見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

自治体HPの効果と役割

2008-08-13 23:50:26 | 生き方・生活
原野の真ん中に住んでいるからなのだろう。
ゴミは数キロ離れている町のゴミ処理場へ自分で運ばなければならないし、
町の広報紙も配布されないし、
第五期総合計画策定に関わるまちづくり懇談会の対象地域にもなっていない。

多々あるはずの住民サービスの恩恵にほとんど与れないためなのか、
町政運営がほとんど見えない。

頼りになるのは、やはりHPということになる。
相変わらず変化も応答もない浜中町のHP。
他の自治体はどうなのだろう。
この人口規模の自治体では、当たり前の対応なのだろうか。

思いついて、以前住んだことのある町にアクセスしてみることにした。
信州の南端にある「阿南町」。
南信州の山間に古くから伝わる民俗芸能の宝庫である。

人口はこの浜中町より1000以上少ない5600人。
18年度の標準財政規模が、2601.5百万円
浜中町の4039.5百万円と比較すると財政規模は小さいが、
財政指標を比較してみると阿南町の方が健全だった。

財政力指数  阿南町0.2 vs 浜中町0.19
実質公債費比率   15.1 vs   22.1
経常収支比率    80.5 vs   89.7

阿南町のHPを見て、溜息が出た。
さすがだ。
さすが、というのも変な感想だが、
阿南町役場で誇らしげに勤めている教え子の顔が浮かんだのだ。

阿南町は財政規模も小さく、組織もコンパクト。
一般行政部門の職員数、64人(H17年)と、浜中町147人の半分以下である。
一人当たりの職員が担当する仕事は多岐に渡るに違いない。

にも関わらず、充実したHPを作成しているのだ。

同町のHPを興味深く見ているうちに、行政機構図の中にミスがあった。
「副町長」であるべき職名が「助役」のままになっていたのだ。
よくあるミスで、たいしたことではない、が、
ちょうどいいタイミングなので、元町民としてメールを送ってみることにした。

浜中町へ送ったように、町の代表アドレスに宛て。

そして、返答が来た。
昼に送ったメールに対して夕方、「修正したので確認を」と。
担当者が自分の氏名を名乗り、
「新野の盆踊りの他に、本日から和合の念仏踊り、また平石農場のひまわりが満開
となりました。お立ち寄りください。」とのメッセージが添えられていた。

うーん、あっぱれ。

さて、浜中町役場。
住民としては、どうしたものだろうか。

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2 コメント

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お上との距離 (wine)
2008-08-19 23:58:28
そこが知りたいところです。この地域の行政と町民との距離を測るためにも、少しずつ接点を見つけてみようと思っているのですが。無線インターネットの拠点を増やそうという動きが町民側にあるので、インターネット活用の需要はあるのでしょうが、行政HPには関心がないのかもしれません。
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まあ・・・ (moon)
2008-08-18 13:55:09
地方自治体のホームページ活用度は、担当者がその能力に長けているかどうかにかかっている部分があります。
当市でも各部署により、担当ができる人だと更新度も活用度も高く、そうでない人だと、未だにネットの力を信じていない人も多く、総体のイメージを悪くしています。私も必要なときしか見ません。
特に高齢化の進んでいる地域では、ネットの活用度ばかりかメールの利用度も低いと考えます。
今はネットをフル活用する人と、全くしない人の2極化が進んでいるので、そういうこともあるのではないでしょうか。
きっと、そういう地域では、あまりお上に頼らなくても生活できるのでしょうね。
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