少しずつ、木の葉も色づき、秋の気配がただよう今日この頃・・・。
甲府も朝晩は冷えるようになってきました。
さて今週の休園日に、今年の4/15に産まれたアメリカビーバーの性別を確認しました
ビーバーは、外観からはオス・メスの判断がとてもむずかしく、当園ではレントゲンで判断しています。
ビーバーのオスには、陰茎骨(いんけいこつ)という骨があるので、レントゲンでこの骨の有無を確認するのです。
ちなみにこの陰茎骨は、オス犬にもあります。
↑ 昨年のレントゲン。(丸で囲まれたところに写っている骨が陰茎骨です)
ではここで、自分を戒めるためにも、3年前の2014年に起きた失敗談をお話いたします。
この年生まれた赤ちゃんは、生後2ヶ月時のレントゲン検査で陰茎骨が写らなかったためメスと判断し、
来園者の応募から、「ジャスミン」というかわいい名前ももらいました。
・・・が
その後、他県の動物園からメスのビーバーをお嫁にほしいという申し入れがあり、
じゃあ念のため~、と確認のため再度レントゲンを撮ると・・・、なんと立派な陰茎骨があるではないですか
どうやら生後2ヶ月では未成熟な陰茎骨は、まだレントゲンにはうつらなかったようです。
(お嫁入りは翌年産まれた妹がいくことになりました・・・)
その痛い失敗から、現在は生後4,5ヶ月たってから確認をするようにしています。
さあ、長い前置きがありましたが、今年の結果を発表します
担当者たちから、『直(ちょく)ちゃん』(しっぽがまっすぐで細い)と呼ばれていた、こちらの仔はメスだったので「直」→「ナオコ」と命名。
『丸(まる)』(しっぽがまるくて太い)と呼ばれていた、こちらの仔はオスで「丸」→「マルオ」と命名されました。
これからは日が短くなり、ビーバーたちの活動も少し活発になります。
マルオとナオコもまだまだ成長期。ぜひ会いに来てくださいね!