千鳥足こと博多のおいしゃんの独り言

八文字組(山大工とヒヨカタ)

日曜日、朝から電話・・・・・
前町総代の青木さんから 

「新聞見たよ、名前入りで大きゅう出とるよ」



いつ載るかも聞かんし、棟梁からうておうとってて
言われたけん作業工程ば説明しただけのとい・・
基本的にキモサベ棟梁は女性の取材と銭になるとにしか応対しませんけん。

あんだけあちこち作業ば撮影しとったけん
皆の写真が載るか?て思うとったらこれだけ


こちらが原本の写真です。
これ掛け終わって中心取りの番線ばはずしようだけ。

この記事見て早速棟梁は・・・・・・

いつの間にか、浦崎チロリ足ヒヨカタが山大工になってます。
違います、チロリ足はヒヨカタです。のコメント・・

ちゃんと記者さんには山大工とは?ヒヨカタとは?の
説明もしとります。

詳しゅう説明したら大工や工務店の仕事しよって
山台の部材作りから人形飾り付けまでの一通りの作業ば
こなして賃金もらうとが「山大工」その中でも材料仕入れやら
人員配置、注文主との値段交渉までするとが「棟梁」です。

ヒヨカタとはその工程の中で主に山台ば
作りあげる行程の手伝いばする下請けの作業員です。

ばってん、一般の人から見れば八文字掛けたり
棒〆したり杉壁作ったり、鼻縄綯ったりする人はスペシャリストやけん
総して「山大工」って言いますもんね。
昔、大黒流の山大工しよった「徳さん」も
元は鬼塚さんのヒヨカタでした。

昔は山大工がテゴで日雇いで手伝いば頼むとが「日雇方(ひようかた)」
ばってんおいしゃんたちは日雇いやなく無料奉仕ですたい。
後進のために技術ば伝えるために研鑽しよります。

そのグループが「八文字組」です。

前述のごと棟梁の下に山大工がおってその下にヒヨカタ
棟梁は言わば現場監督でその下が職人の山大工(美山山大工)
その下にヒヨカタ・・て言うても
「八文字組」は他の流と比べればヒヨカタも山大工のスペシャリストです。
ひけはとっとらんですよ。

他の流は一人の山大工の元に町内の若手が手伝いするけん
間違うてもわからんばってんが
「八文字組」は皆がいわばスペシャリストやけん
ちょっと間違うてもしたげんたい
鬼の首とったごと「写真!写真!」て大騒ぎですもんね(*^^)v

冗談で階級付けやらしよりますばってんがいずれも
山台作りの技術ば若い人に伝えようて集まって研鑽してます。
これ仕切るごと(男締めやら鼻縄作り等)なったら階級あがるばってんが
棟梁ばさげすんだりしたら一気に「テゴ」に格下げされますとよ。

ここで技術ば覚えて自分の流に帰って当番町で
率先して指導でけるごとです。
サニトラは有望な山大工です。
昨年は8番山の矢切りば手がけましたばってんが
今年は所属する土居流行町が当番町やけん不参加です。
町内でしっかり八文字組の責任果たしとるて思います。

今年は中洲流のヒヨカタメンバーが
中心となって飾り山で練習しました。
おいしゃんはその指導です。

おいしゃんの所属する大黒流も以前この虎の穴(八文字組)で修行した
つノ一元取締の「久我山大工」が専属で流の山大工務めとります。
大黒流は当番町若手がすべて「ヒヨカタ」ば務めます。
麦確保から大竹確保、竹ひごから小縄巻き、八文字掛けまで
当番町若てが一気に引き受けます。
棒〆は12け町の取締が当番町若手と一緒に行います。

八文字組は山笠期間中、台脚が折れたやら言うたら
流関係無く集まって夜通し山大工見直して修繕やらします。

大黒流もいざとなったら八文字組OBの久我山大工の
応援に駆け付ける準備はいつもしとりますばってんが
いかんせん大黒流は閉鎖的、流の問題は流で解決
ましてや今は、久我さんのテゴですノ二の野中君が
ヒヨカタで手伝いしよりますもんね。
おいしゃん久我さんには毎年、なんかあったら言うてください。
いつでも駆けつけますけんて言うとります。
ばってんが寡黙なひとやけん暖簾に腕押しっちゃんね。

まぁ大黒流はまず期間中、足おしょることは無かろうけん
出番は無かろうけん。
ばってん「タバスコ屋」いつでも待機しとるけんね。
隣町やけん、一方反対側の隣町、土居流の行町も当番町。
足おしょらんごと気ぃつけときないや!
徹夜しとうなかけん。

流、流で仕来りも何も違うけん八文字組がすべてば
知っとうわけやありません。
本来は自分たちの山(自治)やけん「こうしてくれ」って山大工に
注文するとが当たりまえ。
昔は当番町が集まって町内の大工さんやら工務店さんと一緒に
自分たちで山作りよったとです。
舁き棒の前後の出しやら高さ、全部自分たちで決めよったとです。

それが今は山台の構造すら知らん取締もほとんどです。
何のために舁き棒ば前後にずらすか?

山台はすべての人が山に付けるごとそれぞれの舁き棒の
高さが違います。皆が参加できるごとなってます。
一番高い一番棒の鼻はもともと175cmの身長のもんが
舁く高さが基本です。

そいけん櫛田入する時肩合わせする東流やらは理に適っとります。
それぞれの棒に合うたもんがいないあげるけん
均等に持ちあがるけんです。

それに比べうちの流は一番棒が高すぎますけん
見送りやらに負担のかかります。
山台はそげな構造になっとるけん
山台に体ば合わせる舁き方してくださいね。

ロートルのおいしゃんの独り言ですいまっせんやね!

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