遊亀公園附属動物園スタッフブログ

甲府市にある遊亀公園附属動物園で働くスタッフのブログです。
普段は見られない動物たちの暮らしをお届けします!

レポート!「お魚さんがやってきた!!」

2015年03月09日 16時05分32秒 | 日記

 昨年度から何かとお世話になっております、「富士湧水の里水族館」から

今年も移動水族館がやってきました!!

昨年も大好評だったにもかかわらず、ブログ記事にするのにもたもたしているうちに、

あれよあれよと大雪に見舞われ、昨年のイベントは期間途中で中止となってしまいました

 

その教訓をいかして今年は早めにレポートしたにもかかわらず、

ブログに載せるまでに時間がかかってしまい、大変申し訳ありません

まずはお魚たちの顔ぶれをほんの一部、ご紹介しましょう。

 

こちらはチョウザメの赤ちゃんです!

大人になると1メートルを超えるので、大きくなると当園には来られなくなっちゃいますね。

そして、一緒の水槽にはニジマスの赤ちゃんが。

知識のない私は「襲ったりしないんですか?」と聞いちゃいましたが、実はチョウザメってサメじゃないってご存知でした?

「ウロコが蝶みたいな形で、姿がサメに似ている」というのがネーミングの由来で、

チョウザメ目に分類される魚だそうです。古代魚のひとつなんだとか。

「チョウザメといえば、キャビア」しか知識がなかった私ですが、とっても興味深いですね。

 

こちらはアメリカカブトガニ。こちらも赤ちゃんです。最大で50cmほどになるとのこと。

こちらもカニという名前ですが、じっさいにはクモの仲間だとか・・・。ややこしやー

 

こちらは生きた化石として有名ですが、なんと5億年以上前から地球に存在していたそうです。

新人類の歴史が20万年といわれているので、我々などつい最近栄えたばかりですよ。

それなのに、現在では日本のカブトガニは絶滅危惧種です。

5億年もの間にあった様々な気象変化よりも、20万年たらずで急増した人類のほうが

生態系に与える影響が大きいとは・・・本当に考えさせられますね。

 

すべてをご紹介というわけにはいきませんが、このほかにも気になる淡水魚がたくさんです。

水族館のスタッフさんがいるので、くわしいお話を聞いてみると、とても興味深いですよ!

 

さて、こちらは、「ガラ・ルファ」の水槽です。

彼らは、古い角質などを食べてくれ、ヨーロッパでは医療にも使われています。

さっそく、私も指を入れてみると、みるみる魚たちが集まってきます。「たんとお食べ~。」

 

後ろから、心無い飼育員が、「顔ごと水につけて食ってもらえし。きれいになるら。」

(翻訳:顔も水にいれて食べてもらったらどうですか?きれいになるんじゃないですか?)

と甲州弁で「しわい」アドバイス(?)をあびせてきます

私だってできることなら、そうしたいですけど、そんなことをしたら魚だって食べすぎです。

ちゃんと、指1本だけ入れるように網がかかっており、そういう無茶はできませんので大丈夫です。

 

ツンツン、くすぐったいような不思議な感触でした。

この女の子の表情が物語っていますね

 

そしてこちらは、貝殻を使った工作コーナーです。

組み合わせによって、カメやウサギ、アザラシなどなど、出来上がる作品も十人十色です。

むずかしい作業はお父さん、お母さんに手伝ってもらいながら、オリジナル作品を完成させていました。

じゃじゃーん!

 

このように、とても楽しいイベント盛りだくさんの移動水族館。

今年の日程は残すところ、3/14、3/15の二日間です。

ふだんは見られない魚たちに、ぜひ会いに来てくださいね!