見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

10年ぶりのミシン

2008-07-20 21:59:22 | 生き方・生活
生活の時間にゆとりがあると、何でもできそうな気になってくる。

今日は、10年ぶりにミシンを出してみた。
社会人になった時、母が贈ってくれたものだ。
18で結婚した彼女は、私の20の年に合わせてミシン貯金をしていた。
「結婚祝いと思っていたけど」と母。
その気のない娘に、方針転換をしたらしい。

厚手の生地がかかっているゲストルームの窓に
レースのカーテンをつけたくなった。

丈がたっぷりあった洗面所のカーテン地の下半分を切った。
ミシンを使えば一瞬の作業だ。
シングルベッドを並べたゲストルームが一段と明るくなった。

小物は手縫いで十分だが、
カーテンや厚手の生地を加工する際にミシンが大活躍する。
時間とミシンがあればやれることがたくさんあるかもしれない。

なくても困らないが、
いざという時にあってよかったと思うものが世の中にはある。
私にとってはミシンがその一つ。

ホーチミンやカトマンズでは、
路地に入ると軒先でミシンを踏む仕立て屋がたくさんいて、
壊れそうなデイパックを補強してもらったり、
安い布でズボンを縫ってもらったりした。
足踏みミシン一台持つと仕事になる国だ。

欧州では、
フリーマーケットで100円で買ったジーパンの裾を上げるのに苦労した。
一本の針とありあわせの糸で格闘すること一時間。
指先が真っ赤になった。
ミシンを借してくれる人がいれば…と何度思ったことか。


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