恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

マスターが好き~その6

2015-09-11 08:13:03 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


☆☆☆☆☆

 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

☆☆☆☆☆
マスターが好き~その6

〈譲二〉

 しばらくして、ハルと一護も出店を覗きに来てくれた。


一護「マスター、久しぶり」

春樹「ジョージさん、この間はどうも」

譲二「あれからの話は聞いた?」

春樹「ええ、なんとなく。もう、手切れ金を払う必要は無いからってことで…。先方ははっきりは言わなかったんですが、会えたんだよね?」


 最後は汐里ちゃんに向かって聞く。


汐里「おかげさまで、マスターのお兄さんが引き合わせてくれました」

春樹「それはよかった」

汐里「その節はすみませんでした」


 汐里ちゃんは深々と頭を下げた。


譲二「ハルばっかり貧乏くじ引いたみたいでごめんね」

春樹「いえ、俺も気が進まなかったから、ホッとしました」

一護「ハルの仕事は人間関係の揉め事ばかりだから、大変だよな」

譲二「でも、ハルはそういう気遣いが出来るから、依頼人にも喜んでもらえるんじゃないかな」

春樹「そうかな?」

一護「ま、ハルには向いてると思うな」


☆☆☆☆☆

 店を始めて二時間も経った頃だろうか。

 俺がケースから氷を入れた桶に缶ジュースを移していると、汐里ちゃんが突然声をあげた。

汐里「あっ」

譲二「どうしたの?」

 汐里ちゃんが右腕を抑えている。

 俺は慌てて汐里ちゃんに近寄った。

 

その7へつづく



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