京都の闇に魅せられて(新館)

2024年・一条戻橋の早咲き河津桜 @ 京都妖怪探訪(882)

 

 

 

 

 どうもこんにちは。

 またもやオフ多忙の為、シリーズ前回から間が開いてしまった上に、もう今年の梅の季節だけでなく、桜の季節も終わろうとしていますが。

 それでも毎年恒例の『霊場魔所の桜シリーズ』を始めたいと思います。

 

 

 

 その第1回目は、本シリーズでも何度か紹介している魔所「一条戻り橋」の河津桜の今年(2024年、令和6年)の姿を。

 

 

 

 

 一ヶ月ほど前(3月)、堀川通り沿いの京都市営バス「一条戻橋・晴明神社前(いちじょうもどりばしせいめいじんじゃまえ)」でバスを降り、その前の晴明神社へ。

 

 

 

 

 

 

 かの有名な大陰陽師・安倍晴明の屋敷跡に建てられた、安倍晴明を神として祀る神社。

 本シリーズでも第1回から第587回など、何回かとりあげてきましたが。

 今回はまずはこの古社に礼拝をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 実はここの神社とご祭神には日頃からお世話になっております(←これがどういうことかはこちらの過去記事を参照)ので、近くを通りかかったこともあり、挨拶代わりに参拝を。

これから桜を見に訪れる魔所も、かの大陰陽師ゆかりの深い場所でもありますから。

 

 

 

 

 

 

 晴明神社から堀川通りを少し南へと下りますと、通りを挟んで東側に、その魔所が見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 ここがその魔所、「一条戻橋(一条戻り橋)」です。

 本シリーズでもシリーズ第2回などでとりあげたこの魔所、かつての平安京の北東の端、つまり「鬼がやって来る」と考えられた「鬼門」の場所に位置したことからも、古来より様々な伝説や伝承の舞台ともなってきました。

 今ざっと思いつくだけでも、以下のような伝説・伝承が。

 

 

*蘇生伝説

 『撰集抄』巻七に語られている。

 熊野の僧「浄蔵」が父・三善清行の葬列にこの橋で出会い、しばし観法を行ったところ、父・清行が蘇生したという。それで「戻橋」という名前が付いたという。

 

*渡辺綱と鬼女の伝説

 『平家物語』剣巻などに語られている有名な話。

 源頼光の部下である四天王の一人、渡辺綱が夜中に戻橋を通りかかると、美しい女性がいた。

 「夜も更けて一人では怖いから」と家まで送ってほしいと頼まれた。綱はこんな夜中に女が一人でいるとは怪しいと思いながらも、それを引き受け馬に乗せた。すると女はたちまち鬼の正体を表し、綱の髪をつかんで愛宕山へ飛んで行こうとした。

 綱は、とっさに鬼の腕を太刀で切り落として逃げることができた。

 腕は渡辺綱の屋敷に厳重に封印されていたが、綱の義母に化けた鬼に取り戻されてしまったという。

 

*十二神将伝説

 前回の晴明神社に祀られている陰陽師・安倍晴明が、配下の式神(陰陽師が使役するという精霊)である十二神将を、戻橋の下に隠したという。

 

 

 

 そんな今もあるという伝承地に、3月の前半頃から咲いている早咲きの河津桜が。

 訪れた時も3月の前半頃。

 既に見頃を迎えてきて、多くの人が集まってきていました。

 

 

 

 

 

 

 

 青空にも映えて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 辺りを覆い尽くすかのようにいっぱいに咲き誇り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、古い記録によりますと安倍晴明は、「十二神将」と呼ばれる十二人の式神を、一条戻橋の下に封印し埋めたとも伝えられています。

 その真偽のほどは不明ですが・・・かつて堀川の大幅な改修工事の際、なんと一条戻橋の下から正体不明の石の箱が出土したそうです。

 しかし「十二神将」封印の伝承を知った工事関係者は、恐れをなして、その石の箱をそのまま明けずに地中に埋め戻したそうです。

 それが事実なら、今でもこの橋の下には「十二神将」を封じた石の箱が眠っているかもしれない・・・。

 この目で直接目にすることはかなわずとも、興味を持って橋の下に行くと・・・。

 さすがに「十二神将」にはお目にかかれなかったけれども、橋の上からとはまた違った、素晴らしい桜の光景を目にすることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 今年も来て良かったな、と思います。

 神秘の霊場や、曰く付き魔所の花(梅や桜、蓮など)こそが美しい。

 こうした信念(?)に基づき、今年も、今後も霊場魔所の花巡りを続けていきたいという思いを新たにした次第です。

 

 

 

 なお、今年の桜は散るのも早かったようで、そのおよそ一ヶ月後の4月に訪れた時には、一条戻橋の桜はご覧の通りに。

 

 

 

 

 

 

 また来年かな。

 

 

 

 

 

 

 

 今回はここまで。

 また次回。

 

 

 

 

 

*晴明神社のHP

https://www.seimeijinja.jp/

 

 

 

 

 

*『京都妖怪探訪』シリーズ

https://kyotoyokai.jp/

 

 

 

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