現実の世界で起きる出来事に、どうしても 意識が傾いてしまうの?
五感で受け取る情報は、強いインパクトを与えるからだね。
どうしても、そこに囚われてしまうのかい?
それなら、新しい視点を得るといい。
この世界を、形のある世界だけでなく、いくつもの層が重なった 厚みのある世界と解釈してごらん。
物質の世界は、表面にある たった一枚の世界なんだ。
「現実」は、いくつもの層の世界から リレーのように繋がれてきたバトンを、最後に渡された『消滅』の一歩手前にある世界だよ。
物事が表面化されていない曖昧な状態にあるときこそ、問題の根はとても深く、症状は重いんだ。
そこへ、人が意識を向けて「見た」瞬間、表面下にある曖昧なものは、形を持つんだよ。
人の意識が注がれることで、形のないものは現実に姿を現すんだ。
「現象化」したものは『消滅』の一歩手前にある。
「現実」こそ、不確かなものはないよ。
その現実が、あなたたちにとって 意識を捕らえて止まない「問題」であったなら、それは「解消」「変化」「前進」の最終段階にあるということ。
とても喜ばしいことなのよ。
この物質世界では「形」あるものは、必ず『消滅』する。
『消滅』とは『すべて』に かえること。
魂は『永遠』でも、形ある 今 は「有限」の『時』にある。
限りがあるから『今』という一瞬は 美しく輝いている。
近年「現実」と認識される層が広がってきているよ。
これは、人々の意識の前進による結果。
「現実」は「形」あるものだけを絶対的に信仰する時代を、越えようとしているんだ。