芋虫よ、さよなら

　朝顔にお住まいだった芋虫が旅立った。
　この旅だったは鳥に取られて旅に出たわけではなく、自らの意志で歩いて立ち去ったという旅だっただ。
　朝顔の葉はすで食べつくされていた。そもそも、時期的に枯れるシーズン――と思ったので肥料もやっていなかった。
　夜、見たら、地面にいたのだ。そして、こっちに来るので、外に放置しているシャモジに載せて菊の葉に載せたのだ。えとー、家の人の植物だけど……いっかなって（目をそらす）。
　でもね、そのあと見たら、移動していた。
　一瞬、バルコニーから下に落としてもいいかなとは思った。しかし、下に木があるかわからないし、シャモジに結構引っ付くから落とすの難しそうだし、意外と存在感ある大きさだったので、夜とはいえ、落としているの見られたらなぁと思った。そもそも、地面にたたきつけられ天に召される可能性もあるので。
　結局、どうなったのか知らない。
　植木鉢だと何か生えているときはいいんだけれどね……。クリムゾンクローバーが生えているときは結構喰われていた。その上、カメムシ大量発生もしていた。
　芋虫が何になるのか気にはなっていたんだけれど、無事を祈るのみである。

＜公開当日の夕方追記＞
　結局、あの後、バルコニーから逃げられなかったらしく、雨に降られて倒れていたらしい。あー。