① 親が生きているうちに
この年になって後悔しても仕方がないが、あの時こうすればよかったと思うことがある。その一つに両親からもっと話を聞いておくべきだった。父親の少年時代のこともほとんど知らない。師範学校で剣道をやっていたことぐらい。母親についても同様。福岡の女子師範学校の出身ぐらい。どうして教師への道を志したのか、どういう少女だったのかまったく想像することができない。ある時教え子と思しき方が母親のスナップ写真を送って下さった方がいた。私は思わず嘆声を発した。私がイメージしていた母親の姿とはまったく違う若々しい女教師の姿が写っていた。私が物心がついたころは戦時色で地味な格好の女教師だった。父親は詩吟と朗詠を好み母は童謡や抒情歌をよくうたっていた。
② 親がいきているうちに
最近、相続の話が話題になることが多いが、私は親から相続したものは皆無だが本当はもっといろんな記憶を相続したかっと後悔することしきりである。
不動産をそうぞくするのも悪くないがそれよりもっと大事なものをバトンタッチしてもらいたかったとことしきりである。若い人にはいつも「親が元気なうちにいろんな話を聞いておくことだね」という。イツキヒロユキ氏
③ 小さな抵抗
我家では日頃ある小さな抵抗をしている。プラスチック類を極力拒んでいるのだ。プラスチックは強力で自然界に投棄されると数百年~数千年は分解されずに残るという。プラスピック容器に入った弁当は買わないし卵も紙パックのものをかっている。買い物の時はエコバックを持参している。いまクジラやあらざし、鳥や魚の体内から体調にプラスチックが見つかっている。この状況にたいしていくつかの「小さな抵抗」が報じられている。ワシントン州のシアトルでは市内全ての飲食店でのプラスチック製のストローの提供を全面的に禁止した。スターバックス、マクドナルドも使用後肥料になるストローにかえた。ストローはプラスチックのごく一部だが小さな一歩の始まりだ。小さな抵抗という意識を持った企業を応援したい。そういう製品を買いたいと思っている。イシダジュンイチ氏
④ インターナショナルスクール
港区の東京インターナショナルを訪れた。校舎はテーママークの名物アトラクション「It’s a small world」の世界観だ。創立者は坪谷ニュウエル郁子氏。日本の受験社会に疑問を感じて1970年代アメリカの大学に進学。帰国後英語で学ぶテーマ探求スタイルの私塾を開いたのがはじまりだ。パワフルでたくさんの肩書を持つ。この学校では教科書はない。算数、国語などの教科の概念はなく専科の授業以外時間割もない。各学年6つのタームに別けてカリキュラムを構成。タームごとに取り組むべきテーマが決められている。例えば「恐竜」「芸術家」などのテーマごとに学習していく。一つのテーマに8つの観点のうち少なくとも3つに取り組み。それはどのようなものか。それはどのように機能するか。なぜそうなのか。どのように変わっているのか。他とどうつながっているのかなど。それぞれの能力に応じて自分の目標を定め学習の成果を自分でプレゼンする。何から何まで日本の学校とは違う。オオタマサヨシ
⑤ インターナショナルスクール
インターナショナルスクールは学校教育法上では各県が認可する各種学校になっている。義務教育機関とは認められない私塾的なスクールも多数存在し、義務教育課程と認められていないインターナショナルに通う子ども達は公立の小中に籍をおき不登校扱いにしてもらう。グローバルな教育を受けさせたい富裕層をターゲットに雨後のタケノコのように増えている。かつてのお受験熱が幼児期からのグローバル教育の熱に移行してという。校長先生に話を聞いた。「日本に軸足を置いて生きていくなら義務教育期間中はインターナショナルに通わせるのはお勧めできません。理由は二つ。一つは日本語を深く学ぶ機会を失うから。日常会話に困らない程度ならバイリンガルになれるが学校での知的刺激がすべて英語になると日本語で考える脳がそだたない。思考のベースは日本語であるべき。海外の大学に進むのがほとんど。二つ目は日本の学校教育が素晴らしいから。日本人の共生の精神も学校教育から生まれている。日本の学校文化の素晴らしさをもっと世界にアピールすべき。日本の教育の唯一の問題点は自己肯定感を下げてしまうこと。減点主義が原因の一つと思う。日本人は謙虚というか自己評価が低い。アメリカがその逆。どちらもダメ。どちらも素直な7評価ができる子ども を育てたい。」なるほどと感じた。オオタ氏