2005-01-08
3.子供達の生活
医療技術の発達したMFiの子供には、液体状のマシンが注入されている。
―MFiの住民は、ピコ・マシンと呼んでいる―
長年の研究で、体内に注入しても無害なマシンが開発され、それが子供の身体をケアしながら、その子の居場所もMフォンを通じて教えてくれる。
Mフォンは、体内のピコ・マシンのデータを、一時的に記録保管し、整理した上で、確実にドームのボス・コンピュータへと送信するためにも使われている。
キラシャの暮らすチルドレンズ・ハウスの朝は、早い。
早い子は生まれてすぐ、遅い子でも3歳の誕生日を迎えるまでには、チルドレンズ・ハウスに引き取られ、先生の指導によって、社会で働くための基本的なしつけを学ぶ。
保育コースの子供は、決められた時間に寝室から遊び場に移動すればよいのだが、それでもまだ甘えていたいのか、ぐずぐずしている子が多い。
子供への指導で手一杯の先生を手伝う、年若いスタッフが汗を流しながら、子供の世話に明け暮れている。
初級コース以上の子供達は、眠い目をこすりながらMフォンにせかされて、トレーニング場へとジョギングで移動し、全員が集まると軽く体を動かすような体操を行う。
月に1度は、災害が起きたときに何をするか確認して、非常用食料や防災グッズのチェックなどを行う。
ドームだから災害には強いはず、と思う人もいるかもしれない。
ドーム自体は頑丈でも、地球上にあるいくつかのプレートは、常に重なり合って、押し合いしながら動いているから、いつどこで地盤が崩れて、大地震が起こるかわからない。
地震や火山の噴火、台風や津波など、災害の多いこのエリアでは、ドームでの非常事態にすぐ反応して、安全な場所へ避難して、救助活動を手伝うための訓練が日課なのだ。
朝に弱いとか、身体を動かすのが苦手な子供は、恒例の朝の行事をすっぽかすこともあるが、大多数の子供達は、これを乗り越えてから一日が始まる。
どんな状況でも、すぐに自分のすべきことを考えて、行動できる習慣を身に着けることが、ドーム社会の必要不可欠な条件だ。
今、世界中でその行動を阻むように感染拡大を続ける新型コロナは、ウィルスの形は変わっても、未来でも存在する。
日々、新しいウィルスのワクチンが研究され、ピコ・マシンに添加して投入されているが、ウィルスも、次々に新しいものが発生している。
ウィルス感染が災害レベルに拡大すると、ドーム内での集団感染を防ぐために、スクールは封鎖。チルドレンズ・ハウスは人数が制限され、多くは保護者のもとにステイする。
ウィルスの陽性患者が、ホスピタルで受け入れられなくなるほど増加すると、スクールはホスピタルだけでは収容できない、症状の重い患者のホスピタルとして使用される。
トレーニング場の床下は、緊急時用の医療設備が収納されている。非常時には、床が開いて数百のカプセル・ベッドや医療装置がせり上がって来る。
患者数に応じて、各教室にもベッドや症状に応じた医療装置を移動させる。
チルドレンズ・ハウスは、一部を隔離状態にして、感染した子供の待機・医療施設へと早変わりする。
さまざまな分野の医療技師が召集され、感染医療の研修を受けると、多くの病状の重い感染者がベッドへ転送され、治療が開始する。
その間、無感染の子供達は保護者と過ごしながら、スクールで提示された数多くの学習項目の中から、リモートで自分の勉強したい項目を選択して学習を続ける。
リモートでは行えない、スポーツや文化的な活動の授業は、Mフォンのアプリで無感染が証明された子供だけが、マスクをして参加するという条件で、許可されている。
未来のマスクは、酸素を鼻から体内に取り入れるカプセル状の装置が、マスクの内側に付いている。
ピコ・マシンが体内の酸素不足をMフォンに知らせると、自動的にカプセルから供給を始めるので、マスクをして息が苦しくなることはないようだ。
ただし、そばに近づいただけで感染し、多くの人が短時間で重篤化するようなウィルスが蔓延し始めると、ロックダウンが発令される。
やがて感染が治まり、ホスピタルとしての役目が終わると、隅々まで消毒が施され、子供達が安心して戻って来るスクールとチルドレン・ハウスに早変わりする。
MFiエリアの子供は、なるべくウィルス感染を防ぐために、軽い食事に、サプリや栄養ドリンクを取ることが基本なので、やせた子が多い。
体格も小さめだが、運動能力は発達しているので、子供同士で気に入らないことがあると、すぐにケンカになってしまう。
気がついた先生が止めようとしても、殴り合いになると歯が立たない。そうなると、スクール内に待機している、エリア警察のパトロール隊員が止めに入って来る。
犯罪の低年齢化も問題になっていて、子供同士のイジメや暴力行為、モノやマネーなど、権利の奪い合いは、年々深刻化している。
エリアによって違いはあるが、MFiエリアでは、子供でもケンカがこじれた場合は、裁判で解決するよう指導している。
しかも、子供達にとって、もっとも貴重な休日に、子供専用の裁判が行われるのだ。
これは、子供同士のイジメを少しでも減らしたいという気持ちで、休日にボランティアで裁判の仕事を引き受けてくれる人達のためだ。
子供同士がケンカをしてケガをした場合、ホスピタルでケガとその原因を特定してもらう。
被害を受けた子供やその保護者が、スクール裁判所にMフォンで被害の内容を届けると、休日に時間を設定し、裁判用の個室で話し合いが行われ、加害者側に罰が言い渡される。
まぁ、ボランティアで行う子供用の裁判だから、早ければ2、30分で決着するし、反省の態度次第で、罰も軽くてすむ。
例えば、廊下・トイレ・シャワー室の掃除や、幼い子の世話をするスタッフの手伝いなど。
ただし、イジメで相手に相当な精神的被害を与えたとか、殴り合いで大ケガをさせたとか、集団で計画的・組織的にイジメを行ったとなると、本格的な裁判が行われる。
裁判の結果次第では、スクールに戻ることは許されない。
MFiエリアでは、防犯のために、ドームのいたるところでカメラとボイスレコーダーが作動しているし、パトロール隊員もすぐに駆けつけられるよう、校内を常に移動している。
それでも、裁判を受ける子供は後をたたない。
活発なキラシャは、ちょっとしたことでケンカに巻き込まれることが多く、何度か裁判のお世話になっていた。
同じ年の子供は、他のエリアからの移住者が多く、人種の違いや、生まれの違いによって、子供同士の言い争いが絶えなかった。
とはいえ、キラシャの場合、イジメに遭う友達や年下の子をかばって、イジメの相手を攻めてしまい、ちょっと手が当たって、こけただけでも、ケンカの加害者にされてしまうのだ。
それに、罰としてスタッフの手伝いを言いつけられると、どんな子とも仲良く一緒に遊んでしまうから、キラシャの罰がスタッフの手伝いだと喜ぶ子が多い。
裁判の結果にがっかりしているキラシャが、幼い子供のいる大部屋へ入ってゆくと、「キラシャが来た!」という声が聞こえ、歓声がわあっと上がる。
あまりの歓声に キラシャも今までのいやなことをすっかり忘れ、仕方がないなぁとテレながら、遊びの中に入って行くのだった。
2005-01-09
4.未来の教育
MFiエリアに生まれた子供達は、誕生してからスクールの卒業まで、毎月定額の育成金が支給される。
大人になれば、働くことでドーム社会に貢献してくれるので、先行投資ということだろうか。
子供の親が負担する教育費を地域社会が負担することで、社会に役立つ大人になるような教育活動を地域社会で行うという考え方だ。
MFiエリアでは、3歳から教育が始まり、6歳までは保育コースで学ぶ。
Mフォンを使って、いろんなゲームで遊びながら基本のルールを学び、規律のある行動を身につけることが求められている。
親に甘えたい盛りだから、先生や大勢の若いスタッフが、それぞれ泣きじゃくる子に付き添い、一緒にゲームで遊びながら、集団生活に馴染むよう奮闘努力をしている。
初級コースの7歳から9歳までは、ドーム社会で働くために必要な基本的知識を学ぶ。仮想の空間で仕事を体験し、実際の仕事場で見学し、作業を手伝うという授業もある。
中級コースの10歳から12歳までは、ドームのしくみを理解する。
ドームで生活するのに必要な設備やさまざまな仕事、働いて得られる給料、税金や保険など、細かく決められたルールを映像の説明を使って、わかりやすく教えられている。
自分達の住むエリアやさまざまなエリアの特徴、他のエリアとの共同事業、未来にはどんな仕事が必要とされるのか、といったことも学んでゆく。
上級コースの13歳から15歳までは、社会人として働くためのマナーを身につける。
卒業すると、進学も就職も関係なく、自分で住む所を決め、部屋の契約をして、家賃を支払わなくてはならない。
今の時代は、まだ親が心配して、子供の下宿を探すことも多いと思うが、この時代では、スクールの卒業=成人とみなされる。
成人したら、日常の行動にも責任のある態度が望まれるので、ルール違反にとても厳しい罰則が与えられる。
それを回避するため、社会にはどんなルールがあるかを授業で学ぶ。
例えば、基本的な権利、最低限の衣食住は、ひとりひとりに保障されていること。
それに対する義務として、ドームの新しいライフスタイルに対応し、その変更や維持に貢献する態度を身につけること。
パートナーや、仕事をするために協力し合う人や、マシンなどに対する暴力行為、人をだまして利益を得るような詐欺行為など。
自分の罪を認めると、役務を行うための施設に収容される。
そこでは、それまでの違反行為を繰り返さないためのプログラムを実行することで、責任ある社会人としての行動ができるよう矯正される。
また、人間関係を円滑にするために、社会的なマナーを学ぶ教科もあり、人との付き合い方も、授業でいろんなケースを取り上げて学ぶ。
自分だったら、トラブルを解決するためにどう対処すれば良いか、クラスの生徒同士が討論し、自分の考えをレポートするといった内容だ。
必要な知識を学んだ後で、その事象が起こった背景や、未来で有効とされるためには、どうしたらよいか、といった考察を生徒同士で意見交換。
その中で自分の考えをレポートにまとめ、Mフォンで先生へ送信する。
だまって椅子にすわって、授業が終わるまでじっとしていればよいという、消極的な態度では、担当の先生は良い評価を与えない。
例え意見をたくさん言っても、それが周りの支持を得られないものでは、先生の評価は低い。
あまり評価が低いと、競争率が高い進学先では、受け付けてもらえない。
評価を上げるためには、授業の予習をしっかり行い、生徒同士の意見交換の上手なやり取りを、自分で経験しながら、マスターしなくてはならない。
スクールの卒業後、進学先に自分が希望するカレッジを選ぶ。
希望の仕事に就くために、必要な技能や知識を学ぶための教育機関だ。
未来の学校制度では、スポーツや文化活動を将来の職業として選ぶ場合、それを実現するためのカレッジに進む。
多くのカレッジは、新しい戦力を育てたい会社・組織・お店が出資、運営に関わっている。
1年~3年くらいの訓練で、合格ラインに到達した学生に対して、仕事場の上司が採用を決定する。
ある特定の資格を得るための研修を含めたコースを2~3ヶ月のみ受講して、合格するとそれを利用した仕事が与えられる場合もある。
医療技師やさまざまな技術者も、必要な技術を研修で身に着けると、即実践の仕事に駆り出される。
未来の医療現場では、患者に対して担当医が決まると、専門の分野を得意とする人材をその都度集めて、チームで治療や手術を行う。
カレッジでは、そのための才能を見出し、その技量に応じた教育プログラムが用意されている。
医療技師の免許は、習得した技術の内容や本人の技術のレベルに応じて、ナンバーで付与される。
新種の感染症が拡大すると、その病気の治療に対応できる人達が集められ、研修が始まる。
研修が終わると、免許にその資格が加わり、すぐに即戦力として、感染した患者への治療に取り掛かる。
感染が治まって来ると、大勢いた医療技師も、別の仕事に就くためにカレッジに通って、新しい生活を始める。
医療技師も、他のドームに関わる技術者も、すべて公務員として働いている。ただし、必要とされる仕事を行う間だけ働く、臨時の公務員なのだ。
仕事がなくなると、収入がなくなるので、資格を利用して、別の仕事を見つけなくてはならない。
モチロン、臨時と言っても、働いている間は、資格や医療の重要性に対する特別手当があるし、働いている間に、その業績が認められたら、正式に採用される人もいる。
コロナ禍や災害によって、働けないときも、管理局から生活補助金が支給される。
1つの仕事を続けることもやりがいがあるという人もいれば、いろんな仕事を経験した方が、人生に幅ができるという人もいる。
資格のレベルによって、給料の違いはあるが、未来人はもらえる給料にあった生活の楽しみ方をネットで探して、副収入も得ながら、それなりにエンジョイしているのだ。
各分野の技術者も、教育指導者も、需要に応じて、必要とされる人員が増減する。
研修を受けた内容のレベルで免許が与えられているし、その資格は定期的に継続されるかどうか、テストが行われる。
技術や知識は、常に新しいものが求められているので、働きながら、カレッジを利用して免許を取得・更新している。
企業に就職するより、自分で起業したいと思えば、起業に必要なことを学べるカレッジに進めばよい。
ネットで自分の得意なものを紹介して、金稼ぎを目指す若者も、カレッジで登録者数を上げる方法を学んでいる。
他のエリアで働く場合も、そのエリアの言葉や習慣などを学びながら、希望の仕事をマスターできるカレッジで研修を受けることになる。
それから、カレッジを終えると、もっと将来を見据えた技術や知識を得るためのラボがある。今の大学院と研究所に該当する。
ルール・ラボもその一つだ。
ルールは、裁判のたびにその内容の意義を問われることがある。裁判の結果を反映しながら、ドームに必要な新しいルールを作成するための資料を提供している。
新しいライフスタイルを開発するための研究も、日々さまざまなラボで行われている。
その成果を、新しいドーム社会に反映させるために、カレッジで学ぶ内容の指針とすることが、ラボの使命となっている。
カレッジやラボは、さまざまな老若男女が、さまざまな理由で受講・研究している。
MFiエリアでは、スクール卒業後の学費を、親や保護者が払うことはルールで禁止されている。
スクールは、義務教育なので無償だ。
カレッジ以降は、自分で奨学金を提供してくれる機関に応募して採用されるか、クラウドファンディングで、資金を提供してくれる人の協力を得て、進学しなくてはならない。
それができなければ、自分で働いて資金を得るか、ローンで就職後返してゆくか、資金を提供してくれる恋人を見つけて、就職後に2人で暮らすための生活費に還元してゆくか…だ。
ただ、未来人は
…今もそうかもしれないけれど…
恋愛も早熟だし、結婚といった共同生活など、決して長続きを求めることはできない。
将来の生活のためにと思って、恋人のカレッジの学費を出したのに、就職が決まるとさっさと別れを切り出して、資金を返してくれないという残念な話も多い。
こういった人間の習性に、教育側が歩み寄るべく、出会いと別れが、もっとも適切に行われるように、スクールの上級コースで恋愛学を必修科目として履修する。
もっとも、ラブラブなおしゃべりや、それ以上のことを想像している君には申し訳ないが、そうではない。
むしろ、お互いに選び合った相手と、一緒にどれだけの困難を乗り越えられるかといった課題があり、それに対して、お互いが協力できたかといった評価も成績に関わる。
だから、自分のことだけでなく、相手のことも常に考えないといけないので、この単位を修得するのは、決してラクではない。
この教科で、どれだけお互いのことを思い合って、共に幸せを目指すための行動ができるかといった経験
…時には、逆に苦くてつらい経験もあるが…
それをひとつひとつ積み重ねることで、社会人になってからの、実際の恋愛に役立てる目的で導入された。
今も、男女を区別しないジェンダーが増えているが、未来においても、自分の身体の性と心の性が違うなど、男女の区別を拒む子供達は多い。
恋愛学も、性の違う相手を選ぶ必要はなく、恋愛の対象となる人と一緒に、いろんな体験を積み重ねることで、相手を大切な存在として、接するようになることが教育の目的なのだ。
スクールでは、恋愛学や生徒が個別に選択する授業は午後に行い、子供達が社会で生活するのに必要な授業を午前中に行っている。
まず、宇宙へと発展し始めた未来人には、世界中で通じるコミュニケーションをマスターする義務がある。
未来のコミュニケーションは、先生がヒタイに汗して、生徒に文法や単語を覚えさせようと躍起になる必要はない。
暗室にした学習ルームで、自分のレベルにあった会話を選択して、ヘッドフォンから流れてくる音を聞き分けて、言葉を脳に記憶させる。
それが終わると、マイクを通じて発音練習。各席に設置してあるマシンが採点して、アドバイスをしてくれる。
生徒はテストのたびに、自分の成績を先生に送信する。
先生は生徒の成績を管理しながら、生徒の進路や悩みの相談にのっている。
キラシャのように、授業中も意識がボーっとどっかに飛んでいる生徒にも、目が離せない。
また、地球を含めた銀河宇宙に関する授業は、単元ごとに専門分野の先生が担当。映像を見せながら、詳しい内容を説明、生徒が理解できたかどうかをテストで判定する。
他の科目も、生徒は先生の説明を受けた後で、自分に合ったレベルのテストを受ける。
エリア言語や共通語の学習、ルールや社会の基本的知識に関する授業は、必修で、短い時間で集中して行われる。
計算問題に関しては、ただ答えが合えばよいのではなく、どうやって答えを導くか、これを解くことで、どういった問題の解決に役立つか、という理解の仕方も、テストされている。
生徒はテストを受けるたびに、自分の成績レベルを、マシンやMフォンで確認する。
しかし、レベルが高いほど周りに威張れるとか、自慢できるかというと、そうではない。
なぜなら、スクールを卒業してから、希望のカレッジへ行くために、必要な単位さえ取れたら、良いのだ。
ヘタに高得点を取り続けると、同じクラスの仲間から、飛び級したいのかと疑われ、かえって仲間はずされやすい。
この時代にも、授業が物足りなくて、飛び級して早くカレッジへ進もうとする生徒がいて、周りからのやっかみや、イジメを受けることが多いのだ。
また、キラシャが時々思うように、下級生と一緒に勉強がしたいなという子供もいる。
早い話が…落第だ。
キラシャは、運動機能は男の子にも負けないくらい発達しているのに、計算問題や知識問題は大の苦手だ。
問題を考えていると、なぜだか途中でまったく関係のない、とんちんかんなことを考え始めて、間違った答えを選んでしまうのだ。
スクールには、いろんな子供が集まっている。理解の仕方が異なるので、集団で学ばせると落ちこぼれてゆく子供が多い。
スクールにいると、嫌いな科目も強制的に学ばなくてはならないし、スクールで学びたくても、友達とうまく付き合えず、保護者の部屋にステイする子が多い。
そんな子のために、オンライン授業も活用されている。
家庭教師のように、1対1で学べる子もいるが、ステイホームする子供を十人単位でリモート授業する場合もある。
参加者が複数だと、キラシャのようにボーっとして、ついてゆけない子もいるが、リモートの先生が面白おかしく説明すると、子供達は笑いながら授業を楽しむことができる。
ただ、リモートの勉強が偏ってしまうと、進学先で困ることもあるので、必要最低限の知識は、学年末のテスト前に急ピッチで学ばなくてはならないが…
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