京都の闇に魅せられて(新館)

境港編(9):「妖怪楽園」と「永禄塚」





 こんにちは、小路です。
 妖怪マニア、水木しげるファンの聖地でもある鳥取県境港「水木しげるロード」を訪れるシリーズの第9回目です。
 今回は、水木しげるロードのそばに立つミニ・テーマパーク「妖怪楽園」を訪れました。
 また、その敷地内にひっそりと立つ「永禄塚(えいろくづか)」を発見しました。



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 それでは、行きます。


 水木しげるロードの本道から少し離れた横道を少し進んでいきます。





 ちなみに、この横道を「なんじゃもんじゃ通り」というそうです。
 この道を少し歩くと、「妖怪楽園」の入り口が見えてきます。












 園内には、射的やスマートボールなどのアトラクションを楽しめる場所も。
 また屋台や写真撮影の場所や、子供が遊べそうな場所もあります。
 縁日やお祭りなどの雰囲気が楽しめるようになっています。









 園内にある「妖怪茶屋」という屋台のような場所で、食事もできます。
 ソフトクリームなどの定番メニューの他、「深海ベニガニバーガー」「楽園バーガー」など独自のメニューもありますが、私のお勧めはかにグラタンコロッケと、鬼太郎シリーズのキャラを描いた「妖怪ラテ」です。





 本館(妖怪楽園館)内には、おでん缶などここでしか売ってないような珍しいものがいくつも売っています。
 また、今年の1月頃まで3Dアニメが上映されていました。





 私は2本とも観ました。
 「魔王ベリアル」でなく「妖怪王ベリアル」というところが、妖怪楽園・水木ロードらしいですが、「妖怪王」というわりには登場してから30分も経たないうちに倒されてしまいます(苦笑)。
 「ゲゲゲの鬼太郎」原作でも、ベリアルはあっさりとやられてしまいます。
 ただ、悪魔学や妖怪・オカルト等の知識が多少なりともある人はわかるのですが、本来のベリアルは、西洋悪魔の中でもサタンやルシファー、ベルゼブブなどと並ぶような大物魔王なのですけどね。
 そこが私には、ちょっと寂しい……。



 ところで、妖怪楽園の敷地内の片隅に、このような塚が立っていました。





 案内板によれば、この塚は「永禄塚(えいろくづか)」というそうです。
 永禄年間(1558~1570年)、一般には「戦国時代」と言われている時期、この辺りの地では激しい戦いが繰り広げられ、兵にも民衆にも多くの犠牲者が出て、その霊を弔う塚がたくさん建てられたそうです。
 しかし時代の流れの中で、これらの存在と歴史が忘れられつつあったそうです。
 それを憂いた人々が、平成19年3月に改めて慰霊と平和祈願のために建てたのがこの塚だそうです。
 戦乱に加わった兵の中には、水木先生のご先祖にあたる武良家の人も居た、と案内板には記されていました。

 こういう歴史の記憶を忘れずにおこうという姿勢には本当に頭が下がります。
 それにしてもかつての戦乱で生命を落とした先人たちは、この娯楽施設敷地内の片隅で、我々をどのように観ているのだろうか。
 ふと、そんなことも考えてしまいました。
 合掌。



 それでは、今回はここまで。
 境港編はあともう少し続きます。




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*「妖怪楽園」のHP
http://www.yokairakuen.jp/index.html



*境港市観光協会HP
http://www.sakaiminato.net/



*水木プロダクションHP
http://www.mizukipro.com/



『京都妖怪探訪』シリーズもよろしく!




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