庭木師は見た!~ガーディナー&フォトグラファー~

庭木師が剪定中に見たあれこれ。

庭木師は見た~『キューポラのある街』と吉永小百合~

2023-12-11 16:23:25 | 日記

       

         (『キューポラのある街』(理論社。1963年)

 庭木剪定中に高い脚立から落ちて肋骨を骨折、入院中に筆者が読んでいた本の一つが『キューポラのある街』です。病院の休憩室にある図書コー内にあったその本は、1963年、第六刷とありました。定価は360円。

 入院中は時間があることもあり、パソコンでこの本が今はいくらで売られているのだろうか、調べて見ました。するとある古本屋では、初版本が3万円でした。なるほどですね。

 それはいいのですが、この本には映画『キューポラのある街』のいくつかのシーンが使用されています。添付した写真もその一つです。

 それらを見ていて気付くことがいくつかあります。筆者なりの感想を記せば、まず、モノクロ写真ですが、印刷技術、紙の質が今とは大きく違い、懐かしいこと。次に、映画の舞台となった埼玉県川口市の風景がいまとはまるで違うこと-などです。いずれも誰もが感じるありふれた感想ですが、当時と比べ、あまり変わっていないことが一つあるのに気付きました。

 今から60年以上前の映画なのですが、主演女優の吉永小百合の顔です。

 彼女は、今でもいくつかの広告に登場していますが、どうでしょう。変化が激しい時代の流れと比べるからでしょうか、筆者にはほとんど変わっていないように見えてしかたありません。

                       

 それはそれとしまして、映画『キューポラのある街』の舞台となった川口市の鋳物工場ですが、五味鋳工所という名前でした。もちろんもう存在しません。その工場があった場所は、高層マンション「リビオタワー川口ミドリノ」になっています。このマンションが完成した2006年春、筆者はそこを訪ねました。

 当時のロケ隊は、この鋳物工場周辺の料理屋などで寝泊まりし、吉永小百合は市役所を宿としていたそうです。川口あたりの家はどこも木造の簡素な作りで、監督以下ロケ隊が集まって昼食を取る料理屋もそうでした。

 これは当時、料理屋で皆の世話をしていたある男性の息子から聞いた話ですが、その父親はトイレかたまたま聞こえたある音を、思い出として、ずっと心に留めていたそうです。亡くなるまで。トイレの中に誰が入っていたかは秘密です。…うーむ、納得ですね。                                                    以上

 

 

 



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