お江戸お料理小説「みをつくし料理帖」
テレビや映画でも放映されました。
いろんな役者さんが演じとりますがおいしゃんな一番上の
「松本穂香」ちゃんが一番イメージ会うとるておもいます(>_<)
原作では主人公の「澪」は「見事なさがりまゆ」て表現されとる娘です。
どれも原作の最後までは作られとらんけん最後はどうなるか?
このひと月原作読んで、とうとう最後の巻まで来ました。
人の体は食べたものだけから作られる・・・
主人公の澪は人並外れた料理の腕とセンスば持ち幾多の大店から
誘いば受けますが最後は贅を尽くした料理より人にやさしい
安価で体に良い料理の道ば選ぶという筋書きです。
江戸時代のインスタントも冷蔵・冷凍技術も無か時代の
料理の仕方も詳しく描写されとるけんおいしゃん参考になりますと(^^♪
まぁこの通りにはいかんばってんがおいしゃんも最近はいろいろ挑戦しよります。
小説にも出て来た「かつおデンブ」のり弁の海苔の下に敷いちゃああれです(^^♪
出汁とったあとの鰹節ば甘辛く炒り煮にして出来上がり
常備菜としてめっぽう美味いです、最近はこれ欠かせません。
間違うてウルメ節買うて来て出汁とったばってんが美味う無か
ばってんがデンブにしたら「これはいけねぇや」
小説のつるやの主が美味い時に発するセリフです。
こげな風にして食べたらめっぽう美味かです(^^♪
それから魚の一夜干し、以前から一夜干しは作りよったばってんが
久々に、カマスがやすかったけん
ふとベランダに干しとったらカラスにとられるかもて思い
室内の窓際に移動、して一晩
身が桜色に程よく乾いたら食べごろです(^^♪
魚は腹から半分に割って、塩水に暫くつけて塩分含ませたら水洗いして
干すだけです。日光に当たらんだっちゃぁ一晩風に当てたら出来上がりますよ。
ぶら下げる場合は頭ば上に、ざるで干すときは何回か裏返して干します。
清湯スープとった後のひき肉で煎り付けた三食丼とお吸い物とカマスです。
味しめて鰆、レンコ鯛でも一夜干しにしましたばってんがやっぱりカマスが美味い。
一夜干しだけや無うて切り身は味噌漬けでも美味しゅう出来上がります。
味噌ば味醂と酒でわって切り身ば漬け込んでラップに包んで冷凍しとったら
食べたいときに焼いて食べられます。鱈の切り身やらが美味いです。
そして蓮根もきんぴらか豚汁ぐらいしか使わんかったばってんが小説手本に
蓮根ばすり鉢で擦って一部は歯ごたえある部分ば残し
鶏ひき肉と卵黄、小麦粉でねって味付けします。味はお好みで
おいしゃんは生姜と塩コショウだけで・・・
小説ではこれば蒸して餡かけにするっちゃばってんがおいしゃんな
パン粉つけてコロッケ風に・・・・
その前は蓮根と里芋のコロッケも美味かったばってんが里芋は柔らかいけん
団子状にするとがやお行きまっせんかったです。
「こいつぁいけね~よ~」蓮根の粘りと歯触りがとっても美味いです。
残った白身はちょこっと味と手加えてお吸い物に使います。
小説でも残り物は玉子の白身や野菜くずも使う献立が出て来ますもんね。
野菜くずは炒めて塩コショウして出汁で絡めて餡にしご飯にのせて食べる「雲片(うんぺん)」
て言う小説内の料理も美味そうです。
これも江戸時代から秋の食材はきのこ、おいしゃんも季節柄
「きのこちゃんこ」にしました。
シメジ、舞茸、えのき、しいたけ・白菜に味のアクセントはなんといっても
油揚げです。油揚げが入ったげんたぃ、ちゃんこらしゅうなります。
これだけじゃ現代ではもの足らんけん豚肉と鶏肉でもう「ちゃんこ鍋」です。
もちろん、昆布と鰹節の合わせ出汁で、鰹節はデンブに昆布はしいたけかんぼこと
甘辛煮に使うてこれも常備菜に(^^♪
これも「いけね~」里芋と蛸の柔らか煮、ちょこっと山葵乗せて
お酒の肴にあごの落てます(^^♪
江戸時代はラーメン無かけん、ヘルシーに和風だしでキノコ麺。
最近は夜中の炭水化物は控えて春雨か蒟蒻で小腹満たします。
おかげで今月の定期健診では血糖値がめっちゃさがりましたもんね。
ここには写真が無かばってんが蒟蒻は手で引きちぎって塩モミして茹でます。
こればフライパンで煎り付けたとば豚汁や煮物にしたらこれも
「こいつぁ~いけね~や~」
蒟蒻の煎り付けは唐辛子と鰹節にごま油で格段と旨味が増します。
出汁て言うたら最近は清湯スープが推しですね。
これは江戸時代には無かですばってんがご紹介。中華のスープです。
白湯より早ぅできて出汁とった後のひき肉も料理に使えます。
鶏と豚肉のミンチば水張ったフライパンで良くばらします。
コールドスタートです。ミンチが固まらんごとね。
長葱・生姜・昆布ば入れて沸騰したら中火にして灰汁が出ても
スープが透明になるまでとりません。スープが透明になってきたら
灰汁ばとって浮いてきたミンチがスープば蓋せんごと寄せながら
30分~1時間ほど弱火で焚き、布で漉したら出来上がりです。
残ったミンチは甘辛う煎り付けてご飯のお供にうってつけですよ!
清湯で作った醤油ラーメン、仕事行く前のお昼ご飯で重宝します。
もちろん、叉焼も手作りです。他トッピングはザーサイ、木耳、かんぼこ
こっちは中々「なると」売ってないもんね。それに海苔も欠かせません。
いろいろ試行錯誤して料理ば作りよりますばってんがたまにはやっぱり
ど直球のこげなとも食いたい時が・・・・すき焼きです。
すき焼きには糸コン(しらたき)と豆腐が欠かせんですね。
以前は肉と糸コンば隣り合わせで焚いたら肉が固うなるていわれよったけど
2,017年の食品環境検査協会の検査で間違いって確認されたそうですよ(^^♪
うちの親父はすき焼きにはさっちが「焼き豆腐」て言いよったけどおいしゃんは
絹ごしが好きです。鍋も絹ごし使います。子供の頃は豆腐のどこが美味いとか?
て思いよりました。ごく最近まで「湯どうふ」も・・ばってんが歳とったせいか
鍋豆腐ばご飯にのせてちょこっとポン酢垂らした「豆腐飯」も
「こいつぁ~いけね~や~」て思うごとなってきましたやね(^^♪
「豆腐飯」は別のお江戸料理小説にも出てきます。
江戸時代には「豆腐百珍」ていうレシピ本もあったくらい
日本人は豆良く使って料理してきました。餡子や赤飯等々
豆で味噌も作ってきましたもんね。
最近では緑豆春雨が当たり前になってきてますね。
これも食いたくなるど直球、手間はかかるばってんがそこはもう慣れとります。
トンカツに海老フライ、たれはオーロラソースに辛子効かせてビールのお供
翌日のお昼は「カツとじ定食」に・・・
これもおいしゃんの定番、この時は鰯天ばってんが普通の丸天の方が
おいしゃんは好き、ウエストのごと丸天は食べる前に揚げたら美味かですもんね。
秋はおいしゃんの食卓はキャベツに変わり白菜がメインになります。
味噌汁に白菜漬け、鍋と中華にも、今からの季節欠かせん食材です。
食は人の天なり、薬飲むより季節のもの、体に良いものば食すとが
健康な体ば作るて言う意味です。人の体は食べたものだけから作られる。
昔の人はそんだけ粗食で健康に良か自然界のものばっかし食べよったとぃ
なんで早死にしよったとかいな?
四十五十で老衰や無かろうけんやっぱり薬が無い時代やったけんでしょうね。
風邪ひいたっちゃなくなることも、子供も大人になるまでなるまで気ばぬけんし
それだけ生活の中にばい菌やらがあったとでしょうね。
庶民は今より体も動かすし甘いもんも滅多に食べんっちゃけど
やっぱり病気になったら致命傷ですもんね。
風邪やら腹痛なら蘭学の医者も漢方で治せたて思うばってんが流行り病やら
疫病やら大怪我やら心臓病、脳疾患、癌も中にはあったでしょうからね(>_<)
おいしゃんも主治医から「江戸時代ならとうに死んでますよ」て言われたもんね(>_<)
食は天なり・・安うて美味しかもん作る気力の無うなったらおいしゃんも
長うないて思いよります。
今夜はキノコの炊込みご飯と茶碗蒸し、肉団子の餡かけにきんぴらごぼうです(^^♪
食は人の天なり