どうも、こんにちは。
『霊場魔所の桜』シリーズや『霊場魔所の紅葉』シリーズなど、本シリーズでは、霊場魔所や妖怪伝承地、心霊スポットや曰く付きスポットなどの四季美、自然美を巡る記事も書いてきました。
今回、新たに『霊場魔所の藤とつつじ』シリーズも新設し、これまで幾つか書いてきた藤やつつじの記事もシリーズ化することにしました。
それに藤と言えば・・・今や国民的人気というより、世界的な人気漫画・アニメともなった『鬼滅の刃』の作品世界では、鬼の弱点のひとつとして設定されている植物でもあります。
もしかしたら、「えっ? そんなテキトーな理由で『京都妖怪探訪』シリーズに加えていいの?」という方もおられるかもしれませんが・・・私もこのシリーズも元々テキトーなものだからいいのです(笑)。
今回は、鵺(妖怪ヌエ)退治の英雄・源頼政が眠り、また「伝説的な大妖怪の遺骸が隠されている」との伝承もあったという、宇治平等院の藤とつつじの光景をお届けします。
JR奈良線「宇治」駅から歩いて10~15分のところにある、宇治平等院の門前。
コロナ禍明け(?)ということもあってか、日本人・外国人共に多くの観光客や参拝者で賑わっていました。
入り口の赤門前に早速、大きな藤棚が。
山門から境内へ。
すっかり新緑の季節です。
鵺退治の英雄・源頼政が自決した場所、「扇の芝」です。
この場所はシリーズ第186回で紹介したことがありますが。
治承4年(1180年)5月、平家との戦いに敗れた源頼政は、この場所で大きな扇を敷き、「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果てぞ 悲しかりける」という辞世の歌を詠んで自決したという場所です。
毎年5月26日の命日には、法要が行われます。
境内には源頼政の墓も。
境内にはより大きな藤棚も。
ただ私が訪れた時、藤の花はまだ満開にはなっていなかったようです。
花の見頃を見極め、更に仕事休みと合わせて訪れるのって、結構難しいものだな、と改めて思いました。
新緑の時期を迎えた平等院鳳凰堂。
宇治平等院で妖怪関連の話といえば、もうひとつ。
現在では失われたというこの古刹の宝蔵には、中世日本の3大妖怪「酒呑童子」「玉藻前(=九尾の狐)」「鈴鹿山の大嶽丸」の遺骸が納められている(封印されている)という、話というか噂も伝わっていたそうです。
他にも、「幻の『源氏物語』雲隠6帖や、山上憶良の自選歌集なども、宝蔵に収められた」など、実際にはあるはずのないような宝物が隠されているという伝説が、いくつもあるそうです。
この話については、シリーズ第185回でとりあげたことがありますが、現在でいえば、「CIAや米軍の秘密施設に、超古代文明の遺産や、キリストの聖杯やモーゼの石版を納めた聖櫃などの伝説上の秘宝とか、墜落したUFOの残骸や異星人の遺体など、驚くべきものがいくつも隠されている」といった様な、一種の都市伝説みたいなものではないか、と私は考えています。
境内にはまだわずかに桜の花も残っていましたが。
この時はつつじの花がぼちぼちと咲き始めていました。
でもこの時、最も見事に美しく咲いていたと思うのが、キリシマツツジでした。
当初の主目的ではありませんでしたが、これを観られただけでも来て良かったと思います。
今回はここまで。
また次回。
*宇治平等院へのアクセスはこちら。
*宇治平等院のHP
http://www.rokunomiya.ecnet.jp/
*『京都妖怪探訪』シリーズ