見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

距離のとり方

2008-08-24 21:09:28 | 生き方・生活
市民病院では、リスク管理がPCを用いて行われるようになっていた。

点滴パックや医療器具と一緒にノートPCを搭載させたカートを押しながら、看護士さんたちは病室を巡回し、患者の処方や状況をその都度PCに入力処理している。
点滴パックに添付されたバーコードをPCで読み取り、患者に氏名を呼称させて慎重に確認する作業は興味深い。

患者と医師・看護士との距離も変わってきたのだろうか。

廊下に掲示された各種案内が世相を語っていた。


病院で何が起り、何を苦悩しているかが滲み出る注意書き
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入院患者さまへ

1 ご自身のお身体の責任者はご自身であるという自覚をもち、医療者と良い関係作りに努めてください。

・伝えたいことの準備をする、大切なことはメモをとるなどしてください。
・患者さまの病歴は、(略)、正確に伝えてください。
・(略)主体的にご自身の健康管理に努めてください。
・患者さまが自ら治療を選択することが最も重要です。そのために、医療者へ説明を働きかけ、ご自身が受ける医療に納得の上治療を選択してください。

2 入院中は皆様に快適な環境の中で治療に専念していただくために、「病院のルール」を守ってください。

・スタッフの指示は守ってください。
・スタッフに大声をあげたり、嫌がらせをしたり暴力を振るったりしないでください。
・治療費を適切に支払ってください。
・(略)

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4 コメント

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考え中…… (きょうこ)
2008-08-25 07:24:08
いろんな写真ありがとうございました。ホームページも見ました。きれいなんだけど、いろいろ配慮はあったりするんだけど、詳しく見るほどに何か、私の目指す病院からはなれて行くような気がして、考え中なんです。いずれ、見学に行ってみようと思います。
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必要なもの (wine)
2008-08-25 09:21:07
「あれば便利」なものと「最低限必要」なものについて考えさせられます。
ホスピタリティとホスピタルとは語源が同じということですが、病院に求められるサービスについて考えるいい機会となっています。ホテル、旅行、航空、病院、レストランなどの業種をホスピタリティ産業と呼ぶことがあるということも最近知りました。
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Unknown (kazu)
2008-08-25 17:54:07
ホスピタリティ産業といわれる仕事に従事しているものとして考えさせられますね。最近はホスピタリティ講演会などでも講師の方の「ハードでなくソフトへ」とおっしゃいますが・・・。世の中、あれば便利なものであふれかえっているような気がします。
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移り気な顧客 (wine)
2008-08-25 23:36:03
kazuさんの創り出す居心地よい空間に集う人々は、便利さより必要な何かを満喫しているのでしょうね。
この市民病院は診療が飽和状態で、「かかりつけ医」の紹介状を初診の条件にするほど盛況(?)だそうですが、必要十分な顧客数と必要十分なサービスとの折り合いがつく現場というのは、オーナーの采配次第ということなのでしょうか。
もっとも、市民病院の場合のオーナーは「市」つまり、市民ということなのですが。
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