見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

体裁の限界

2009-02-19 23:31:27 | 旅の風景
JR駅前に陣取る日本大手資本のホテル。
オープン当時、
広いロビーに2セット置かれたふかふかの大きなアメリカンソファーは、
そのホテルのホスピタリティの象徴的な存在だった。

久しぶりに、ホテルのソファーに座って驚いた。
布の芯が顔を出すほど擦り切れたソファーが痛々しい。
改めて、隣のシングルソファーを見ると、
限界を越える使用年月を示すバランスのない老齢な姿。



所在なく目を走らせた壁面の鏡には、遠くからでもはっきりといくつかの手形の後が残っていた。



大変なのだ。
経営も、人も、ホスピタリティを見失うほどに。
HPでは、エグゼクティブ・ルームが誕生するとうたっている。
玄関口ともいえるロビーの体裁に気が行き届かせるのは難しいことなのかもしれない。
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