昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。
up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。
昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)
本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。
でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)
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すれ違い~その9
〈紅一〉
会社の前で、百花さんを見た時、心臓が跳ね上がった。
どうして彼女がこんなところに?
百花さんは書類を届けに来たのだという。
俺は車で送ろうと申し出た。
百花「もし送ってくださるなら、クロフネに送ってもらっても構いませんか?」
紅一「譲二のところへ?約束でもあるのか?」
そう言いながら、急に不快な気持ちが湧き上がるのを感じた。
この気持ちはなんだ?
まさか…譲二に嫉妬を感じているのか?
百花さんは譲二の恋人なのだから、譲二に会いに行くのは不思議でもなんでもない。
百花さんを車に乗せてクロフネに送りながら、このまま彼女を連れ去りたいと思った。
前に会った時もそうだが、話題は譲二のことばかりだ…。
本当はもっと他の話がしたい。
だが、百花さんとの共通の話題は譲二のことしかなかった。
弟の恋人にこんな気持ちを持つなんて、俺は一体どうしてしまったんだろう…。
クロフネの前で車を停めると、譲二が外に出てくるのが見えた。
百花さんを降ろすと「おやすみ」と言って車を出した。
譲二には左手を上げて挨拶をする。
今は譲二と話したくはなかった。
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ガレージに駐車して、屋敷に入ると滝沢が出迎えてくれる。
滝沢「紅一様、おかえりなさいませ」
紅一「ああ、ただいま」
滝沢「お食事はどうなさいますか?」
紅一「昼が遅かったから、夕食はいらない。部屋で仕事をするから、後でいつもの物を持って来てくれ」
滝沢「かしこまりました。1時間後くらいにハーブティーとお夜食をお持ちします」
自分の部屋に入り部屋着に着替えるとホッと一息ついた。
今頃、百花さんと譲二は……。
いや、落ち着け…。
今、それを考えるのはよそう…。
『すれ違い』終わり
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果たして、紅一さんと恋愛関係になんかなれるんだろうか? (>_<)
譲二さんと紅一さんは互いにライバルというのを意識し始めたけど、ヒロインちゃんは鈍感だからな~。
いっちゃんとか、桃護さんとか、りっちゃんならしっかり手を出しそうだけど、紅一さんだし…。
一応、紅一さんルートのつもりなんだけどね。
まだまだ暗中模索のお話ですが、気長にお待ちください。