雑誌に学ぶ

2019-03-17 09:06:16 | 日記

週刊朝日  20180713日号

①    老人の愚痴

私はつくづく立派になったと思う。それは最近老人の愚痴を聞き同意したり励ましたりできるようになったのだ。自分が不自由になってこのごろ老人が愚痴る心境がわかったからである。年をとりたくないがこの状況を経験して誰しも自分の黄金期と比べているのだということが分かった。徹夜で仕事をしたとか左手で子どもの手を引いて右手で重い荷物を持って歩いたなど黄金期と比べて愚痴っているのだ。その間だけ老人は黄金期に帰れるのだ。青春の頃の風景や景色まで蘇る。愚痴は幸せな昔にトリップさせてくれるのだ。しかし思い切って愚痴の時間を筋トレにまわしたらどうだろうか。毎日続けるだけで筋肉は増え愚痴は減る。内館牧子

②     市民薄明! 

早朝ウオーキングを続けている。やめたいと思ったことがない。冬の寒い日は布団からでるのが億劫になるが歩きに行きたいという欲求の方が勝るのだ。なぜならどうしてもアレを見たいと思うからだ。季節により刻々と変わるのでほんの少しでも遅れると見ることができない。ウオーキングにはアレにこだわっていない定刻派ともう一つは調整派に分かれる。調整派にはいつも手を振り回している水泳おじさんがいる。 毎日出会うということはいい加減そうな水泳おじさんもこまめに出発時間をかえているに違いない。さて、もったいぶって「アレアレ」と書いてきたが「アレ」とは日の出直前の光景だ。あの精妙で神聖で宇宙そのもののような空気を一度体験してしまうとそれを見ずに一日を迎える気になれない。なんでも天文学の世界では明るい方から市民薄明、航海薄明、天文薄明に分類するらしい。みんな包み込んでくれそうな市民薄明という言葉が気にいっている。山田清機

 

③    健脳養生法。ボケない。

飲酒は認知症の予防につながる。休肝日はいらない。酒は毎日飲んで肝臓を鍛えようと唱えている私にとって酒と認知症の関係が気になるところ。調べてみると嬉しい結果がでている。適量の飲酒は飲まない人に比べて認知症を軽減するという報告が少なくないのだ。酒は血管性の認知症発生を抑える効果、脳内の神経伝達を携わるアセチルコリンの産出を増加。さらに赤ワインなどに含まれるポリフェノール。ポリフェノールには抗酸化力があり活性酸化による酸化を抑制。赤ワインだけでなくビールやウイスキー、焼酎にも含まれているらしい。私に取ってはアルコール自体の効果を補ってあまりあるのが酒席でのコミュニケーション。これではぼけてなんていられません。認知症予防、ポリフェノールの効果、酒席でのコミュニケーションのときめき。まさにボケ防止の三羽烏。おすすめします。帯津良一

 

④    年一度の里帰り  マザリング・゙サンデー 

孤児小説。なぜマザリングサンデーとあるのか。その日、1924のマザリングサンデーだった。マザリングサンデーとはメイドに許された年一度の里帰り。実家の母を訪ねることができる日である。使用人文化がいまだあったイギリスの時代。イギリスの小説なのだ。題名はヒロインと母のつながりを連想させるが「いやいやじつは孤児なのだ。母はいないのだ。」と展開させる。この本は究極のミステリー小説なのだ。時代設定1924年。大昔ともいえるがこの本には古臭さがなく一人の若い女性が生きている。みずみずしいのだ。永遠に封印された一日としてとして体感され蘇えるがそれは読者にも同様なのだ。古川日出男

 

⑤    王子様のメッセージ 

 27歳でまさか「人生の最後に読みたい本」を考えるきっかけをいただけるとは。人生の最後に読む本は「誰かの書いた作品」ではなく自分の書いた記録や愛する人からの手紙、自分の本などでないか。時間は命そのもの、最後の読書は命と引き換えにするほど価値あるものでなければ。そうするとやはり自分の人生の物語そのものだと思う。自費出版でも読み返してみたいと考えてしまう。しいて一冊をえらぶちすれは「星の王子さま」家程の大きなさの小惑星にすむ王子様が、ある日その星に住む1本の薔薇と喧嘩したことをきっかけに6つの小惑星を旅行し、最後に地球に降り立ち人生において最も大切なものを発見する。人生最後に「王子様」はどんなメッセージをくれるのか今から楽しみである。堀口ミイナ

 

⑥    そうだアニメをみよう。シニア向けアニメ   

いまやクールジャパンの象徴とも言われ、世界的に評価の高まる日本のアニメ。子どもころは随分みたけどなあ・・というシニアも方も多いのでは。「それはもったいない」と69歳のシニアが立ち上がった。見まくって選んだシニア向けアニメの11作品。家族の絆・子どもへの愛・友情・頑張る若者への共感などシニア向けの「効能」もあるようだ。積極的にいいアニメを選んだり、笑ったり心晴れやかになったり感動したりと脳の海馬に刺激が与えられ脳が活性化されるらしい。11作品とは、ちはやぶる・あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない・昭和元禄落語心中・クレヨンしんちゃん。・嵐を呼ぶ、あっぱれ・、戦国大合戦、千年女優・百日紅~Miss HOKUSAI~・こちら葛飾区亀有公園前派出所、おばけ煙突が消える日・どらえもんおばあちゃんの思い出・哲人28号 白昼の残月・サマーウオーズ 学園ベビーシッターズなど。アニメの世界をのぞいてみませんか。土肥慎也