朝、起きぬけに胸が締め付けられるような発作。
呼び出しベルを押して看護師さんを呼んでニトロで落ち着く。
看護師さんといえば朝と夜の担当が日替わりで
そのつど最初の検診の時に挨拶ばしんしゃあです。
挨拶に膝はつかんです。それはどこか違う夜の担当でおいしゃんは知らんです。
「今日夜の担当をします○○です。よろしくお願いいたします」というような具合。
この病院の看護師さんは比較的に美人さんが多かです。
美人で夜の担当・・て言うたっちゃあここは病院
これといったいかがわしいサービスはありません。
(当然です・・)
バッテンこげな年になっておいしゃんの腕ば優しく握ってくれたり
真夜中に肌着の中に手ば入れてくれたり
ましてやチ○チ○触ってくれたり
「う○こ」は出たか?て心配してくれたり
ご飯は全部食べたか?
顔と顔が30cm以内に接近遭遇したりしてくれるとは
看護師さんくらいでしょう。
うちのごりょんでさえ「う○こ出たか?」やら
聞かれたこともありまっせんもんね。
これも当然ですばってん一人として香水やらつけとりませんね。
(これも当たり前やばってん)
化粧はしとんしゃあです。
真夜中、可愛い看護婦さんが布団めくって
顔の真上から他の患者さんに聞こえん忍び声で・・
「○○さん、○○さん」て・・・
目ば覚ましたら懐中電灯で照らして
おいしゃんの顔ば覗き込んでいます。
これで香水の香りでもしたら
思わず抱きついてしまいまっしょうや・・
現実には・・・・
「○○さん、心電図のモニターが外れてるようです」
「つけかえましょうね・・」
それでも良かっちゃん
暇な入院生活で数少ない楽しみです。
明日の夜もわざと電極外しとこうかいな?
「白衣の天使」まさに天使たちです。
おいしゃん考えが間違うとりますでしょうか?
<病院の食事>
一般的に病院食は「まずい」と言われがちですがおいしゃんの場合
自ら作らんでも三度三度の食事が運ばれてくること自体幸せで、
おいしく頂きよりました。
欲ば言えばもうちょっとご飯の量が多いと助かる。
つまみとお調子の一本もつけば・・・
たいがい青菜、汁もの、メインディッシュの三菜とごはんの組み合わせ。
朝はそれに牛乳がつきます。
この病院はパン食の患者さんには
パンばトーストして出してくれます。
検査、治療がないげんたい一日暇で食事だけが楽しみ。
薬やら食事に関しての入院患者に対する勉強会もあります。
「治ったら脂もんば控えねば・・・・」
ばってんがだんだん食べ慣れてきたげんたい
食事がまずくなってきた。
野菜の煮付けやら恐ろしく薄い味付けやもん。
白菜の漬け物やらは醤油や無うて何か妙に薄い味(出汁?)が付けてある。
ばってん、娘が作る側の職業に就いとうこと思うて正月も休みなく
作ってくれよる人のことば考えて残さず食べるようにしとります。
1月29日(土曜日)
だんだん曜日の感覚がなくなってきた。
「院内が今日は静かやなあ?」て思うたら今日は土曜日やった。
病棟は6:00起床やけんいやおうなしに明かりがついて目が覚める。
朝食が8:00やけんもう少し寝かせてくれれば良かて思うとばってん
朝の回診等があるので仕方がない。
顔ば洗い、歯磨きをして、玄関ホールにある自動販売機で新聞とコーヒーば買い
朝の団らん。
朝食ば済ませるとまた眠くなってくる。
それに山のような薬・・
薬やばってんこげん飲んで体に良いっちゃろうか?
ばってん薬やもんね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1d/e01ea534f6b1f81438ee6930ff25ecee.jpg)
この日は外出許可ばもらいすぐ近くの自宅マンションに帰って風呂に入ってきた。
ついでに夕食用に一品鶏肉の煮込みば作って持って帰ってきた。
病院の食事はまず脂分が見当たらんですもんね。
夜、娘がお見舞いに来てくれた。
娘は老人ホームの調理の仕事ばしようけん塩分の割合やら
のお話ばしてくれました。
1月30日(日曜日)
朝、朝食を摂ったあとまた胸が苦しくなった。気色が悪い。
早く、治療ばしてほしいばってん手術はあと2日後、
火曜まで待たなければいけない。
本当にこの痛みがとれるっちゃろうか?
前にもまして発作の頻度が多くなってきた・・・心配
1月31日(月曜日)
世間では月末のあわただしい月曜日が始まった。
病院も昨日とは一転、看護師さんも一挙に多くなって病棟がにぎやかになった。
今日も朝から調子が悪く、朝食後とトイレの後、胸が痛んだ。
今までこれほど痛みが頻繁でなかったのがここにきて
頻繁な痛みなのは限界に近づいているのだろうか?
明日が手術なので用心して、お風呂に入るのは中止ということになった。
午後から仕事仲間のN社長がお見舞いに来てくれました。
お土産はボンサンクの「シャン・デ・レザン」
お見舞いには最高の品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/8a/e06b6ec1866563aed16083cfb204fc46.jpg)
量が少ない病院食では昼間や寝る前に小腹がすいてきます。
他の同室の患者さんに気兼ねすることなく(食べる音がしない)
食べられるお菓子です。
せんべいや豆類は音が響いていけません。
いくら病人だと言ってもお茶にせんべい浸してまでは・・・・
N社長が帰られたあと本ば読みながら睡魔に襲われ寝てしまった。
視線を感じて目が覚めたら「スーパー山大工氏」が!
カーテンの向こうから自社の建設会社の汚れたジャンパーば着て
手ぶらでのぞきこんでいる。
「寝とうけん帰ろうか?」としよったとこだそうだ。
「なんか持ってこうかと?思うたばってん・・」
とんでもない、わざわざお見舞いに来ていただくだけでも感謝の気持ちでいっぱいです。
これ以上「筑紫もち」や「通りもん」やら「博多の女」やらいらん心配です。
この二人とあと何人かだけに入院のことば話しとったけん
心配していただきありがたいことです。感謝・・・
看護師さんとの勝手なアバンチュールだけば
密かな楽しみにして過ごしとった生活
お見舞いていうものがあるとは忘れとりました。
今夜のお楽しみは「シャン・デ・レザン!」
いよいよ明日は手術です。