京都の闇に魅せられて(新館)

手向山八幡宮の紅葉と菅公腰掛石 @ 京都妖怪探訪(667)





(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)


 どうも、こんにちは。
 京都の霊場魔所(神社仏閣、妖怪伝承地、心霊スポット等)の紅葉風景を巡る『霊場魔所の紅葉』シリーズ
 今回は京都から少し離れますが、菅原道真ゆかりの霊場の紅葉風景を訪れます。
 奈良の古社・手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)です。
 その名だけでお気付きの方もおられるとは思いますが。
 そう、あの『小倉百人一首』の二十四番目の歌

 「この度は ぬさも取あへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに」

を菅原道真が詠んだ、あの手向山の麓にある神社です。
 まずはいつもの通りアクセスから。
 奈良交通バス「東大寺大仏殿」もしくは「東大寺大仏殿・春日大社前」停留所。






 その名の通り、あの有名な東大寺大仏殿へ続く参道があります。












 勿論、この大仏殿と有名な奈良の大仏さんが。
 ここはここで非常に面白いのですが、今回の主目的はそこでは無いので省略して別の機会に。
 その参道から東の方向へと進んでいきます。
 この時期の奈良公園らしく、鹿と銀杏と紅葉の光景が観られます。


















 手向山神社(八幡宮)へ通じる鳥居です






 鳥居森林に覆われ、鹿の姿も見える参道を進んでいきます。








 この場所が元々は山林の中だったということを思わせます。


 ちょうど日が傾き始めた時間帯でしたので、こういう光景も。















 本殿入り口が見えてきます。






 その脇の石灯籠には烏らしき鳥が描かれています。








 これは神武天皇の東征の先導役を果たしたという「八咫烏(やたがらす)」では?


 本殿へ礼拝。





 主祭神は、「石清水八幡宮(シリーズ第161回等参照)」や、「八幡総本社・宇佐神宮」などの様に、「応神天皇」や「神功皇后」のようです。
 というより、元々は天平勝宝元年(749年)、東大寺及び大仏を建立する際に、鎮守舎(守護神)として宇佐神宮から勧請されたのが始まりだそうです。
 明治の神仏分離令から東大寺から独立させられ、現在に至るそうです。


 東大寺二月堂へと続く北門脇には見事な銀杏の大木が。









 こちらの北門は後ほどまた観るとして、一旦境内の南側へ。





 おや? 
 何かの石か石碑の前に鳥居が。
 興味をひかれて近寄ってみたら・・・。








 これは「菅公」の、つまり菅原道真が腰掛けたという石です。
 石碑には、道真が生前詠み、小倉百人一首・二十四番目に収められた、あの有名な歌が刻まれています。


 「この度は ぬさも取あへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに」

 生前の道真が、手向山の神様に「この度は急な旅であったので、お供えする幣(ぬさ)も用意できませんでしたが、代わりに手向山の紅葉を捧げます」と話しかけた唄です。
 ここで詠まれている手向山がどの場所であるのかは諸説あるようですが、有力視されている場所のひとつがここのようです。
 またこの歌は、宇多天皇の宮滝(現在の奈良県吉野)行幸の際に詠まれた歌だそうです。
 宇多天皇といえば、道真を見出し、右大臣にまで取りたてた人物です。
 生前の道真が、最大の理解者とともに訪れた場所で詠んだ歌です。
 おそらく生前の道真にとって、最も幸福で、充実した時期に、自然の美しさと自然や神仏への畏敬の念を込めて詠んだ歌ではないか、という気がします。
 まさか自身が、後に非業の死を遂げ、さらに神様にまでなってしまうなどとは、まさかこの時、夢にも思わなかっただろうなあ、と。





 これが生前の道真が「神様に捧げたい」と思った紅葉風景でしょうか。
 ここ近年、京都など関西各地の紅葉はなかなか真紅には染まらず、色ムラがあるような・・・。


 銀杏の大木が立つ北門を抜けて、東大寺二月堂へ。









 今回はここまで。
 また次回。




*手向山八幡宮へのアクセス・周辺地図はこちらをご覧下さい。




*手向山八幡宮のHP
http://tamukeyama.or.jp/




*『京都妖怪探訪』まとめページ
https://kyotoyokai.jp/




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