みなさま、ご無沙汰しております。久しぶりの更新となってしまい、申し訳ありません。
お伝えしたいことはたくさんありますので、今後もお付き合いよろしくお願い致します。
さて、前回のサマースクールの記事から季節も一変し、秋もすっかり深くなってまいりました。
そんな今日この頃、動物園にもいろいろな変化があったのですが、
先日ベネットアカクビワラビーの「サファリくん」の運動場でも、奇妙な袋が釣り下がっているを見つけました。
さてはエンリッチメントの一環だなと考え、飼育担当の小松さん、藤波さんに
「サファリくんの運動用ですか?ボクササイズみたいなやつ?」とたずねると
「サファリくんがね~襲ってくるんだよ。」という答え。
いやいや、サファリくんといえばおっとりで有名なワラビーですし・・・。
二人の飼育員さんの話にいまいちピンとこないまま、ナゾの袋の件はしばらく放置していました。
ところが先日、ワラビー舎のほうから「わ~、サファリくんやめて~!」という藤波飼育員の悲鳴が・・・!
ワラビー舎をのぞいてみると、そこで決定的瞬間をとらえました。
タックルとキックを執拗に浴びせようとするサファリくんと、袋を盾にしながらそれを回避する藤波飼育員・・・。
こんな、がむしゃらなサファリくんは初めてです。
こちらは別の日のサファリくん。小松飼育員にも容赦はしません。
思い当たることと言えば・・・
当園にはもともとサファリくんとその娘の「ナズナ」と「アヤメ」の3頭がいたのですが、
親子のため交配出来ず、新しくおむこさんとして若いオスの「ターボ」を
今年5月に埼玉県こども動物自然公園から譲り受けたのでした。
そんな3頭をながめているうちに、オスの血が騒いだのでしょうか。
今までメスだけだったときには見られなかったこの変化は、
オスとしての存在感をあらわすためのサファリくんの本能なのでしょう。
本来持っている一面が見られたことを喜びとしつつ、
むしゃくしゃするその気持ちはサンドバッグ(または飼育係さん)で解消していただきましょう。