先日、平成の大修理を終えた世界遺産姫路城を訪れました。満開の桜の頃でしたので外国人もすごく多かった。城の一角に昭和の大改修で取替えられた2本の大柱が展示されている場所があります。その説明文の中に貞享四(1684)年を見て、すぐに間違っていると気付きました。1684年は貞享元年とはっきり覚えているからです。国宝であり、世界遺産であり、日本屈指の名城である姫路城にまさかこのような間違いがあるとは驚きでした。文化庁や県、市の歴史の専門家や先生方も関わり、監修し、また沢山の歴史関係者がこの展示を見物しているはずなのにこの間違いにだれも気づかなかったのだろうか。私は一目で分かりました。この間違いは姫路城管理事務所にメールで連絡し、後日訂正したと連絡がありました。
次は以前にも報告したことですが、昨年のNHKテレビ「日本人のお名前 元号を大特集」で元号とその西暦が間違っているのを見つけました。NHKには相当に優秀な歴史担当者がいるはずなのになぜこんな間違いが起こるのだろうか。内村さんのいう「NHKなので」間違わないようにして欲しい。
次は歴史教科書の間違いです。下の写真は東京書籍日本史B平成24年版の例です。応永元年は1394年ですから明らかに間違っています。歴史の教科書といえば、大手の出版社で何度も校正され、文部省の優秀な専門家の検閲を受け、更に本教科書は検定から9年も経っているものなので学校現場では多くの歴史の先生方にも目を通されているので間違いなどありえない筈です。彼らが気付かなかったことを私は一目で発見しました。この間違いは電話で東京書籍に連絡しました。訂正されたかどうかは連絡ありませんでした。
結局、歴史年表を一々見ないと元号と西暦の関係が分からないからこういう間違いがあっても見のがしてしまう。元号を覚えることも、元号と西暦を覚えることも「黄金の暗記・暗唱法」があれば簡単に身につきますから、文部省、文化庁、NHK、その他歴史に携わる方は是非身に付けて頂きたいと思います。
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