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水谷文雄の為替”ケ・セラ・セラ”
2014年01月27日(月)
リスク回避のサイクルが来襲!
先週木曜日の中国HSBCの悪い数字、そして意外な不意打ちアルゼンチンペソの大幅下落と、
新興国懸念材料が続出する市場環境となっています。
良く見ると、今年はタイの政情不安、インドネシアの株価下落、トルコ中銀の為替介入と
いろいろと出て来る市場環境です。新たな市場の不安定要因です。
それがヘッジファンドなどを資金移動させている、そして利が乗った金融商品は利食いに走らせている、
言い方によっては利食い材料にされているようです。
リスク志向とリスク回避志向が都合よく循環的に出てきている。
現在はリスク回避のサイクルに入っていると冷静に判断しましょう。
市場の注目点は米FOMCがウォール・ストリート・ジャーナル紙の有名記者の観測記事通り、
量的緩和縮小規模を100億ドル少なくするかどうかに関心が集まります。
新興国経済懸念に振り回されるFRBではないと思うのですが、
初志貫徹FRBは予定通り量的緩和規模縮小を続けてほしいものです。その方が市場参加者はやりやすい。
バーナンキ議長は最後のFOMCであり、柔軟な姿勢は見せてほしくありません。
変に相場に迎合するような姿勢をしますと、市場になめられてしまいます。
当局が当初の予定通り規模縮小するとリスク回避的行動は長続きしなく、
リスク志向に直ぐに戻る動きとなる金融市場ではと思います。それほど金融市場は小心者であると思います。
誰しも怖いという先入観がリスク回避志向では強まります。私もです。
この恐怖感から逃れたいと思うと、損切行動を取ります。テクニカル的に判断して平常心を保ちましょう。
それが収益をコンスタントに確保する術であると思います。暴風雨を去るのを待ちましょう。
FXを実際に始めて、分かったことは、
ポジションを持ちつつ平常心を保つのは実に難しいということでした。
ついつい損切に走ってしまったり、数十円で決済してしまったり。
まして酔っている時に勢いで買ったりしては駄目ですよね…