みやちゃんの趣味の日記

旅行の写真、花の写真、その他の出来事などの日記

アジサイが泣いている・・・・・。

2018-06-24 23:37:56 | 日記
10日ほど前のことだった。
午後6時少し前に最寄りの駅から歩いて帰る途中だった。
沢山買い物をしたので両手に荷物を持っていて早く歩けず、
重くてうつむき加減でゆっくり歩いていた。
荷物を持つ手を持ち直してふと前方に目を向けると、
駅の改札では、すぐ前方を歩いていた男性が、
いつの間にか10メートル以上先を歩いていた。

と、その時、急にまっすぐ歩いていたはずの男性が、
街路樹の方に近づき、少し体を丸めるようにして、
街路樹の根元に咲いているアジサイの葉をつかんで強い力で引っ張ってもぎ取ったのだ。
アジサイが、大きく引っ張られて、そして元に戻っていく悲鳴を聞いた。

私はあまりにもむごい光景に出会い目を見張ってしまった。
なっ、なっ、なんてことを・・・・・。
引きちぎった葉はすぐに地面に散らかしていくのだろうと思った。
私がそのアジサイの現場まで来ても葉は落ちていなかった。
その男性が青信号で渡っていく後姿を見たら、
左手に水色のあじさいの花を持っているのがちらっと見えた。
葉ではなく、花をもぎ取っていったのだ。

『どうか家に帰ったら、花瓶に入れてほしい。』と願った。

帰宅後、娘にその話をした。
「そのアジサイなら、駅の側のあじさいで一番綺麗だと思ったから、昨日写真撮ったよ。」
とスマホの写真を開いてアップにしてじっくりと見始めた。
「お母さんが目撃したのは今日だよね?昨日じゃないよね?」と聞く。
「今日よ。数時間前よ。どうして?」
「ほら見て! 花が満開なのに、花がない空間があって変だな?って思っていたんだ。
 今拡大してみたら、引きちぎられた枝が何か所かあるの。」









今日だけではなかったのか?!
なぜこんなことをするのだろう?
みんなの心を和ませるために植えられているのに、・・・。
目撃した時よりもっともっと悲しみが深くなった。

翌日、あいにくの雨だった。きっとアジサイも泣いているに違いないと思った。

次の日は晴れていたので、行きがけに写真を撮った。





目撃から10日になる。さらに引き裂かれた枝が増えていた。
悲しすぎて、もう写真を撮る気もしなかった。
そこを通る人たちは気づいているのだろうか?
アハ体験ではないが、一輪ずつ日に日に減っていっても気に留める人はいないかも知れない。