みなさん、こんにちは。今回は公園の池のお話です。
12月のとある休園日のことです。
富士湧水の里水族館から、4人の職員がやってきました。
この方たちの目的は・・・なんと!
動物園の池に泳いでいるソウギョの捕獲です。
ソウギョってご存知でしょうか?もともとは、中国原産のコイ科の淡水魚で、見た目は・・・
すみません、お恥ずかしながら魚音痴の私には「大きなコイ」としか言えませんが、
「コイよりもスリムな体型で目が飛び出ており丸く小さな背びれが特徴」だそうです。
そもそも、そんな中国のさかな、ソウギョがなぜ遊亀公園に??
もともとは今から15年以上前に池の藻を少しでもすっきりさせようと、100匹近くが導入されたそうです。
この池から外部には逃げられないようになっているため、外の生態系へは影響が無いようです。
一方池の藻たちはソウギョに負けず、今も夏にはもじゃもじゃしており、
そんな環境がソウギョたちには肌にあったのでしょうか。
とにかく1メートルを軽く超えた巨大なソウギョが夏になると群れをなして泳いでいます。
来園者の方からも、「何、あの大きい魚!」という声がたびたび聞こえていました。
当園では、飼育動物にも登録されておらず、池にいる大きな魚という扱いだったソウギョたちですが、(私だけ・・・?)
このたび富士湧水の里水族館の職員の方の目に留まり、ぜひ水族館へというシンデレラストーリーのようなお話をいただきました。
さてどうやって捕獲するのか?これはわれわれも興味津々。
夏にはたくさんいる魚たちも、寒いこの時期はどこへ行ってしまったのか、ひっそり姿を隠していますので、
ローラー作戦で追い込むとのこと。
長い網で池を仕切り、遠くから魚を追い込みます。
そして、いよいよ網を狭めて追い込んだそのとき、ぱしゃん!ぱしゃん!とソウギョが網を飛び越えていくではないですか!
こんなことでも無ければソウギョの跳ねるところなど、見ることはなかったでしょう。
何度目かの挑戦で、ついにソウギョが捕獲されました。
(なんと…このとき私は他の作業中で見逃してしまったのですが)
聞くところによると、網で追い詰め、暴れるソウギョに液体の鎮静剤でおとなしくさせ、見事捕獲となったようです。
(ここまで来て肝心の写真がなくてすみません)
つかまったソウギョがこちら!
コイも1匹つかまってます。ほらね・・・似ていますでしょ?そうでもない?
このコイだってそれなりの大きさです。
大きさの指標に浮かべてもらったタバコと比較していただきたいのですが、およそ1.1メートルほどの巨大なソウギョでした。
水族館の方のお話によれば、大きすぎてジャンプで逃げられなかったのではないか、とのこと。
このあと、ソウギョとコイ1匹は無事に忍野へ旅立っていきました。
※なお、遊亀公園の池では釣りは禁止されておりますので、魚捕りには来ないでくださいね
さあソウギョに興味がわいてきた方は、ぜひ富士湧水の里水族館へ。
(夏までお待ちいただければ当園の池でも見れちゃいますが)
http://www.morinonakano-suizokukan.com/
そして、来る2月3月の週末に、このような素敵な魚のプロフェッショナルたちが当園とコラボしてくださることになりました!
移動水族館として当園で魚の展示やふれあい体験などをしてくれるそうです
詳細は後日改めてお知らせいたしますので、お楽しみに!!