風11
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足のうら洗へば白くなる
こんなよい月を一人で見て寝る
山に登れば淋しい村がみんな見える
入れものが無い両手で受ける
せきをしてもひとり
「俳句は詩なのです。私をして云わしむればむしろ宗教なのです。宗教は詩であります。決して哲学ではありません。之を論じることになれば、すこぶる長くなりませう。私はただ結論をここにあげて、あとは賢明なあなたの解釈に任せませう」
― 尾崎放哉 ―
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足のうら洗へば白くなる
こんなよい月を一人で見て寝る
山に登れば淋しい村がみんな見える
入れものが無い両手で受ける
せきをしてもひとり
「俳句は詩なのです。私をして云わしむればむしろ宗教なのです。宗教は詩であります。決して哲学ではありません。之を論じることになれば、すこぶる長くなりませう。私はただ結論をここにあげて、あとは賢明なあなたの解釈に任せませう」
― 尾崎放哉 ―
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