学校は冬季休業に入りましたね。
先日、初任者の道徳授業研究がありました。
先日、初任者の道徳授業研究がありました。
11月の中旬からどの教材で実践しようか3つほど候補をあげて、子供の実態から「ぼくの花はさいたけど」に決まりました。
教材内容は、こぐまのトトは、お母さんの誕生日のプレゼントに花を育て花束にしようと考えていた。ところが花が1本ずつ減っていくので、トトが影から見ているとモグラの女の子のモイラが花を摘んでいた。ぼくの花を取らないで!と言うとモイラは驚いて、「ごめんなさい。私のお母さんが病気で元気づけるに花を摘んで持って行ったの。でも土の中だからすぐに枯れてしまうので毎日1本ずつ摘んでいたの。」と話す。トトはかわいそうになって摘んだ花をあげた。
5本あった花は2本になった。お母さんの誕生日当日。2本の花はとてもきれいに咲いていた。その時モイラの顔が浮かんできて、トトは「1本残しておくよ。」と大きな声で言った。他の家族はお母さんに豪華なプレゼントを渡しているのを見て、トトは悲しい気持ちになった。1本の花を渡しながら、お母さんに事情を話すとお母さんは「とっても嬉しいわ。あなたのおかげで二人のお母さんが喜んだのですもの。トト素敵なお花をありがとう。」
とても、ほっこりする話です。ただこれをどのように授業にするか…
指導書の中心発問は、「トトはどんなことを考えてモイラに花を1本残しておくよと言ったのか」です。ここだとは思いますが、多様な考えが出るか疑問でした。
初任者と話し合いをしながら、教材を途中で切って、花を摘むとき1本残すか、2本とも取るか考えたらどうか、となりました。元々お母さんのために育てた花です。お母さんのために2本取ることも思いやりだと思います。モイラはために1本残すも思いやりです。どちらも思いやり。
子供が何を大事に考えるか多様な意見が出るのでは。ということでこれを中心発問にしました。自分事で考えるために、「あなただったら1本残すか、それとも2本取るか。」にしました。この判断はスケーリング(心のものさし)で表し、なぜその位置にしたのか理由を書きます。
初任者の先生の実践が素晴らしく、子供の実態にもぴったりだったため、実に多様な考えが出ました。1年の道徳でスケーリングができることと多様な意見を聴いて考えが変わった子供が何人もいたのが収穫でした✨
だれを思う思いやりを一人一人がしっかり考え、発表を通してさまざまな思いやりが聴けて、最終的にどう考えるか。素敵な授業でした💖
この実践は多くの方に知ってほしいと思いました✨