京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(133):貴船神社・本宮





 貴船編第3話です。

 京都の有名な観光地のひとつ。
 古くから京都の水源地としても重要な役割を果たしてきた地。
そして……。
 竜穴伝説、鉄輪伝説、橋姫伝説、牛鬼伝説、滝夜叉姫伝説、定平の中将と鬼国の姫との壮大な恋物語など。
 丑の刻参り。つまり、あの有名な「呪いの藁人形」発祥の地でもあります。
 貴船神社ホームページにも、そうした伝説の数々が記されています。


貴船神社秘話
http://www.kibune.or.jp/jinja/story/story3.html


 多くの妖怪伝説や不思議な伝説などがいくつも遺されているこの地は、私のような妖怪ヲタク、オカルトマニアにとっても、非常に興味をそそられる場所でもあります。

 前回前々回の続きで、貴船神社・本宮の入り口からです。






 鳥居のすぐ後ろにある大木と、その下に立ち「長寿のご利益がある」という末社・白髭社。










 両側に赤い灯籠が並んだ山道の階段を上って境内へ。








 貴船といえば、この光景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
  

 ここから境内に入ります。
 入り口の門の横には、おそらく樹齢が何百年というご神木である桂の大木がそびえ立っています。





 この神社は主祭神は、タカオカミの神という水の神様です(注:この神様のお名前は漢字表記が難しすぎるので、カタカナ表記としました)。
 日本創世神話にイザナギが、イザナミの死の原因となった火の神・ヒノカグツチを斬り殺した時に流れた血から、同じ水の神であるクラオカミノカミ、クラミツハと共に生まれたと伝えられています。
 古くから、平安京遷都前から水の神様として崇められてきました。


 境内に入ってまず目に付いたのが、本殿の下にある黒馬と白馬の像です。





 実はここで始めて知ったのですが、この貴船神社は「絵馬発祥の地」でもあったのです。
 日照りの時(祈雨)は黒馬を、長雨の時(祈晴)は白馬あるいは赤馬が奉納されたそうです。時には、生きた馬の代わりに「板立馬」という絵に描いた馬が奉納されることもあったそうで、これが絵馬の起源だそうです。
 この本宮のご利益は「諸願成就」。
 つまり、あらゆる願い事を聞いてもらえるということですから、古くから多くの人々(源義経や和泉式部など歴史上の有名人たちも)が絵馬に願いを託してきたそうです。


 本殿下に立つ、祖先の霊を祀る「祖霊社」。






 手水舎で、手と口とを清めて本殿に上がります。








 
 この時は「例祭」だったので、テントがかかっているのですが、普段の本殿はこんな様子です。





 礼儀としては、まずはお参り。
 神様にご挨拶を。


 そして本殿前には、ご神水の湧き出ている場所があります。





 飲んでみるといい水でした。
 社務所では、一本300円で専用の容器を売っていますので、それに入れて持ち帰ることもできます。






 ご神水の出ている場所には、こんな立て札も。
 まるで人生訓のような意味深なことが書かれています。





 ところで、この貴船神社の名物のひとつに「水占い」というのがあります。
 ご神水の出ている横に「水占いの庭」という場所があって、そこで社務所で買ったおみくじの用紙を水に浸すと、占いの結果の文章が出てくるというものです。





 やっぱり、「占い」とか「縁結び」などということもあって、若い女性の参拝者が多いようです。

 で、私も試してみました。





 うわーっ。
 結果は「小吉」でした。
 確かこれって、「凶」の一歩手前でしたっけ?
 なかなか厳しい結果が出てしまいました。
 良いのは「安心して勉強すべし」と出た「学問」の項だけ。
 旅行「止むるべし」とか、困ったですねえ。
 「願望」と「恋愛」は、誰かに邪魔されるそうですが……誰でしょうか、そんなことをするのは?

 ここのおみくじには、「凶」や「大凶」もあるそうです。
 まあ、もしそんな結果が出たら、それはそれでネタになりますので、ここで写真付きで結果を公表して、ネタにして笑うのですけどね(笑)。


 それでは、記事がそこそこの長さになってしまいましたので、一旦ここで切ります。
 この続きはまた次回。
 あと一回、本宮の記事を書きます。





貴船神社のホームページ
http://kibune.jp/jinja/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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コメント一覧

小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>わ~い、お茶さん

 こんばんわ。
 いつもコメントありがとうございます。
 昨日から泊まり込みの仕事で、コメント承認と返事が遅くなってすみません。

 貴船神社の後ろには、貴船の山林があります。
 その先の山の中には、「鏡岩」という貴船の神様が降臨したという場所がありますが、現在は禁足地です。つまり、神の領域なのです。

 神社というのは、仰るように「異世界との接点」でもあります。
 貴船神社のように、自然の中の神社もいいですが、町中の神社の中にも、独特の雰囲気を漂わせているところがあります。
 私がこういうシリーズを続けているのも、こうした雰囲気にはまってしまったからでもあります。
わ~い、お茶
こんばんは、そういえば神社って不思議な感じがします。神社から異界へ出入りしたと言う話を読んだりすると神社と言うのは現世と幽世との扉としての役割があるような気がします。本殿の後ろの森でしょうか、緑との対比が綺麗です。台湾の道教の総本山の木柵指南宮も廟の後ろが山か森のようです。何かの
本の写真で見ました。
小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>りせさん

 どうも。
 わざわざコメントをありがとうございます。
 それとお気遣いありがとうございます。
 おみくじの結果は、あまり気にせず、ということですね。
 それと、そんな面白い絵馬も売っていたのですか。次に行った時はチェックしますね。
 それにしても、8月最期の日曜日は凄い人手だったようですね。
 何かあったのでしょうか?

 貴船は、他の季節に訪れても面白そうですから、また再訪したいと思います。

 貴サイトにもちょくちょく寄せていただきますので、今後もよろしく。
りせ
http://kyoto-albumwalking2.cocolog-nifty.com/
小路さん こんばんは♪
いつもコメント下さって有り難うございます。
おみくじが末吉でしたか・・・実は私、おみくじは大概末吉ばかりです。
末吉でしたが1度、良いことが書いてまして、それを大切にして2度と引きません。お土産に可愛いおみくじは買いますが、中は見ずに飾っています。
8月最後の日曜日は本殿のお参りが階段下の手水舎まで続いていました。
それから・・・白馬「何ごともうまく行く」というひょうきんな絵馬をつい買ってしまいました。
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