嗜好品の心理

会社からの帰り道。
何かいつもと景色が違うな～？と目を凝らすと、煙草の自動販売機の商品陳列部分が、櫛の歯が欠けるように隙間だらけとなっている。

普段、煙草を吸わない（非喫煙者ではなく、自分で購入しないだけですが）自分にとって、それほど関心が高いことではなかったので、見過ごしてしまっていたようだが、きっと震災の影響なんだろうな～と思ってJTのHPにアクセスすると、甚大な被害を受けていたことが判った（5/9から、大部分の銘柄で再出荷が始まったようだが、全国に行き渡るまでにはある程度の時間が必要とのこと）。

自分は、『煙草は嗜好品であり、嗜好品に対する制限を課するのはおかしい』と常日頃思っているが、それはあくまでも喫煙マナーを守っての話。
歩き煙草による子供のやけど被害や、吸い殻のポイ捨て、間接喫煙による被害等々、『これは俺の趣味だから干渉するな！』と声高に叫ぶことが許されない様々な制約が、喫煙には伴う。
だからこそ、吸う価値があるのではないかと、自分は思う。

乗っている時間よりも、修理している時間の方が長いカスタムバイクや、釣れない釣り、腰の痛くなる麻雀・・・
周りから見れば？のことでも、本人にとっては、精神を開放する最高の時間に違いない。

常に周りのことを考えながら、身体の健康被害を被る危険を冒し、貴重な身銭を切って煙草を嗜む。
凄く高尚な趣味のような気がしてきた。
震災で直接的、間接的な被害を被ったJTや煙草農家の方々を支援するためにも、久々に自分で煙草を買ってみようかな？

でも、ライターと携帯灰皿を持ち歩くのは、面倒くさそうだな～