庭木師は見た!~ガーディナー&フォトグラファー~

庭木師が剪定中に見たあれこれ。

庭木師は見た! ~独身の女の家~

2023-07-02 15:36:27 | 日記

 ■雑誌『VERY』(2013年6月号)で、漫画家・西原理恵子と作家・桐野夏生の対談からの引用。

 

 西原:女が独りってことは砂漠を歩いてんだから、水筒持たずに歩くバカがどこにいる。

 桐野:男は水筒かい。

 西原:ユンケル。2本くらいは持っておきなさい。男の人ってさ、髪切った日に髪伸びた? 

    っていうじゃん。あんなやつらに私たちの浮気がばれるわけがないんだから。

 桐野:鈍いのよねえ。

                     

 

 ある50歳前後の独身女性宅に剪定に出向いた。敷地は40坪程。

 玄関先や車庫には雑誌の束や、空き瓶・缶類が積み上がっていた。ユンケルの空き瓶があったかどうかは覚えていないが、まるで粗大ゴミ置き場。家の障子は全体の3分の2程が破れ果て、庭にいるだけで室内の様子がわかるほどだった。

 住んでいるのは看護婦とのことで、マイカーで仕事に出かけ、帰宅したら玄関は通らず、車庫の裏手から家に入っているとか。

 ある夏の日の午後。裏庭のカエデを剪定していた仲間が、何気なく室内に目をやったら、女性がこちらに足を向けて寝ていたという。不在と聞いていたのに……。泊まり明けなのか。女性の体にはタオルケットが一枚かかっていたという。

 

 


庭木師は見た! ~米寿の庭師~

2023-07-02 08:55:32 | 日記

 

 

「若い頃、パリで医者に『人間の体は胃でも頭でも使っていないとさびてしまう。女の部分もそうだよ』と言われ、驚いたけど、年齢を重ねるとわかってくることがある」

                            (読売新聞、2015.5.3。岸惠子の話)

                      ◆

 添付写真の男性は今年、米寿になります。今でも現役の庭師で、高い松の木にも上ります。

 若い頃から肉体労働に従事し、「オレほど働いた人間はいないだろう」と語っていました。

 その男性の思い出話の一つ。東海道新幹線が開通する前の昭和38年のこと、北陸から静岡に出稼ぎに行った。そこには全国各地から多くの労働者が集まり、雑然としたハンバで寝泊まりしていた。そこで知り合った男性は、東北の自宅に帰った時、父親が自分の妻とセックスをしている現場を目撃、気が動転、人生観が変わった。そこから易の世界に入った、……と語っていた」