京都の闇に魅せられて(新館)

清滝トンネル @ 京都妖怪探訪(759)






(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)


 どうも、こんにちは。
 今回は、シリーズ前回の続きで、京都の有名な心霊スポットでもある清滝トンネルを訪れます。


 まずはいつもの通りアクセスから。
 シリーズ前回でで訪れた愛宕(おたぎ)念仏寺から。
 その前には、最寄りの交通機関である京都市営バス「愛宕寺前(おたぎでらまえ)」停留所があります。





 その先に、心霊スポットとしても有名な‘清滝隊道’こと清滝トンネルがあります。









 このトンネルの上にも山の中を抜ける道が。
 この山道は「試峠(こころみとうげ)」といい、「嵯峨野からここを通れるかどうかで、愛宕山、愛宕神社へと参拝できるかどうかを試される」と伝えられています。
 この試峠、愛宕山、愛宕神社へもいずれ訪れたいと思いますが、今回の主目的は清滝トンネルの方なので、今回はとりあえずパスします。





 トンネル内の歩道部分さえ歩けば、歩いて通ることも出来るようです。
 ただ、中は狭い上に、バスなど大型車を含む車の通行量も多いようなので、少し注意が必要です。





 トンネル内は狭いため、このように信号によって交互片側通行となっています。
 そう言えばこの信号にも、伝説というか噂があるそうです。
 確か、「ここを通る時に赤信号で足止めされることもなく、青信号で止まらずにトンネルへと進めた場合、それは‘あちら側’に呼ばれている、招かれている」「そのまま入れば必ず怪現象に遭遇する」というものでした。
 幸か不幸か、私がここを通った時は、赤信号でした。
 ほっとしたような、少しばかり残念なような・・・。


 私は徒歩なのであまり意味は無いかもしれませんが、とりあえず青になるまで待ってから、トンネル内へと進みます。








 元々清滝トンネルは、愛宕神社への参拝者の為に作られた鉄道トンネルだそうです。1929年に開通しましたが、1944年に愛宕鉄道は廃線となりましたが、トンネルはそのまま道路して使用することとなったそうです。


 中を進んで行きます。








 さて、このトンネル及びその周辺で噂されている心霊現象には、ざっとあげられるだけでも、以下のようなものが。

・白い服を着た女性が落ちてくる。
・悲鳴が聞こえる。
・車に手形がつく。
・行きと帰りでトンネルの長さが違う。
・老婆に追われる。
・心霊写真が撮れる。
・工事で事故死した人の霊が出る。
・昔処刑場だったので、処刑された人の霊が出る。

などなど。


 確かに。こうしてみると、まるで異界に続く道であるかのようにも思えてきます。
 同じ心霊トンネルでも、東山・花山トンネル(※シリーズ第575回で紹介)は短く、反対側の出口が見えていたのですが、こちらはより長く、先が見えず、より暗い。


 足下の道をよく見ると、濡れています。








 天井か壁から染み出た水滴で濡れているのでしょうか。
 やはり東山・花山トンネルでもこういうのあったよな、と思い返していました。


 途中、トンネル待避所も幾つか。





 トンネル待避所とは、歩行車がトンネル内での列車退避の為に設けられたスペース。
 鉄道トンネルだった時の名残でしょうか。
 しかしこの待避所、奥が真っ暗で、そのまま暗闇の世界に通じていそう。
 その暗闇の中に、何かが潜んでいそう。
 もしトンネル内で大型車両とすれ違ったとしても、この待避所にはあまり入りたくない。そんな気がします。


 途中、向こう側から登山者や観光客の一団が。





 心霊スポットというのでびびっていましたが、ほとんどの人にとってここは、通り道であり、地元住民の方にとっては生活道路でもあるのです。
 少しほっとしました。
 なお、どこかの怪談話みたいに、人と思って近づいていったら、幽霊だった・・・などということはさすがにありませんでしたが。


 トンネル内はいよいよ暗くなり・・・。





 まさに異世界か、死の世界に続く道という感じに。
 反対側の出口が見えないのは、距離が長いだけでなく、この辺りで少しカーブがかかっているからだということに気付きました。

 ここで、大分昔に読んだ、確か板東江利子の『遊ぼ・・・』というホラー漫画の1シーンを思いだしました。
 虐待死させられた子供の怨霊に取り憑かれて意識を失った主人公の少女。気が付いたらその子供と一緒に、寒く真っ暗な世界を歩いている。その世界に一点だけ光り輝く場所が見える。子供の霊が「あそこへ行こう」と主人公の手をひく。主人公も「あそこへ行けば温かそう」と子供の霊につられて光の方向へ歩いて行く。その時、行ってはダメだ、と主人公を連れ戻そうとする声が。意識を失った主人公の元へとかけつけた先輩が、主人公を必死で起こそうとしていた。そのおかげで、主人公は元の世界で意識を取り戻し、辛うじて助かった。
 おそらくは、主人公が子供の霊に連れられて歩いた暗闇の世界は、生と死の狭間の世界で、光の先には死の世界があって、そこへ行ってしまったら主人公は助からなかった、ということでしょう。

 一点の光を除いて真っ暗な中、その光を目指して歩いている。
 『遊ぼ・・・』で主人公が子供の霊に連れられて歩いた場所もこんな感じだったのかな、と。
 ・・・すみません。また、変なことを考えてしまいました。



 さらに歩くと次第に明るくなり・・・。






 ようやく入り口が見えてきました。









 清滝トンネル、清滝川の入り口です。






 歩いてすぐの場所に、京都バス「清滝」バス停が、そこからはバスで帰ります。
 コロナ禍の影響もあって、こういう席も。





 帰りのバスも清滝トンネルの中を通ります。
 もしかしたら、こういう誰もいないはずの席に霊が座っている、などということもありうるのか。・・・すみません、また変なことを考えてしまいました。
 一応、帰りのバスの中からも、清滝トンネル内を動画撮影してみました。
 もしかしたら、何か写っているかもと思いましたが・・・幸か不幸か、霊現象らしきものは何も写っていませんでした。
 さすがにそう滅多に撮れるものではないか・・・。


 次に訪れる時は、行き帰りの両方歩いて渡って、「行きと帰りでトンネルの長さが違う」という噂が本当かどうかを試すのもいいかもしれない。
 また、その上の試峠(こころみとうげ)には、「午前2時に姿が映らなくなった人は死期が近い」と噂されるカーブミラーがあると言われていますので、そのカーブミラーを見ていくのもどうだろう、とも考えました。
 化野念仏寺、清滝トンネルと、久々に心霊スポット2箇所をハシゴしました。
 このところオフ多忙と、精神と体力の疲弊などで、なかなかこういうのも出来ませんでしたが。
 またぼちぼちとこういう活動も再開していきたいと思います。
 ただ、まだ精神も体力も以前より弱っているから、心霊スポットとは言っても福井の東尋坊とか、和歌山の三段壁クラスの場所だったら、あちら側に引っ張られてしまう恐れもあるから、まだまだ気を付けた方がいいかな、とも思ったり。





 今回はここまで。
 また次回。




*愛宕念仏寺への地図・アクセスはこちら


*愛宕念仏寺のHP
https://www.otagiji.com/




*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/




ふるさとを守る脱米救国バナー ふるさとを守る脱米救国バナー



岩上安身責任編集 ? IWJ Independent Web Journal



2ちゃんねる から子供たちを守ろう!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「妖怪スポット」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事