブログをはじめて3回目のお正月を迎えます。
私にとりましては、将来、この宿をどうするか模索に明け暮れた一年でした。

ひたすら考える。考える。考える。。毎日毎時、昼夜、夢の中まで、ずっと宿づくりの考えに耽っていた一年でした。


金融不安が日本を覆い尽くし、連日のようにマスコミで不況と生活不安の話題が続くようになりました。
国際情勢も穏やかならぬ状況ですね。

そんな中、今年最も感動したのは、金融不安の震源地におけるオバマ氏のアメリカ大統領選の勝利でした。他国の出来事なのにすごく感動してしまいました。
海の向こうでオバマ氏は、経験不足、人種のハンディー、強力なライバルに脅かされながら、まさに汗と涙で合衆国大統領の座を勝ち取りました。既成概念を過去に追いやり、どうなるか分からないけれど新しい大統領に賭けてみる。そんなアメリカの民主主義は素晴らしい。プラス思考も素晴らしい。


心の中で「チェンジ!」と思っているのに、思うようにいかない困難な現実って、誰にもあることだと思います。それが日本の地方を覆う閉塞感なのかな。。

お先真っ暗報道ばかりですが、子供達が将来、もっと幸せを実感できる社会にしたい。宿の立場から微力な社会貢献をしようと考えております。

来年は消費意欲の減退が懸念されています。
それなら、食欲と同様、辛~く刺激してみるのは如何かと思います。


海からの贈りもの

2008年05月11日 | 思うこと

GWが終わり、大洗は夏まで静かな町となります。

春の海。
磯にいっぱい海藻が見えています。

波にゆら~りゆらりと揺れて心地よさそうです。

先日子供と磯に行ったときは、まだ水温が低いからか、カニなどを見ることができませんでしたが、今年もカニや小魚など磯の周りの小さな生命が見えて楽しませてくれると思います。


春から初夏にかけての大洗の海辺は、癒しのエネルギーがもっとも高い時期かなと考えています。

寒すぎず暑すぎず
潮風が心地よく
沖から吹く風が満面の大海原にたくさんの白波をつくり
多くの優しい波が打ち寄せてきます。

先日ご紹介したアン・モロウ・リンドバーグの「海からの贈りもの

そこに書かれていたのは
海辺で癒しのプログラムを実践する上で大事なのは、人が少なく、簡素な海辺であること、そして打ち寄せる波があることでした。

この時期の大洗の海はまさにそういう時期なのです。


石と砂と海と空しかない世界

大洗海岸は浜辺に降りてしまえば、視界に人工物が見えない自然の海です。
ある種のミニマルアートのような「引き算の美学」が味わえる瞬間もあります。


毎日大きな事件がある日本社会
疲れていませんか?

モノが豊かなのではなく、氾濫するモノに苦しめられていませんか?
コミュニケーションに疲れていませんか?
無駄な情報に振り回されていませんか?

どうぞひと休みにおいで下さい。

海しかありませんが。

人間が社会の一員である前に、自然と共生している生き物のひとつであることを思い出し、自分を大切にしてください。

渋滞の大洗の街を走って思う

2008年05月06日 | 思うこと
今年も大洗の海沿いのGWは大変な渋滞でしたね。
お客様には本当に気の毒でした。

多くの他県ナンバーの車でごったがえす大洗町内を車中から眺めて、つくづく観光地なんだなぁと実感致しました。

渋滞で停車している時間が長かったので、改めて大洗の町並みを眺めていました。

もうちょっと並木道が整備されていないと観光地らしくないなぁというのが、私の実感です。

オフィスビルや分譲住宅地、マンション暮らしの人からすれば、観光地で爽やかな木々に包まれた道をドライブするのは、とっても気持ちの良いものですよね。そのあたりの心情を汲み取ってもう少し緑が欲しいですね。これはドライバーの立場で感じたことです。建物のデザインを無理やり統一するのは、不自然な場合もあるので、沿道を樹木で覆って、さりげなくまとめれば結構見栄えも良いものですね。

個々のお店の努力も大事だけれど、その間の空間をどうするかについて議論し、整備している観光地が成功していると感じています。


客室露天風呂について

2008年04月06日 | 思うこと
前回紹介したような小規模高級旅館や超高級旅館は、どうも「それが今、トレンドだから」というお金儲けの雰囲気を感じてしまいます。

いやお金を稼ぐこと自体は結構ですけど、そういう根拠から宿を設計しているお宿の場合、実際に利用してみると、お宿さんによっては、ホスピタリティーの欠如を感じるものもあるのではないかと思ってしまうのです。


例えば、客室露天風呂。
私自身、普通の客室より1万円以上出費して予約した客室なのに、利用しづらく結局使わなかった経験が何度かありました。


その理由は、何タイプかあります。

その1.広告では開放感をうたっているけれど、客室のベランダに設置してある露天風呂が外の駐車場から丸見え、隣室との壁が薄かったりして、プライバシーも何もあったものじゃない、という落ち着かないタイプ。隣室のカップル?の様子が気になってしまう。

その2.客室風呂の温度が熱すぎるのに、加水できるような蛇口が無く、その結果利用できなかったタイプ。源泉掛け流しでも意味が無い(笑)

その3.とりあえず客室露天風呂だけど、眺望が完全に囲われているタイプ。落ち着くと言えば落ち着くが、開放感無しでは風呂に入る気が失せてしまい。大浴場を繰り返し利用することになってしまいました。

その4.洗い場も露天なタイプ。風呂の開放感は希望するけれど、洗い場まで外に作らないでほしいです。真冬はヒートショックで倒れてしまいます。

その5.客室の座敷から丸見えの客室露天風呂。入浴中、仲居さんが夕食の支度に入ってきたのにはビックリ!若い仲居さんだったら超恥ずかしいです。これはスクリーンを付ける宿が増えたので最近はこういう事件もないですけど、いきなり部屋に入ってこないで欲しいです。


とまあ、業界勉強とは言え、様々な客室露天風呂に出会ってきました。


これまでの経験を生かして、満足できる客室風呂を作りたいものです。

日本映画― 縁側。ひだまり。風鈴。蝉の声

2008年04月06日 | 思うこと
国内で次々と小規模高級旅館が開業しています。

最近の傾向としては、客室は離れで、露天風呂の併設は必須。リビングにベッドルームもあって、お部屋は広々としています。夕食は専用の個室料亭でどうぞというプライベート重視型です。そして大浴場はなく、エステがあります。それで食事は京懐石か創作和食というものです。

高級旅館の差別化競争はさらに激しくなって、1泊5万円を超える宿も次々と開業しています。うんちくを語らずにはいられない高品質の料理と高級食器。丁寧な左官仕上の壁に人気デザイナーが手掛けた空間、デンマークやイタリアの高級家具、ベッドはシモンズ。深夜でも食事を作ってくれる24時間のバトラーサービス。客室風呂はジャグジーに浴室TV付き。そして環境に優しいアメニティー。

うえっプ!

庶民の自分には、成金世界にしか見えない。。。

こういう高級旅館をTVの情報番組でお笑いタレントやグラビアアイドルがレポートしているのを見ていると、「あぁこれはバブルだ・・」と思わずにはいられません。

まだ行ったことがないのですが、同じ高額のお金を払うのなら、熱海の海を山中から望む「蓬莱」のような静謐な日本旅館に行きたいですね。

海辺の森に潜み、時がゆっくりと流れてゆく宿であると思っております。



日本映画の、田舎の屋敷の情景で思い出す

縁側。ひだまり。風鈴。蝉の声


大抵の日本人は好きだと思うんですけど、こういう雰囲気をセンス良く取り入れようとする宿が、都市近郊に増えたら良いのにと思います。。。


当館も頑張ります。

時間のゆるやかな、ゆるやかな、茨城の田園風景のように、鹿島灘に広がる青い海のように包容力ある田舎の宿。


打ち寄せる波をただ眺め、お部屋の縁側でお浜見をしたり

月夜の幻想的な海を、
潮騒を遠くに聞きながらお風呂からそっと眺めたり。



高級そうなアイテムを足して高級旅館をつくる風潮には?です。
高級そうなアイテムが無くても高単価旅館は存在しています。

例えば遠刈田温泉の「だいこんの花」は非常に人気があります。


モノが豊かな時代 本当の豊かさとは。。。
いつも考えております。



参考宿HP
蓬莱
だいこんの花

ETV特集「里山保育が子どもを変える」

2007年12月24日 | 思うこと

今日NHKで、ETV特集「里山保育が子どもを変える」というドキュメンタリー番組が再放送されていました。

保育園の子供が里山で遊びまわりながら、様々な事を学んでいく様子を1年間にわたり取材してきたもので、いや~これが面白くて見入ってしまいました。



子供がイキイキしているんですよね。感動しました。



男の子に打たれて泣いた女の子を慰める子供や、ガキ大将がその男の子を叱ったり、ゴメンネと謝る男の子、人間関係の基礎を学ぶ子供達。

小さな木の橋を渡る勇気が無くて泣く女の子を、皆で声を揃えて応援する純粋な子供達、無事渡れてひしと抱き合う仲間意識。

小さな生き物を夢中で追う子供。小さな動物や虫の死と向き合って、真剣にいのちと死を学ぶ子供。


そういう環境がTVで取り上げられるほど、現代の子供が外で遊ぶことが少ないのですね。保安上の心配やら、衛生過剰などあるのでしょうが、自分が子供の立場だったら、このTVのような環境で少年時代を過ごしたいですね。

ご宿泊のお問合せは・・・


波打ち際で「ひとやすみ」| 五感を洗う海辺の別邸
里海邸 金波楼本邸
〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6883
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