似て非なるもの、ドレッドヘア。
このムートンが我が家に来て早10年(と言うことにしておく)。クリーニングに出すわけでもないし、夏季にしまう際に、軽くぬぐう程度。
最初のころは使わなくなったブラシで撫でたりはしていたけどね。
そして、現在がある。
そろそろしまおうかなと思いながら、座っていたとき、毛をぐりぐり触っていた。そうしたらほぐれた。
その時に「歯が折れた櫛でほぐせるんじゃないかしら?」と思ったんだ。
で、試しにやってみたら、イケたので、ほぼ全域がりがり、ごりごりとほぐした。
……実際の生き物なら「いたあああああああああああい」と叫ばれるような乱暴さ。
実は、毛に白いもの(革)がついているものがちょこっと取れていた……。
とはいえ、毛がほぐれてふわふわのムートンになった。
でも、やはり、毛が薄くなった感じはするけど、品はいいと改めて。
去年、ムートンを見て思ったのは、このサイズまで羊を育てられないのか、刈る方の技術なのか、値段に関わらず縫い目があったんだよね……。別のところではなかったきもするけど……値段は大変良かった。
つまり、十年くらいに私が買ったレベルだと、倍以上は必要なのかなと。そして、今の私には買えない、遠い私の遺産――レガシー。
ちなみに、むしれた毛を見て私も家の人間も「何かできる」と認識した。
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