見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

贅沢な至福の時間

2007-03-08 23:47:06 | 生き方・生活
一度行ってみたいと思っていた温泉旅館に行く機会を得た。
映画も、買い物も、ショットバーも、一人で楽しむことはできるが、温泉旅館の会席料理を一人で食べに行くのは、カラオケで美空ひばりを歌うことより勇気がいる。最後だからと設定してくださった友人たちに心から感謝。

地の山菜をふんだんに用いた数々の小鉢、手の込んだ華やかな煮物皿、厚手のヒラメを並べた貝尽くしの刺身盛り合わせ、石に乗せて直火で焼くステーキ、目の前で炊く豆ご飯・・・
ガラス鉢の中で泳ぐシラウオの踊り食いには目を逸らせたエッセイストの友人も、次々と並べられる山菜や旬の野菜料理には舌鼓を打った。

旅館の一角でありながら山小屋イメージの離れ小部屋。正面に大きなアンプが入ったオーディオシステムやレコードジャケットが並び、両脇のスピーカーからカーペンターズの懐かしいナンバーが流れている。

お湯割りにした焼酎が効き、興に乗った話はどんどん焦点を得なくなっていく。
「男と女の友情は存在する」と力説する髭の友人は、「何をこだわっているの?男の友達なんてたくさんいますけど」とあっさり年上の女性に切られながら、次に梯子したバーまで「男と女の友情」にこだわり続けた。

贅沢な空間。贅沢な時間。



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