見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

こだわりの素材と味

2008-09-07 23:23:16 | 生き方・生活
昔は、「あんこ」があまり好きではなかったと思う。

どらやきも、アンパンも「皮」は好きなのだが、あんこまではちょっと・・・
という理由で、来訪先で出されても手が出なかった。

いつからだろう。
小豆あんにも様々な「あんこ」があると知ってから、
あんこに対する見方が変わった。

ようするに、小豆の種類と煮方と味付けによって「あんこ」は別物になる。
たっぷりの砂糖で甘くとろりと照り光るまで煮込まれた小豆あんは苦手。
砂糖控えめ、ほっこりと栗カボチャのように煮込まれた小豆あんが最高である。

そして、そういう観点で探索すると
きんつばも、あんぱんも、たいやきも、最高のあんをつくる店に出会えるのだった。

松本の縄手通りにある「ふるさと」がそのひとつ。



ぱりっとした皮にどっしりしたあんこが透き出て見える。
このあんこが最高。
「しっぽまであんこ」ではなく、たい型あんこに薄皮がかかっている感じ。
自身の生活も玄米食を中心とした自然派というご夫婦が作るだけあって
一匹のたいやきに用いられている材料は、こだわりの素材ばかり。


↑一本ずつ微妙に焼き時間や火加減が違う。気を抜くことなく真剣な表情のトラさん

そのこだわり方を、「ふるさと」のHPから引用すると

〔小豆〕 北海道産十勝小豆。炊きあがりの風味は格別。つやつやとした小豆の粒が揃い、口に含んだときの舌触りもなめらか。
〔砂糖〕黒糖・中双糖・三温糖の3種をブレンド。白糖は甘さが先に立って味が尖ってしまうので不使用。マイルドで深みのある甘さが、小豆本来の風味を引き立てる。
〔粉〕地産地消にこだわった長野県産の地粉シラネ。香ばしい風味はシラネならでは。
〔卵〕平飼い鳥の自然卵。
〔塩〕沖縄で精製された自然塩。甘すぎないあんこの味を演出。


↑毎日、大なべでたっぷりのあんこを煮るケイコさん。「あんこ」の別売りもしてくれる。

↑たいやきの鋳型は、置くと「ゴトッ」と鈍い音がするほど重い。ひとつひとつをひっくり返しては、焼き上げるご夫婦の腕筋は鍛えられて逞しく、けんか相手にはしたくない(^^!)

↑破れないように、厚くならないように皮のタネを敷くのは年季の技


↑いなり寿司大より大きな俵型にまとめた、たっぷりのあんこ

↑かけるネタも破れず厚くならない濃さと量

↑一本ずつ焼き上げる時間はもちろんタイマーいらずの「感」で

↑カウンター脇には、松本の魅力満載の情報マップも。右の西窓からは焼き方も観察できる(^^)

自宅に冷凍で送ってもらったが、電子レンジとオーブンで再加熱するとぱりっとした食感とさっぱりしたあんこの味はしっかり楽しめる。
忙しい日のランチは、このたいやき1匹と味噌をつけたきゅうり1本で小腹が満たされるので、冷凍庫に常備の一品となった。
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