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どうも、こんにちは。
『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』の原作者として、また日本の妖怪研究の第一人者の一人として有名な水木しげる先生。
水木先生の生誕100周年を記念して開催された『水木しげるの妖怪百鬼夜行展』。
水木先生の描いた妖怪が、作品世界がどのようにして生まれてきたかが、多くの原画など作品展示と共に、紹介されるという特別展です。
今年(2022年、令和4年)夏、東京で開催されましたが、この秋(9月16日~11月27日の機関)関西でも・・・滋賀県守山市の佐川美術館で開催されてきました。
私が子どもの頃からの妖怪マニアとなるきっかけになったのも、水木先生の作品に触れたことでした。つまり、水木先生が居なければ本シリーズもなかったわけです。
これは是非行かなければ、と思い立ちました。
まずは、いつものように交通アクセスから。
JR堅田駅から江若交通バスで「佐川美術館」停留所から。
もしくは近江鉄道バスの佐川美術館」停留所からすぐ、というより入り口のすぐ横です。
入り口から中へ。
最近ではウェブ予約が必要なので、ウェブ予約で買ったチケットのQRコードを見せて入場します。
館内入り口付近には「妖怪ぬりかべ」の撮影スポットが。
開催地が滋賀県だからでしょうか、滋賀県に伝わる妖怪「油赤子」の姿も。
いよいよ中へ。
さすがに展示内容までは撮影出来なかったので、ここから先は文章のみの解説になりますが。
今回の『水木しげる百鬼夜行展』では、水木先生の妖怪画がいかにして描かれたかに注目。鳥山石燕など先人の作品を参考にされたのは有名な話ですが、子泣きじじいや砂かけばばあなど、古い先人の絵にも遺されていない妖怪も数多くあります。
その姿がどのように想像(或いは創造?)されたのかもしたのかが解説されていたのが興味深かったですね。
例えば、子泣きじじいや砂かけばばあの顔は、三重県内の伝統行事に使用される面から着想を得たということを、今回初めて知りました。
そう言えば水木先生は、国内外の多くの場所を巡り、その地の妖怪伝承の他、自然や民族・伝統文化にも触れてこられたという話を以前も聴いたことがありましたが。
また水木先生が、鳥山石燕『図画百鬼夜行』や柳田国男『妖怪談義』以外にも、多くの古書や先人たちの研究成果からも学ばれたことも。
また、人気漫画家としての地位と名声を得られた50代以降も、好奇心尽きることなく貪欲に探求を続けられたことも。
シリーズ第580回記事でも触れましたが、天才の条件として「質と共に大量の作品を遺す情熱とバイタリティを持つ」「ひとつの分野だけで無く、あらゆる分野や物事に興味関心を持つ」などを上げましたが、水木先生の天才性が今回の展示でも明白に示されているようでした。
水木先生と違って私は、特別な才能も無い凡人にすぎませんが、かくありたいものだ。個人的な趣味でしかなくても、本シリーズの取材や考察、執筆とか、エッセイ文やTRPGシナリオなどの創作も、こうした姿勢で臨み続けたいものだ。
そのように思いました。
そして物販コーナーで。
当初は「最近、少々金遣いが多すぎるような気もするから、今回は節約しようか」とも思っていたのですが・・・こんなにもたくさん買い込んでしました。
まずは図録。
今回の記念に、というだけでなく、今後の水木しげる研究や、本シリーズで考察する時などの参考資料などにも、と思って。
私がこういう展示イベントの図録を買うことは滅多にないのですが。
水木作品の主なキャラたちが一堂に会するクリアファイル。
水木漫画の場面や台詞を集めたハンカチ。
水木作品の場面や名(迷?)言のクリアスタンド。
カッコよすぎる妖怪・一反もめん型ペーパーナイフ(これが5000円以上と一番高かった)。
そして私は、よくサイコロやトランプを使ったゲームも好きなので、面白い、珍しいトランプなども集めていたりしますが、今回の鬼太郎シリーズのアクリルトランプも欲しくなって買ったりました。
で結局、合計で一万円以上も散財してしまいました。
シリーズ第655回と第796回の「モノノケ市」とか。
第450回と第502回と第569回の「夏の妖怪展」とか。
境港の「水木しげるロード」を訪れた時とかも。あの時は行き帰りの旅費や宿代なども含めて、合計で10万円以上も使ってしまいました・・・。
そして今回。
どうやら私は、こういう妖怪イベントやグッズなどにはとことん弱いようで、その度に散財してしまっています・・・。
今回の特別展でひとつだけ残念だったことが。
東京で開催された時にあったという、コラボカフェがなかったことです。
百鬼夜行展のチラシの裏に出ていた
— 中武優 (@nakatake_yu) July 12, 2022
併設されている『妖怪の森cafe』のメニュー
おおかむろとか、キジムナーとか
結構頑張ってる#百鬼夜行展#妖怪の森 pic.twitter.com/svqbT2w07C
とはいえ、今回もまた楽しく充実した時間を過ごせただけでなく、水木先生には遠く及ばずとも、本シリーズも頑張っていきたいというモチベーションが刺激された展覧会でした。
なお、会場周辺の琵琶湖岸の道にも、すっかり秋の気配が。
今回はここまで。
また次回。
*佐川美術館へのアクセスと周辺地図はこちら。
*佐川美術館のHP
https://www.sagawa-artmuseum.or.jp/
*げげげ通信(水木プロ)のHP
*『京都妖怪探訪』シリーズ