昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。
up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。
昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)
本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。
でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)
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すれ違い~その8
〈百花〉
なかなか会えなかった譲二さんに2週間ぶりに会えた。
そして、譲二さんが作ってくれたナポリタンを食べ、コーヒーを一緒に飲んだ。
譲二「ねぇ、百花ちゃん…、どうして兄貴に送ってもらうことになったの?」
譲二さんに聞かれて、紅一さんと一緒に仕事をすることになったことや今日一日の出来事を話す。
譲二さんは優しく頷きながら、私の話を聞いてくれた。
クロフネで、こんな風に譲二さんに話を聞いてもらうのはとても落ち着く。
譲二さんと2人で過ごすことで、今日一日の疲れが吹き飛んだ。
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シャワーを浴びて二階に上がると、先にシャワーを済ませた譲二さんが待っていてくれた。
譲二「百花ちゃん。ずっと逢いたかったよ…」
直ぐにきつく抱きしめられ、貪るように唇を奪われる。
(……譲二さん、いつもと違う。どうしたの?)
パジャマのボタンは直ぐに外され、譲二さんの大きな手が私の体をなぞっていく。
私の甘い喘ぎは譲二さんの唇にすべて吸い取られしまった。
いつもと違う性急な愛撫に戸惑いながらも、溢れる快感にただ身を任せていた。
〈譲二〉
その夜、百花ちゃんを抱いた。
2週間ぶりだ。
兄貴への嫉妬と2人への不信から、いつもより乱暴な抱き方になってしまった。
譲二「ごめんね…、優しくできなくて」
疲れて眠ってしまった百花ちゃんの頬にそっとくちづける。
激しく愛したために付けてしまった俺の印を、指先でなぞっていった。
胸元に一つと乳房に二つ、おへその横に一つ、そして、内ももに一つ…。
くすぐったかったのか、百花ちゃんは身をすくめて寝返りを打った。
百花「譲二さん……」
百花ちゃんが寝言で俺の名前を呼んでくれた。
(百花ちゃん、兄貴とのこと疑ってごめんね。百花ちゃんが俺を裏切るわけないのにね。)
そっと彼女を背中から抱きしめた。
その9へつづく