見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

消費行動に集中できる行政の特権

2006-10-23 23:02:31 | 政治・社会
来年度の当初予算編成の時期になりました。
予算編成方針がペーパー化され、幹部会議で確認されましたが、「収益」についての感覚がかなり薄いことが、どうしても気になります。
厳しい財政状況ですから、当然、歳出については敏感で、様々な視点と注意事項がいくつも盛り込まれていますが、歳入についての叙述は実にあっさりしています。

「稼ぐ」という意識を持たなくても経営方針が作れてしまう自治体は、本当に特殊な組織体です。

歳入では、「どうしたら、どんな方法で、稼げるか」の知恵と英知を求めたいところですが、財政部局が予算編成方針に書き込んだ項目表現は、

①国・県補助金は新規補助金等の取り込みを積極的に
②各種公共施設の使用料は、利益率向上のための改革を図り増収を
③市債は元金償還額以下の計上で

「各種事業の収益部分の見直し及び、積極的な収益事業企画立案を」
と、書けないのは、基本的にそうした考え方を拒む組織文化なのか、民業圧迫に配慮してなのか、そもそも行政はそういう事業体ではないのか、またまた自治体の不思議の世界に迷い込んでしまうのでした。


↓自治体についてはこちらにも
にほんブログ村 政治ブログへ



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 親への思慕と恋人への愛情「... | トップ | 映画を観ること「かもめ食堂... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治・社会」カテゴリの最新記事