京都の闇に魅せられて(新館)

蓮久寺「新春祈祷会」と怪談和尚の説法 @ 京都妖怪探訪(872)

 


 どうも、新年あけましておめでとうございます。
 2024年、令和6年最初のシリーズ記事は、元日に訪れました、京都・蓮久寺の「新春祈祷会(きとうえ)」のレポートとします。
 怪談などオカルト方面に詳しい方ならば、蓮久寺といえば、あの‘怪談和尚’こと、三木大雲(みき・だいうん)氏が住職を務められているお寺というのが、まず思い浮かぶのではないかと思います。
 三木住職の怪談を交えて説く独特の「怪談説法」は有名であり、また三木住職は、2014年の『稲川淳二の怪談グランプリ』で優勝されるなど、怪談師としての優れた実績を持つ方でもあります。
 さらに蓮久寺は、山口敏太郎『呪い面』などでも紹介されていた「呪いの面」が一時的にも保管・封印されていたなど、怪談めいた話も遺る場所でもあります。
 蓮久寺は、普段は一般公開されていないそうですが、正月の三日間だけ、一般の参拝も可能な「新春祈祷会」があるという情報を掴み、これは是非とも行かねばと、思い立ちました。

 


 まずはいつもの通り交通アクセスから。
 最寄りの交通機関には京都市営バス「大宮五条」停留所があります。



 京都市営バスの他、京阪交通バスなども停まります。

 

 そこから西へ歩いてすぐ、下松屋町通りと交わる角から南へ。


 

 数分も歩くと、下松屋町通りの東側に、目指す蓮久寺の赤門が見えてきます。


 


 境内へ入ると・・・以下のように既に凄い数の参拝者が。


 


 私が訪れたのは、1日の午前11時の回、つまり一番早い回でしたが、それでこの人混みです。
 さすがは有名人、というところでしょうか。

 


 開始を待ちながら、蓮久寺の境内を見渡してみます。


 


 境内に一角に立つ七福神像。


 


 本堂屋根の下にこういう像も。



 「これは『西遊記』の‘斉天大聖’こと孫悟空か?」と思いましたが。
 後で三木住職のお話を聞いてみると、これは住職が、波乱を迎えるであろう今年に備える為に、裏鬼門にあたる本堂の南西端に配置したものだそうです。
 後で聞く住職に寄れば、辰年の今年は波乱の年になるそうです。

 


 蓮久寺墓地の一部。



 三木住職の著書『怪談和尚の京都怪奇譚』(文春文庫)の「第四章」に掲載されている話「マンション(その一)」「マンション(その二)」によれば、ここには三木住職があるマンションから連れて帰った小さな女の子の霊が居るそうです。
 「日々、読経する中で、今でも女の子の供養を続けています」とのことです。
 成仏してくれているといいのですが、今でも居るのでしょうか?

 

 本堂へ。



 この本堂内にも、確かいろいろと霊や怪異、呪いなどにまつわる話があったと思います。
 山口敏太郎『恐怖・呪い面』などで紹介されている、関わった人々に死や不幸をもたらしたという恐るべき呪物「呪い面」が封印されていたとか。あまりにも呪いが強すぎるので、その「呪い面」は誰もわからない場所へと再封印されて、以後話すことすらもタブーとなってしまったとか。
 そんな話も思い出してしまいました。

 


 長い行列に並び、待ち続けて、ようやく本堂内へ。



 本堂内は撮影禁止でしたので、ここにその様子をお届けすることはできませんが。
 三木住職の手から以下のお札を頂きました。


 


 その後は、本堂前にて三木住職の説法を拝聴。



 私の覚えている限りでは、三木住職のお話は、だいたい以下の通り。


 今年(2023年、令和5年)は、様々な変化が起こる波乱の年になるでしょう。
 その中には、残念ながらよくないことも起こるでしょう。
 これは経の中にも書かれています。
 その為にこちらも幾つもの対策を施したし、本堂の裏鬼門に配置した猿の像も、そのひとつです。
 皆さん方が、その波乱の辰年を無事に乗り切り、幸福に過ごすためにはどうするべきか?
 多くの強い陽の気を集めて、皆さん方を守ることです。
 その為には、この一年をできるだけ陽気に、ポシティヴに過ごしましょう。
 不幸や失敗にもめげることなく、陽気に過ごすように努めましょう。


 私がこの説法を拝聴したのは、1日の11~12時頃でしたが。
 ご存知の方も多いかと思いますが、この後

 1日:16時過ぎから能登半島で大地震。
 2日:18時頃、羽田空港で飛行機事故と火災。
 3日:15時過ぎ、北九州市で大火災発生。
    11時頃、JR山手線車内で刺傷事件。

っと、正月三日連続から、新聞の一面を占めるような大ニュースが、立て続けに起こりました。
 「今年は呪われているのか!?」などとも思えてくるほど。
 そして、三木住職のお話を思い出し、「まさか、経で預言(?)されていたというのはこういうことだったのか!?」などとも驚愕したものです。
 また、それはどの経でしょうか? その内容を読んでみたいものです。


 しかし、不幸や失敗でもめげず、陽気なメンタルを保つというのは、実は難しいことなのかも。
 特に我々、現代日本人には難しいことかもしれません。
 何故ならば、学校でも、仕事でも、家庭でも、あらゆる時と場所で、我々日本人は常に評価や批判され続けているから。
 極端に言えば、常に自己肯定感を脅かされる状態に晒され続けていますから。


 なかなか難しい課題ですが・・・それでもこの一年は、陽気を、自己肯定感を保ち続けることを心がけていきたいものだと思い、新春の蓮久寺を後にしました。


 


 今回はここまで。
 また次回。


※ところで2024年の目標で、「(本シリーズでの)新規スポットの記事を最低でも20以上、出来れば30以上書く」としましたが、今回で1カ所目。
 目標まであと19本(19カ所)です。

 

 

*蓮久寺へのアクセス・周辺地図はこちら


*日蓮宗・光照山・蓮久寺のHP
https://renkyu-ji.com/

 

 

*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/

 

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岩上安身責任編集 ? IWJ Independent Web Journal

 

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