■こならの森90号■1995.10発行
表紙「田中重光さん」
C・o・n・t・e・n・t・s
■こならの森11月号■
おぞねとしこのポエム…しらはぎ………3p
その他の情報…/猫バス14……4p
知らんの5つの市/食いしん坊=…5p
海棠市子の映画評……………6p
書評・絵本紹介………………7p
創作童話 最終回 ………8p
結婚します…村樫さん夫妻…
町ミステリー… ……………10-11p
JC・JOURNAL………12-17p
インタビュー…田名網 ……14-18p
野良犬先生 ………19
インフォメーション95………20-25p
現代国語 ………26p
杜 @皇が占う今月の運勢…………27p
協賛店マップ ………28-29p
新・こならの森から…………………30p
■■■■■■■■■■■
【本文抜粋記事】
インタビュー
田名網忠吉さん
大正14年、葛生生まれ。
1995年に「霊峰男体山と私の健康法」を出版。男体山には46歳のときに初登頂。以後87年に100回、91年に200回、300回が93年、400回は94年11月に達成。現在450回を越え来年1996年には500回達成を目指す。
●最初に男体山に上ったのは何歳の時ですか?
最初は昭和46年、46歳です。それ以前にも他の山は登っておりました。男体山は他の山が登れなくなってからでも間に合う。あそこは半分は観光のような山だから。アルプスですと剣ですとか、槍とか、穂高とかけっこう歩きました。殆ど単独が多かったです。一時体を壊して登山でなければ体を直せないと思いました。ヘルニアになりましたから、腰椎のね。それで、朝夕の運動を始めました。
ヘルニアはストレスでやられます。ストレスをうけると血液の循環が悪くなります。運動などの意欲も失ってしまうし、食事も片寄ります。
身体の精力不足もあるんですね。
●男体山には何時間ぐらいで登るのですか。
2時間半から3時間ですね。殆ど休みませんし、体調も崩れません。一定のペースで行ける。46歳のときに初登頂して、100回目を昭和62年に達成。私は130回くらいで、ダウンかなと思ったんです。100回を目指していたときに、もうだんだんと参ってくるんです。限界があるし、老化が出てくるから、そうしたら200回は、66年。300回が平成5年。400回は、平成6年11月です。
一日に2回登って400回にしてしまったんです。現在は一日に2回登っても疲れなくなった。登っても30分ほどたてば回復してしまう。
●300回から400回というのは一年3カ月くらいですね。5日に1回くらいのペースで登っていますね。
一昨年に退職しましたし、400回まではピッチを上げようと思いましたからね。
●現在の登山回数は何回ですか。
450回を越えました。来年には500回にしたいですね。
だいたい一人で行きます。登り口までは自分の車で行きます。 4時半から5時半くらに家を出発します。そして明るいうちに帰ってきてしまう。だいたい1時か2時には降りて来ちゃうんです。冬はほとんど登りませんね。夏場は登りいいですね。日が長いしね。
●最初に登ったきっかけは。
最初に登った時のきっかけは、何も無いですね、ただ登ってないから登ろうと。
46歳から50歳までは4回しか登っていません。本式になったのは50歳を過ぎてからです。
後の人に一つくらいいい記録として残したいと思いました。
とりあえず100回くらい登って記録を作ろうと。
●登山の服装は。
冬は完全な装備をします。場合によればピッケルをもって行かなければいけない。
男体山は春夏秋冬の景色がすばらしいんです。たまにはカメラを持っていきます。樹氷何かもすばらしいものを撮りました。 山では、植物からでるフィットンチットが、新芽のときにたくさん出ます。カビやバイ菌から新芽を守るために出る。これが体の中に入ると、人間細胞の活性化と、中の悪いものを退治します。すばらしい効果を上げるんです。山というのはすばらしいものがあるんです。
私に、山が無かったらこんな高度な形ではなかったと思います。瞑想だけでは無理で、また、登山だけでも、体力が衰えていただろう。その相乗効果が大きいんですよ。
●男体山登頂の他の人の記録ではどのくらいですか。
神社の記録では六十数回くらいが最高だといっています。
●そんなに魅力のある山なのですか。
それはもう魅力がありますよ、それで何回も登っているんですからね。景色は雲がかかれば全然見えないし、霧がかかれば近くしか見えない。これから紅葉の時期に入るとすばらしいですよ。
●昨日も行ってらしたということですね。疲れは残らないのですか。
一回行って来たくらいでは、家に帰ってもそば打ちをやりますし、百姓もできます。
生命活動は脳幹、延髄で行っています。感情的なことは、大脳。前頭葉では高度の精神活動をやっている。それらが一致した活動をしたときには、ベーター・エンドルフィンが無限に出ます。ですが、それを止める物質が出ません。運動や食事で楽しいやおいしいという時には、抑制するホルモンが出る。食べ過ぎたり、運動し過ぎたりはいかんということですね。
それが出るときには味や香りが充満する。これ以上無いという味や香りです。これは、高僧と言われる人でないと得られない。難しいことは無いんです。ただ、ルールをきちんと実行して行けばいい。
高度の精神活動というのは、老化を消す、それが刺激になって本を書いたんです。今までに無い脳の活性化が基本です。脳を活性化させるとすべてが良くなる。生命体自体がそういう形で作られています。
細胞活動というのは、進展性をもっています。そして増殖性が活発になればいい方向へ転化する。遺伝子の中にもそういうものが含まれています。脳の中で、イライラや不快感や怒りというものが出なくなります。これが逆な形で悪く作用すると、ガンになります。
●思い出に残る山は?
同じ山でもいくたびに感動しますよね。どの山もそれはそれなりに良さがあります。また山での出会いもすばらしいものがあります。山は一人で行っても仲間がすぐできてしまう。
今も山仲間からたくさんの手紙が来ています。本を作ってから特にね。本を作る中で、すばらしいものが身につきましたからね。
その中ではっきり書きました、『老化を消した』と。今まで、老化は延ばすことはできても消すことはできない、というのが学問上では定則でした。それが私の場合は年を追うごとに体力がついてきた。
老化では脳の中にえらい塊ができるのです。これができると体の全部の機能が悪くなります。それが解れるとどんどん元気が戻って行く。それは脳の構造を、進化の過程に会わせて調べてみると分かる。
老化と成人病に対しては、脳を活性化させればいい。私の場合は、高度な訓練に入っています。山に登るという身体に対する訓練と瞑想という訓練。脳の活性化には、だいたい瞑想しかない。気功なども瞑想の一種です。気を体に充満した形で長く保つ。瞑想は脳でそれを集中的に行います。
脳の活性化が行われると、脳波がアルファー波の状態になりまして、脳の中に良い物質がどんどん出てくる。脳内にホルモン、ベーター・エンドルフィンが出ると脳の中で出る悪い毒素を打ち消して、脳細胞を活発にさせる。これは脳がリラックスしていて、美しい景色を見たり、温かい人との交際の場合でも出ます。絵を眺める、好きな趣味をする。しかし、その場合はすぐ打ち消すホルモンが出てしまう。 精神活動の高度な訓練をすると脳内で老化が解れて行く。音を立てて壊れる感じです。
高度な精神活動とアルファー波の状態が一緒になったときにはすごい。そうすると完全に脳は生き返ってくる。そこからたくさんのホルモンがでたり指令が出たりする。どんどん体も良くなる。これを、はっきりと体験しました。後は運動と食事に気をつけること、脂肪も良く取る。植物性でなく動物性も取る。動物性のものを取っても筋肉を動かせば、その中で燃えてしまう。どんどん解けますから、そうすれば害がなくなる。
ホルモンの合成にはタンパク質がたくさん必要ですから、高タンパクな食事も必要です。
●本はいつ出版したのですか。
今年の6月に書きました。7年間かかって書き上げたものです。体験は10年に渡っています。 この本を出版するにあたっては、医学的なことであるとか、生理学的なことが多いので、東京医大の教授に推薦文を書いてもらいました。ある程度の裏付けがないと、私が妄想で書いたようなことになりますから。
正しい知恵を身につけるために、生物学や生理学を一通りもう一回勉強し直した。生物学が基本です。人間が分からなけれ
ばだめですから。
●食事や睡眠時間などは。
食事は高タンパク低栄養、これが主体です。睡眠は7、8時間はたっぷりとるようにしています。
●高度な精神活動の訓練期間は。
仕事をしながらというのでは、一生懸命やっても3年は必要でしょうね。私は勤めているときは、朝4時半に起きて瞑想をやりました。30分、1時間と毎日続けた。それを始めてから4年で、男体山に一日2回登っても疲れなくなりました。そういう体になるとは思いませんでした。それまでは一回でくたびれちゃったんだから。
●老化を克服したということですが。
成人病に対しては、瞑想による脳の活性化と、食事と運動。これが出来ればだいたい克服できると思います。40歳から具合が悪くなって寝たというのは一日しかありません。風邪もひかない。ひいたのを感じないうちに直ってしまう。活力があれば、抗体がどんどん作られます。精神状態が良いと、良く働いてくれます。
●脳がその指令を出しているということですか。
そうです。腹式呼吸で目をつぶって瞑想をする。ヨーガも瞑想も呼吸法です。山へ登るときも、腹式呼吸です。そうすれば、脳内にアルファー波がでます。そうすうとエンドルフィンがどんどん出ますから、それが脳の中に充満しているうちは疲れが出ません。たくさんでなければだめですよ。それには、高度の訓練を得ないといけない。 糖尿病などは、瞑想を経ないと修復は不可能です。医学的には処置なしなんだから。
ガンの場合は細胞の変質ですしね。それでも信仰心の中で精神的な安定を得て治るという人もいます。
今まで言って来たことが一般に浸透すれば、老人問題は解決するのではないですか。それは自信を持って言える。
私自身は老化は消えたと思っている。東洋の知恵の結晶、つまり生命の働きの根源にあるものと一致させよう、これは漢方の基本です。その漢方の中で気・血・動というのが生まれた。気は元気の気を充満させる。血は、血液。これは食事をコントロールして、血液の循環を良くしたりして、いい栄養をまんべんなくえる。動というのは、動く。動かさないところがあるから、堅くなって退化していっちゃう。
これからは、西洋から得たものを吸収するというのではなく、今までいってきた、東洋のすばらしい知恵を世界に広げていくということですね。
表紙「田中重光さん」
C・o・n・t・e・n・t・s
■こならの森11月号■
おぞねとしこのポエム…しらはぎ………3p
その他の情報…/猫バス14……4p
知らんの5つの市/食いしん坊=…5p
海棠市子の映画評……………6p
書評・絵本紹介………………7p
創作童話 最終回 ………8p
結婚します…村樫さん夫妻…
町ミステリー… ……………10-11p
JC・JOURNAL………12-17p
インタビュー…田名網 ……14-18p
野良犬先生 ………19
インフォメーション95………20-25p
現代国語 ………26p
杜 @皇が占う今月の運勢…………27p
協賛店マップ ………28-29p
新・こならの森から…………………30p
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【本文抜粋記事】
インタビュー
田名網忠吉さん
大正14年、葛生生まれ。
1995年に「霊峰男体山と私の健康法」を出版。男体山には46歳のときに初登頂。以後87年に100回、91年に200回、300回が93年、400回は94年11月に達成。現在450回を越え来年1996年には500回達成を目指す。
●最初に男体山に上ったのは何歳の時ですか?
最初は昭和46年、46歳です。それ以前にも他の山は登っておりました。男体山は他の山が登れなくなってからでも間に合う。あそこは半分は観光のような山だから。アルプスですと剣ですとか、槍とか、穂高とかけっこう歩きました。殆ど単独が多かったです。一時体を壊して登山でなければ体を直せないと思いました。ヘルニアになりましたから、腰椎のね。それで、朝夕の運動を始めました。
ヘルニアはストレスでやられます。ストレスをうけると血液の循環が悪くなります。運動などの意欲も失ってしまうし、食事も片寄ります。
身体の精力不足もあるんですね。
●男体山には何時間ぐらいで登るのですか。
2時間半から3時間ですね。殆ど休みませんし、体調も崩れません。一定のペースで行ける。46歳のときに初登頂して、100回目を昭和62年に達成。私は130回くらいで、ダウンかなと思ったんです。100回を目指していたときに、もうだんだんと参ってくるんです。限界があるし、老化が出てくるから、そうしたら200回は、66年。300回が平成5年。400回は、平成6年11月です。
一日に2回登って400回にしてしまったんです。現在は一日に2回登っても疲れなくなった。登っても30分ほどたてば回復してしまう。
●300回から400回というのは一年3カ月くらいですね。5日に1回くらいのペースで登っていますね。
一昨年に退職しましたし、400回まではピッチを上げようと思いましたからね。
●現在の登山回数は何回ですか。
450回を越えました。来年には500回にしたいですね。
だいたい一人で行きます。登り口までは自分の車で行きます。 4時半から5時半くらに家を出発します。そして明るいうちに帰ってきてしまう。だいたい1時か2時には降りて来ちゃうんです。冬はほとんど登りませんね。夏場は登りいいですね。日が長いしね。
●最初に登ったきっかけは。
最初に登った時のきっかけは、何も無いですね、ただ登ってないから登ろうと。
46歳から50歳までは4回しか登っていません。本式になったのは50歳を過ぎてからです。
後の人に一つくらいいい記録として残したいと思いました。
とりあえず100回くらい登って記録を作ろうと。
●登山の服装は。
冬は完全な装備をします。場合によればピッケルをもって行かなければいけない。
男体山は春夏秋冬の景色がすばらしいんです。たまにはカメラを持っていきます。樹氷何かもすばらしいものを撮りました。 山では、植物からでるフィットンチットが、新芽のときにたくさん出ます。カビやバイ菌から新芽を守るために出る。これが体の中に入ると、人間細胞の活性化と、中の悪いものを退治します。すばらしい効果を上げるんです。山というのはすばらしいものがあるんです。
私に、山が無かったらこんな高度な形ではなかったと思います。瞑想だけでは無理で、また、登山だけでも、体力が衰えていただろう。その相乗効果が大きいんですよ。
●男体山登頂の他の人の記録ではどのくらいですか。
神社の記録では六十数回くらいが最高だといっています。
●そんなに魅力のある山なのですか。
それはもう魅力がありますよ、それで何回も登っているんですからね。景色は雲がかかれば全然見えないし、霧がかかれば近くしか見えない。これから紅葉の時期に入るとすばらしいですよ。
●昨日も行ってらしたということですね。疲れは残らないのですか。
一回行って来たくらいでは、家に帰ってもそば打ちをやりますし、百姓もできます。
生命活動は脳幹、延髄で行っています。感情的なことは、大脳。前頭葉では高度の精神活動をやっている。それらが一致した活動をしたときには、ベーター・エンドルフィンが無限に出ます。ですが、それを止める物質が出ません。運動や食事で楽しいやおいしいという時には、抑制するホルモンが出る。食べ過ぎたり、運動し過ぎたりはいかんということですね。
それが出るときには味や香りが充満する。これ以上無いという味や香りです。これは、高僧と言われる人でないと得られない。難しいことは無いんです。ただ、ルールをきちんと実行して行けばいい。
高度の精神活動というのは、老化を消す、それが刺激になって本を書いたんです。今までに無い脳の活性化が基本です。脳を活性化させるとすべてが良くなる。生命体自体がそういう形で作られています。
細胞活動というのは、進展性をもっています。そして増殖性が活発になればいい方向へ転化する。遺伝子の中にもそういうものが含まれています。脳の中で、イライラや不快感や怒りというものが出なくなります。これが逆な形で悪く作用すると、ガンになります。
●思い出に残る山は?
同じ山でもいくたびに感動しますよね。どの山もそれはそれなりに良さがあります。また山での出会いもすばらしいものがあります。山は一人で行っても仲間がすぐできてしまう。
今も山仲間からたくさんの手紙が来ています。本を作ってから特にね。本を作る中で、すばらしいものが身につきましたからね。
その中ではっきり書きました、『老化を消した』と。今まで、老化は延ばすことはできても消すことはできない、というのが学問上では定則でした。それが私の場合は年を追うごとに体力がついてきた。
老化では脳の中にえらい塊ができるのです。これができると体の全部の機能が悪くなります。それが解れるとどんどん元気が戻って行く。それは脳の構造を、進化の過程に会わせて調べてみると分かる。
老化と成人病に対しては、脳を活性化させればいい。私の場合は、高度な訓練に入っています。山に登るという身体に対する訓練と瞑想という訓練。脳の活性化には、だいたい瞑想しかない。気功なども瞑想の一種です。気を体に充満した形で長く保つ。瞑想は脳でそれを集中的に行います。
脳の活性化が行われると、脳波がアルファー波の状態になりまして、脳の中に良い物質がどんどん出てくる。脳内にホルモン、ベーター・エンドルフィンが出ると脳の中で出る悪い毒素を打ち消して、脳細胞を活発にさせる。これは脳がリラックスしていて、美しい景色を見たり、温かい人との交際の場合でも出ます。絵を眺める、好きな趣味をする。しかし、その場合はすぐ打ち消すホルモンが出てしまう。 精神活動の高度な訓練をすると脳内で老化が解れて行く。音を立てて壊れる感じです。
高度な精神活動とアルファー波の状態が一緒になったときにはすごい。そうすると完全に脳は生き返ってくる。そこからたくさんのホルモンがでたり指令が出たりする。どんどん体も良くなる。これを、はっきりと体験しました。後は運動と食事に気をつけること、脂肪も良く取る。植物性でなく動物性も取る。動物性のものを取っても筋肉を動かせば、その中で燃えてしまう。どんどん解けますから、そうすれば害がなくなる。
ホルモンの合成にはタンパク質がたくさん必要ですから、高タンパクな食事も必要です。
●本はいつ出版したのですか。
今年の6月に書きました。7年間かかって書き上げたものです。体験は10年に渡っています。 この本を出版するにあたっては、医学的なことであるとか、生理学的なことが多いので、東京医大の教授に推薦文を書いてもらいました。ある程度の裏付けがないと、私が妄想で書いたようなことになりますから。
正しい知恵を身につけるために、生物学や生理学を一通りもう一回勉強し直した。生物学が基本です。人間が分からなけれ
ばだめですから。
●食事や睡眠時間などは。
食事は高タンパク低栄養、これが主体です。睡眠は7、8時間はたっぷりとるようにしています。
●高度な精神活動の訓練期間は。
仕事をしながらというのでは、一生懸命やっても3年は必要でしょうね。私は勤めているときは、朝4時半に起きて瞑想をやりました。30分、1時間と毎日続けた。それを始めてから4年で、男体山に一日2回登っても疲れなくなりました。そういう体になるとは思いませんでした。それまでは一回でくたびれちゃったんだから。
●老化を克服したということですが。
成人病に対しては、瞑想による脳の活性化と、食事と運動。これが出来ればだいたい克服できると思います。40歳から具合が悪くなって寝たというのは一日しかありません。風邪もひかない。ひいたのを感じないうちに直ってしまう。活力があれば、抗体がどんどん作られます。精神状態が良いと、良く働いてくれます。
●脳がその指令を出しているということですか。
そうです。腹式呼吸で目をつぶって瞑想をする。ヨーガも瞑想も呼吸法です。山へ登るときも、腹式呼吸です。そうすれば、脳内にアルファー波がでます。そうすうとエンドルフィンがどんどん出ますから、それが脳の中に充満しているうちは疲れが出ません。たくさんでなければだめですよ。それには、高度の訓練を得ないといけない。 糖尿病などは、瞑想を経ないと修復は不可能です。医学的には処置なしなんだから。
ガンの場合は細胞の変質ですしね。それでも信仰心の中で精神的な安定を得て治るという人もいます。
今まで言って来たことが一般に浸透すれば、老人問題は解決するのではないですか。それは自信を持って言える。
私自身は老化は消えたと思っている。東洋の知恵の結晶、つまり生命の働きの根源にあるものと一致させよう、これは漢方の基本です。その漢方の中で気・血・動というのが生まれた。気は元気の気を充満させる。血は、血液。これは食事をコントロールして、血液の循環を良くしたりして、いい栄養をまんべんなくえる。動というのは、動く。動かさないところがあるから、堅くなって退化していっちゃう。
これからは、西洋から得たものを吸収するというのではなく、今までいってきた、東洋のすばらしい知恵を世界に広げていくということですね。