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どうも、こんにちは。
京都の古くからの霊場のひとつであり、数多くの伝説や伝承の遺る音羽山・清水寺。
毎年の8月半ば頃に行われるのが「千日詣り(せんにちまいり)」。
この時期に参拝すると、千日参拝したのと同じ功徳を得られるという、おそろしくお得なものだそうです。
シリーズ前々回とシリーズ前回に引き続いて、コロナ禍の下、いわゆる「3密(密閉、密集、密接)」を避けることもあって、早朝の清水寺を「千日詣り」で巡ります。
シリーズ前回の続きで、奥の院を後にします。
その途中から見える、まだ工事が続く清水の本堂と舞台。
ところで2017年の「千日詣り」で、ほぼ同じ場所から見た清水の本堂・舞台はこんな感じでした。
何年にも渡る改修工事が続いていますが、あれから3年、大分工事が進んだようです。
おそらく今しか見られない、貴重な清水寺の光景なのかもしれません。
早朝の「子安の塔」と、その前から見た清水の本堂・舞台。
観光スポットとして(また、実は心霊スポットとしても)名高い、清水本堂・舞台下の谷にある「音羽の滝」。
有名な観光スポットも、コロナ危機下の早朝は、ご覧の通りほとんど人の姿も無く、閑散としています。
ゆっくりと落ち着いて巡ることが出来るのがうれしい一方、少し寂しい気もしますが。
舞台下の谷の道を抜けて。
そして、毎回訪れる度に深い感慨にとらわれてしまうこの場所へ。
本尊・十一面観音像を奉り、今日の清水寺を建立した、征夷大将軍・坂上田村麻呂。
その田村麻呂に倒された「蝦夷(えみし)」こと、北方の「まつろわぬ民」の長だった人物。
それゆえに「鬼」として、貶められた人々の長。
鬼や妖怪の伝説や伝承、その裏にある歴史に思いをはせる者としては、ここは見逃せない場所のひとつです。
清水寺の出入り口ともいうべき、仁王門、西門へと戻る道。
途中に三重塔も見えます。
西門の脇には「八方にらみの虎」が。
シリーズ第107回記事でも紹介したことがありますが、「ここに刻まれた虎の絵をどの方角から見ても、睨みつけられているかのように目が合う」と言われています。
また、「夜な夜な灯籠から抜け出しては境内を歩き回りった」という伝承も遺されています。
そして、清水寺の入り口、西門前と言えば、やはりこれでしょう。
そうです。
このかっこよすぎる雲龍像。
朝日を浴びたこの雲龍像や「八方にらみの虎」をゆっくり眺められたのも、今回の収穫のひとつです。
こうして、早朝の時間帯のうちに、やはり人のほとんど居ない参道を通り、清水寺を後にします。
さて。
これで私は、千日分の功徳を得られたのでしょうか?
今回はここまで。
また次回。
*清水寺へのアクセスはこちら。
*清水寺のHP
https://www.kiyomizudera.or.jp/
*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/
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