庭木師は見た!~ガーディナー&フォトグラファー~

庭木師が剪定中に見たあれこれ。

庭木師は見た!~篠田桃紅~

2024-06-30 21:21:52 | 日記

                               

                (ある神社の倉庫塀の“アート”模様)

 

 地元の博物館が、街歩きイベントを開催するというので参加しました。

 集合場所近くの神社まで来たら、ふと、アート風の壁面模様に目が行き、しばし見つめていました。

 写真がそれですが、この“作品”が私を、3年前に107歳で亡くなった画家、篠田桃紅に誘いました。

 彼女の作品は、私がかつて勤務していた会社のすぐそばの「菊池寛実記念 智(とも)美術館」にも展示されていただけに、よく目にしていました。自然体で書かれた彼女のエッセイも魅力的です。

 手元に、『桃紅一〇五歳 好きなものと生きる』(世界文化社)が」あり、改めて開いてみたら、桃紅が好きだった李白の詩「一杯一杯また一杯 我酔いて眠らんと欲す。明朝意あらば琴を抱いて来たれ」を紹介されており、彼女は、自宅の玄関に「琴」の文字を書いた有田焼きの陶板を置いているとの「ことでした。

 


庭木師は見た!~エッシャー風の手~

2024-06-29 21:50:44 | 日記

     

              (“エッシャー風“の手、そしてヘビ)

 仕事でいろんなお宅を訪ね、あちらこちらの「モノ」に目をやっていて感じるのは、そこにはヒトだけでなく、さまざまな生き物が満ち溢れているということです。そういう目で意識して、さらによく見れば、ここ田舎も、多くの人たちに囲まれた都会や動物園と変わらないともいえます。

 これはこのブログのテーマでもあります。われわれを囲んでいるのは生き物たちだけでなく、アートもです。

 写真は、ある小さな公園です。昼休み時間にベンチに腰掛け、何気なく庭木に目をやっていて、その根っ子に、つい数日前に訪ねた県立美術館で見たオランダの画家、エッシャーの作品、ペンを握った手の絵を思い起こしました。

 似ていたのは手の格好でしたが、ふと、バッグに入れていた鉛筆を添えてみたくなり、エッシャーのその作品を思い出しながら、根っ子に差してみました。

 その時です。ふと、目を上げると、近くに死にかけていたがこちらを向いていました。その蛇を引き寄せて一緒に撮影しました。

 


庭木師は見た~案山子のいる風景~

2024-06-24 02:00:07 | 日記

                         

                (水田を見守る案山子)

 

 この案山子(かかし)は、しばらく姿を見せなかったのですが、田植えが始まったからでしょうか、最近、畦道に現れました。

 装いは昨年までとは少し異なり、顔には目、鼻、口が描かれ、所有者の遊び心が感じられます。

 案山子それ自体、都会ではまず見られない風景になりましたね。

 

 

 


庭木師は見た!~カラスの雛~

2024-06-23 10:18:38 | 日記

                             

                    (カラスのひな)

 仕事や散策であちらこちらに出かけていて、道沿いの家の塀や道路などで、“生き物模様“に目が行くようになりましたが、ある日、同僚の庭師から電話があり「カラスの巣を見つけたぞ。中を覗いたら生まれたての雛(ひな)がいた。…生きている動物に関心あるんだっけ?」と聞かれました。

 その彼が撮影した写真を添えました。全身、ピンク色で「赤ちゃん」の言葉の意味がよく分かりました。

 

 


庭木師は見た!~仏様の顔~

2024-06-16 07:52:25 | 日記

        

 自治会集会所の庭木剪定に行った帰り、田んぼの小道を通ったら、道ばたに置いてあるコンクリート板にふと、目が行きました。どことなく人の顔に見えたからです。

 なぜここにコンクリ板が? 何かの作業の途中なのか、それとも近く処分するためなのかは分かりませんでしたが、お酒の紙パックが3個置いてあるのがちょっと不思議でした。

 近所のどなたか~お酒好きな方~が亡くなったのでしょうか。頭の上あたりに青いアジサイが…。

 見ているうちに、コンクリが仏様の顔のように見えました。