回想 2 台風の話
誰かに背負われて強風、雨の中自宅裏の海岸を
ゆっくりゆっくり10トンクラスの漁船が港から
外海に進んでいく。時代と規模からして洞爺丸
以降の台風だろうと思う。一隻一隻隊列を
組んでいるように沖に向かい出てゆく。何とも
言えぬ不気味な光景だった。周りからは悲鳴の
ような鳴き声と叫びが聞こえて、深く心に
刻まれた。
誰かに背負われて強風、雨の中自宅裏の海岸を
ゆっくりゆっくり10トンクラスの漁船が港から
外海に進んでいく。時代と規模からして洞爺丸
以降の台風だろうと思う。一隻一隻隊列を
組んでいるように沖に向かい出てゆく。何とも
言えぬ不気味な光景だった。周りからは悲鳴の
ような鳴き声と叫びが聞こえて、深く心に
刻まれた。